放射化分析
(中性子放射化分析から転送)
放射化分析(ほうしゃかぶんせき、Activation Analysis、AA)は、放射性同位元素を利用した分析方法のひとつ。
概要
編集試料に荷電粒子、γ線、中性子などを照射し、目的とする元素を人工放射性元素に変換し、それの放射能の性質(種類や強さなど)を測定し、もとの元素の定量、定性などを行う分析法である。微量成分の分析法としてとても優れているため、よく、利用されている。
中性子放射化分析
編集中性子を用いたものはNAA(Neutron Activation Analysis)と呼ばれる。
実用例
編集- 放射年代測定
- アルゴン - アルゴン法 40Ar/39Ar 比[1]
脚注
編集- ^ 極微量の岩石鉱物試料の地質年代測定 精密な時間軸を入れた火山活動史の解明へ向けて (PDF) 産業技術総合研究所 産総研TODAY - 2006年 vol.06 no.02 p38-39
関連項目
編集外部リンク
編集- 斎藤信房、「放射化分析」『分析化学』 1955年 4巻 4号 p.254-262, doi:10.2116/bunsekikagaku.4.254, 日本分析化学会
- 中井敏夫, 亀本雄一郎、「放射化分析」『RADIOISOTOPES』 1964年 13巻 1号 p.53-79, doi:10.3769/radioisotopes.13.53, 日本アイソトープ協会
- 岡好良、「放射化分析」 『分析化学』 1967年 16巻 12号 p.1381-1394, doi:10.2116/bunsekikagaku.16.1381, 日本分析化学会
- 鈴木章悟, 平井昭司、「放射化分析用γ線スペクトロメトリシステム (GAMA-III) の開発」 『RADIOISOTOPES』 1985年 34巻 10号 p.563-566, doi:10.3769/radioisotopes.34.10_563, 日本アイソトープ協会
- 田中剛, 上岡晃, 山中宏青、「放射化分析用放射線自動計測・解析システムの開発と岩石標準試料の分析』 『地質調査所月報』 1988年 Vol.39 No.8 p.537-557, 産業技術総合研究所 地質調査総合センター