中国高速実験炉(China Experimental Fast Reactor、CEFR)は、中国が初めて開発した高速炉で、北京郊外の中国原子能科学研究院に設置されている。これは中国が高速炉の設計、建設、および運転経験を確保することを目的としたもので、将来建設される高速炉で使用される部品および材料の試験・研究のための重要施設とされている。

中国高速実験炉
中国高速実験炉
建設中のCEFR。2004年6月4日。
中国高速実験炉の位置(中華人民共和国内)
中国高速実験炉
中華人民共和国における中国高速実験炉の位置
正式名称 中国实验快堆
China Experimental Fast Reactor
中華人民共和国の旗中華人民共和国
座標 北緯39度44分27秒 東経116度01分49秒 / 北緯39.74083度 東経116.03028度 / 39.74083; 116.03028座標: 北緯39度44分27秒 東経116度01分49秒 / 北緯39.74083度 東経116.03028度 / 39.74083; 116.03028
現況 運転中
運転開始 2012年10月31日
事業主体 中国原子能科学研究院
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概要

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CEFRは熱出力65MWth、電気出力20MWeのプール型ナトリウム冷却炉で、設計寿命は30年、目標燃焼度は100MWd/kgである[1]。建設はロシアの実験機械製造設計局が行い、ギドロプレス設計局ドレジャーリ動力工学開発研究所 (NIKIET) およびクルチャトフ研究所が協力した[2]

経緯

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2010年7月21日に初臨界を達成し[3]、その1年後の2011年7月21日に発電を開始した[4]2012年10月10日新華社はCEFRが公的試験に合格したと報道した[5]。その後、2014年12月15日午後5時に全出力運転を開始し、3日間の連続運転を行った[6]

CEFRプロジェクトは中国国務院で1992年に一次承認され、1995年には最終承認を受けた。CEFRは863計画に基づく高度技術開発プログラムにおいて、エネルギー分野の主要プロジェクトに位置づけられていた。プロジェクトの推進は中国原子能科学研究院が担当した[6]

日本原子力研究開発機構による指摘

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日本原子力研究開発機構は、CEFRが2011年10月に何らかの事故によって発電を停止したと指摘したが、中国原子能科学研究院長は事故は一切起こっていないと否定した[7]

出典

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  1. ^ China's Fast Breeder Reactor (FBR) Program”. Nuclear Threat Initiative (February 2004). 2010年7月23日閲覧。
  2. ^ China begins construction of CFR-600 fast reactor”. Nuclear Engineering International (4 January 2018). 2018年7月11日閲覧。
  3. ^ Criticality for China’s first fast reactor”. Nuclear Engineering International (July 2010). 2010年7月23日閲覧。
  4. ^ China's experimental fast neutron reactor begins generating power”. xinhuanet (July 2011). 2011年7月21日閲覧。
  5. ^ China makes nuclear power development”. Xinhua (31 October 2012). 2012年10月31日閲覧。
  6. ^ a b Chinese fast reactor completes full-power test run”. world nuclear news (December 2014). 2015年1月19日閲覧。
  7. ^ China denies nuclear accident”. Telegraph Media Group (January 2012). 2012年3月31日閲覧。

関連項目

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