上村 勝彦(かみむら かつひこ、1944年3月5日[1] - 2003年1月24日)は、日本の古代インド文学研究者、東京大学東洋文化研究所教授を務めた。文学博士

来歴・人物

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東京都浅草寺支院に生まれる。サンスクリット文学インド哲学・思想を研究し、もっとも難解な言語と評されるインド古典語サンスクリット語(梵語)による文学作品を非常に分かり易く、親しみやすい日本語で考察した著作は、高い評価を受けている。初の『マハーバーラタ』(全11巻予定)の原典全訳を行っていたが、8巻目の中途で、急逝し未完となった。遺稿となった第8巻は、2005年5月に刊行された(師原實が、追悼あとがきを行った)。

経歴

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学歴

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留学

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職歴

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講師歴(非常勤)

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海外活動・出張

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受賞歴

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(『インド古典演劇論における美的経験-Abhinavaguptaのrasa論-』)   

主な学会活動歴

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日本印度学仏教学会(評議員) 、仏教思想学会(評議員) 、東方学会(評議員:1997年1999年)、インド思想史学会理事(1993年) 、南アジア学会(理事:1998年1999年) 、東京大学仏教青年会(理事:1992年2002年)、 国際仏教交流センター(理事:2002年7月21日-2003年1月24日

著書

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単著

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学術論考

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  • 『インド古典演劇論における美的経験――Abhinavaguptaのrasa論』(東京大学出版会, 1990年)
  • 『インド古典詩論研究――アーナンダヴァルダナのdhvani理論』(東京大学出版会, 1999年)

共編著

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訳書

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脚注

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  1. ^ 『現代物故者事典2003~2005』(日外アソシエーツ、2006年)p.173

参考資料

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  • 『インド古典演劇論における美的経験』(東京大学出版会, 1990年)
  • 『インド古典詩論研究』(東京大学出版会, 1999年)- 各あとがき

関連項目

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