三菱化学
(三菱化成工業から転送)
三菱化学株式会社(みつびしかがく、英: Mitsubishi Chemical Corporation)は、かつて存在した大手総合化学メーカー。本社は東京都千代田区丸の内に置いていた。三菱ケミカルの前身の一つ。三菱ケミカルホールディングス(現:三菱ケミカルグループ)の完全子会社であった。
本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | MCC |
本社所在地 |
日本 〒100-8251 東京都千代田区丸の内一丁目1番1号 パレスビル |
設立 |
1950年(昭和25年)6月1日[1] (日本化成工業株式会社) |
廃止 |
2017年(平成29年)4月1日 (三菱レイヨンとの合併により解散) |
業種 | 化学 |
法人番号 | 7010001146743 |
事業内容 | 機能商品、素材他 |
代表者 | 江口 幸治、筑本 学(代表取締役) |
資本金 | 500億円 |
売上高 |
6931億2300万円 (2017年3月期) |
経常利益 |
213億400万円 (2017年3月期) |
純利益 |
209億1500万円 (2017年3月期) |
純資産 |
1550億4300万円 (2017年3月期) |
総資産 |
8057億5200万円 (2017年3月期) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 新日本有限責任監査法人 |
主要株主 | 三菱ケミカルホールディングス 100% |
主要子会社 |
日本ポリケム 100% 三菱化学エンジニアリング 100% |
会社概要
編集事業内容
編集各事業部門は、各々に所属するグループ会社を管掌する。製品の大半はグループ会社へ移管されている。
- 石化セグメント
- 国内最大の生産能力を持つエチレンプラントの誘導品である化成品、樹脂などの石油化学製品の開発、製造、販売。三菱化学本体の製品は、エチレン、プロピレン、アルコール、フェノールなど、化成品が中心。
- 機能商品セグメント
- 石化セグメント製品の加工品と、炭素誘導品、情報・電子製品の開発、製造、販売。本体の主な製品は、炭素製品、フィルム、電池基材。
- ヘルスケア部門
- 製薬の周辺事業である、診断薬・機器、臨床検査、創薬支援。ほとんどがグループ会社。
- 自動車関連事業推進センター
- 三菱ケミカルグループ全体の自動車関連事業窓口。
- その他
- 上記に属さない補完的事業全般。エンジニアリング、物流、情報システム、環境・応用分析。ほぼ全てがグループ会社。
事業拠点
編集沿革
編集創業
編集- 1934年(昭和9年)8月1日 - 三菱鉱業(現:三菱マテリアル)と旭硝子(現:AGC)の折半出資により、日本タール工業株式会社設立。
- 1935年(昭和10年)10月 - 福岡県に黒崎工場(現:黒崎事業所)を開設。
- 1936年(昭和11年)10月 - 日本化成工業株式会社へ社名変更。
- 1944年(昭和19年)4月 - 旧旭硝子と合併し、三菱化成工業株式会社発足。
戦後
編集- 1950年(昭和25年)6月1日 - 戦後の企業再建整備計画により、日本化成工業、新光レイヨン、(新)旭硝子の3社に分割。東京証券取引所株式第1部に上場。
- 1952年(昭和27年)7月1日 - 商号を三菱化成工業株式会社に再変更。
- 1953年(昭和28年)7月1日 - 東邦化学工業株式会社を吸収合併。
- 1956年(昭和31年)4月1日 - 三菱グループとシェルグループとの共同出資により、三菱油化株式会社を設立。
- 1959年(昭和34年) - 四日市ぜんそくが確認される(三菱化成工業、三菱油化)。
- 1967年(昭和42年)6月1日 - 三菱油化が、東海瓦斯化成を吸収合併。
- 1968年(昭和43年)4月 - 茨城県に中央研究所(現:筑波研究センター)を設置。
- 1969年(昭和44年)11月 - 坂出工場(現:坂出事業所)を開設。
- 1971年(昭和46年)1月 - 鹿島工場(現:鹿島事業所)を開設。
- 1976年(昭和51年)2月 - 神奈川県に総合研究所(現:横浜研究センター)を設置。
- 1978年(昭和53年)5月 - 鹿島工場(現:鹿島事業所 波崎地区)を設置。
- 1986年(昭和61年)5月 - 小田原事業所を開設。
- 1987年(昭和62年)1月1日 - 三菱油化が、三菱油化ファインおよび油化メラミンを吸収合併。
- 1988年(昭和63年)6月1日 - 三菱化成株式会社に社名変更。
- 1990年(平成2年)10月1日 - 松山化成を吸収合併。
- 1991年(平成3年)10月1日 - 化成直江津を吸収合併。
- 1992年(平成4年)10月1日 - 三菱化成ポリテックおよびジェー・ティー・シーを合併。
三菱化学
編集- 1994年(平成6年)10月1日 - 三菱油化を吸収合併、三菱化学株式会社発足。
- 1999年(平成11年)10月1日 - 医薬事業の分社化、及び東京田辺製薬との合併・事業統合により、三菱東京製薬設立。
- 2001年(平成13年)10月1日 - 三菱東京製薬とウェルファイド(武田薬品工業子会社)が合併、三菱ウェルファーマ(現:田辺三菱製薬)発足。
- 2005年(平成17年)10月3日 - 三菱化学と三菱ウェルファーマの株式移転により、共同持株会社として、株式会社三菱ケミカルホールディングスを設立。両社は同社の完全子会社となった。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)4月1日 - 三菱化学ポリエステルフィルム、三菱化学産資、三菱化学エムケーブイの3事業会社を三菱樹脂へ統合。
- 2010年(平成22年)10月1日 - 主要子会社である三菱化学エンジニアリングが三菱レイヨン・エンジニアリングと事業統合し、エンジニアリング事業を継承。
- 2016年(平成28年)11月14日 - 日本合成化学工業を完全子会社化。
- 2017年(平成29年)
- 1月1日 - 日本化成株式会社を完全子会社化。
- 4月1日 - 三菱化学・三菱樹脂・三菱レイヨンの3社が合併し、三菱ケミカル株式会社が発足。
社長
編集
主なグループ会社
編集2017年3月31日終了時点の子会社及び関連会社総数は164社である[5](50音順・ABC順)。
国内子会社
国内関連会社
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国外子会社
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国外関連会社
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脚注・出典
編集- ^ 『当社連結子会社間の合併に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)三菱ケミカルホールディングス、2005年4月26日 。2017年11月25日閲覧。
- ^ “三菱金曜会”. 三菱グループホームページ. 2020年12月14日閲覧。
- ^ “三菱広報委員会の活動”. 三菱グループホームページ. 2020年12月14日閲覧。
- ^ “鹿島事業所 第2エチレンプラント火災事故について|サステナビリティ|三菱ケミカル株式会社”. 三菱ケミカル株式会社. 2020年12月26日閲覧。
- ^ 『第21期有価証券報告書』, 三菱化学株式会社
関連項目
編集- 四日市ぜんそく:三菱油化、三菱化成工業、三菱モンサント化成が被告
- 高杉良『懲戒解雇』、清水一行『背信重役』、大野誠治『明日を拓く情熱』:同社をモデルとした小説
- ギラヴァンツ北九州:三菱化成黒崎サッカー部を前身とするJリーグ所属のサッカークラブ
- 三菱化学生命科学研究所:三菱化成工業が設立した生物系の研究所
- 三菱ケミカルグループ
- 三菱ケミカル株式会社