三芳村 (千葉県)

日本の千葉県安房郡にあった村

三芳村(みよしむら)は、かつて千葉県安房郡に存在した。旧平郡の一部を含む。館山都市圏に属していた。

みよしむら
三芳村
道の駅三芳村
三芳村旗
三芳村旗
三芳村章
三芳村章
三芳村旗 三芳村章
廃止日 2006年平成18年)3月20日[1]
廃止理由 新設合併
富浦町富山町三芳村白浜町千倉町丸山町和田町南房総市[1]
現在の自治体 南房総市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 千葉県
安房郡
市町村コード 12464-8
面積 33.92 km2
総人口 4,560
(2004年11月1日)
隣接自治体 館山市安房郡富浦町富山町丸山町
村の木 ツバキ
村の花 菜の花
村の鳥 ウスアカヤマドリ
三芳村役場
所在地 294-0813
千葉県安房郡三芳村谷向100
座標 北緯35度01分33秒 東経139度53分43秒 / 北緯35.02586度 東経139.89533度 / 35.02586; 139.89533 (三芳村)座標: 北緯35度01分33秒 東経139度53分43秒 / 北緯35.02586度 東経139.89533度 / 35.02586; 139.89533 (三芳村)
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平成の大合併に伴い2006年(平成18年)3月20日に、同じ安房郡内の富浦町富山町丸山町和田町千倉町白浜町と新設合併し、南房総市となったため消滅した[1]。千葉県で最も人口が少ない自治体であった。

地理と史跡

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房総半島南部に位置する。内陸に位置するため周辺の市町よりも冷涼な気候である。「南房総に雪降らずとも、三芳村には雪が降る」ともいわれる。

古くは安房国国府が置かれた[2]

平家の落人伝説が残る増間集落では、「増間のばか話」が昔話として今にも伝承されている。

日枝神社の弓道行事の伝統をくみ、弓道に長じた村民もおり、村営の弓道場も建設された。 増間の日枝神社では、毎年3月1日に御神的神事と呼ばれる行事によって、その年の豊作を占っている[3][4][5][6]

関東大震災前までは、増間に温泉が湧いており、南房総唯一の湯治場としても栄えた。純農村でありながら、卓越した村の経営から、まほろばの里とも呼ばれる。周囲の集落では、「三芳の人は、頭がいい」と昔から言われている。実際に、三芳村の農業経営をモデルに地域振興を図る例は数多くある。

南総里見八犬伝の舞台となった土地であり、八犬伝の幼犬八房の出生の地とされ、里見城の本城「滝田城」が現在も遺跡として残っている[7][8]

太平洋戦争中は人間爆弾「桜花」の秘密基地が築かれ、知恩院には桜花発射台のレールが保存されている。また、桜花の発射台は、地元の人には「滑走路」とよばれ、日東バスの平山バス停から徒歩約3分の山中に現存している[9]。三芳村の平和会が、年に約3回程度草刈りをして手入れしている。

合併前隣接していた自治体

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歴史

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  • 1953年(昭和28年)5月1日 - 滝田村国府村稲都村が合併して新設(村名は、3村の発展を求めて命名されたもの)。
  • 2006年(平成18年)3月20日 - 富浦町、富山町、白浜町、千倉町、丸山町、和田町と合併し南房総市を新設[1]。同日三芳村廃止。

産業

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農業

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学校

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小学校

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  • 三芳村立三芳小学校

中学校

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  • 三芳村立三芳中学校

観光

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姉妹都市

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  • ファーンデイル市(アメリカ合衆国ワシントン州
    • 1991年(平成3年)10月18日 姉妹都市提携に調印[18]。 昭和63年に村の活性化を図るため、村おこしグループ「あーする会」(男性)・「こーする会」(女性)を発足。「あーする会」が平成2年度にアメリカからジャンボかぼちゃの種を入手し、秋に第1回ジャンボ・パンプキン・コンテストを開催した。この種が縁となりファーンデイル市で行われた、かぼちゃコンテストを視察し、市長はじめ多くの市民の歓迎を受け「市の鍵」をプレゼントされた。その後も活発な交流が行われ、平成3年10月、三芳村にて、ファーンデイル市長一行11名の代表団を迎え、姉妹都市提携の調印となった。

脚注

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  1. ^ a b c d “南房総市が誕生 「一体感ある組織に」 県内最多の7自治体合併 市長、市議選は来月23日投開票 暫定予算を専決処分”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 17. (2006年3月21日) 
  2. ^ “房総の駅百景 三芳村道の駅 安房国府跡近くの道の駅”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 8. (1993年11月19日) 
  3. ^ 「歳時記 御神的神事 安房郡三芳村増間日枝神社」『ニューライフちば』第177号、千葉県広報協会、1978年3月、14頁。 
  4. ^ “県指定無形文化財・御神的神事 36本の矢、次々放ち占う 三芳村・日枝神社”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1990年3月3日) 
  5. ^ “厳かに御神的神事 三芳村の日枝神社 射手2人が矢を放つ”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1991年3月3日) 
  6. ^ “三芳村・日枝神社 弓で的射て作柄占う 山萩神社でも筒粥神事 館山”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1993年3月2日) 
  7. ^ “八犬伝の舞台残そう シンボルとして再生図る 滝田城址周辺整備へ 三芳村”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1993年4月1日) 
  8. ^ “三芳村の八犬伝顕彰事業 展望塔とブロンズ像完成 関係者ら招き除幕式”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1994年3月2日) 
  9. ^ “戦火の記憶 ちば戦後70年 遺構は語る 中 南房総市に残る発射台跡 新型桜花の出撃準備”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 19. (2015年9月30日) 
  10. ^ “温州みかん出荷盛ん”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 27. (1993年7月22日) 
  11. ^ “三芳産ミカン収穫急ピッチ 出荷に追われる農家 酸味と甘味、ほどよく調和”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 13. (1988年9月28日) 
  12. ^ “三芳村大学口の村道沿い 「夢の花かん」オープン 熱帯果樹など植栽・展示”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 5. (1994年5月8日) 
  13. ^ “「みるく工房」が完成 来月初旬に本格稼働 三芳村”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1994年4月8日) 
  14. ^ “「鄙の里」がオープン 道の駅みよし村 村長などがテープカット”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (2000年2月3日) 
  15. ^ “訪ねてみませんか 坊滝”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1993年8月17日) 
  16. ^ “弥生時代の円形周溝墓か 「関東に例ない」 三芳村借家塚遺跡 国府探しに期待高まる”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1992年3月15日) 
  17. ^ “新たに方形周溝墓 珍しい7基集中の発見 三芳村・仮家塚遣跡”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1993年2月5日) 
  18. ^ “姉妹都市の市長ら来村 17日、米から三芳村に”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1991年10月11日) 

関連項目

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