ヴォルフガング・ツェンカー (駆逐艦)
Z9 ヴォルフガング・ツェンカー (Z9 Wolfgang Zenker) はドイツ海軍の駆逐艦。1934A型。
(Z9 ヴォルフガング・ツェンカー) (Z9 Wolfgang Zenker) | |
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基本情報 | |
運用者 | ドイツ国防軍海軍 |
艦種 | 駆逐艦 |
級名 | 1934A型駆逐艦(Z5型駆逐艦) |
艦歴 | |
発注 | 1935年1月9日 |
起工 | 1935年3月22日 |
進水 | 1936年3月27日 |
就役 | 1938年7月2日 |
最期 | 1940年4月13日自沈 |
要目 | |
基準排水量 | 2,171トン |
満載排水量 | 3,190トン |
全長 | 119m |
水線長 | 114m |
幅 | 11.30m |
吃水 | 4.23m |
機関 | 蒸気タービン6缶2基 2軸推進 |
出力 | 70000hp |
最大速力 | 36ノット |
航続距離 | 1530カイリ(19ノット) |
乗員 | 325名 |
兵装 |
45口径127mm単装砲5門 3.7 cm SK C/302基4門 65口径20mm機関砲6門 4連装533mm魚雷発射管2基8門 機雷60個 爆雷投射機4基,爆雷32-64個 |
艦歴
編集1935年3月22日起工。1936年3月27日進水。1938年7月2日就役。
バルト海で第二次世界大戦開戦を迎える。1939年9月3日、「ヴォルフガング・ツェンカー」と駆逐艦「レーベレヒト・マース」の2隻はグダニスク湾でポーランドの機雷敷設艦「グルィフ」 、ブルザ級駆逐艦「ヴィヘル」 および沿岸砲台と交戦する。
1940年1月からはイギリス沿岸への機雷の敷設に従事する。
4月、ノルウェー侵攻作戦が開始され、「ヴォルフガング・ツェンカー」を含む10隻の駆逐艦はナルヴィクの攻略へと向かった。4月9日、部隊はナルヴィクのあるフィヨルドに進入し、「ヴォルフガング・ツェンカー」はエルヴェゴールに兵員を上陸させた。4月10日、ウォーバートン・リー大佐の率いるイギリスの駆逐艦5隻がナルヴィク港に停泊中の艦船に攻撃をかけ、第1次ナルヴィク海戦が発生した。ヘリヤンクスフィヨルドにいた「ヴォルフガング・ツェンカー」、「エーリッヒ・ギーゼ」、「エーリッヒ・ケルナー」の3隻は退避中のイギリス駆逐艦と交戦した。11日、「ヴォルフガング・ツェンカー」は暗礁に触れて左舷のスクリューを損傷した。4月13日、イギリス艦隊が再びフィヨルドに進入し第2次ナルヴィク海戦が発生、「ヴォルフガング・ツェンカー」を含む8隻のドイツ駆逐艦すべてが失われた。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- 世界の艦船2006年10月号