ヴィクトリーギャロップ

ヴィクトリーギャロップ (Victory Gallop) [2][3]とは、カナダ生産の競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に、1998年ベルモントステークス1999年ホイットニーハンデキャップなど。1999年のエクリプス賞最優秀古牡馬。

ヴィクトリーギャロップ
欧字表記 Victory Gallop[1][2]
品種 サラブレッド[2]
性別 [1]
毛色 鹿毛[2]
生誕 1995年5月30日(29歳)[1]
Cryptoclearance[1][2]
Victorious Lil [1][2]
母の父 Vice Regent [1][2]
生国 カナダの旗 カナダ(オンタリオ州)[1][2]
生産者 Tall Oaks Farm[1][2]
馬主 Perestonwood Farm Inc.[1]
調教師 W. Elliott Walden(アメリカ[1]
競走成績
タイトル エクリプス賞最優秀古牡馬(1999年)[1]
生涯成績 17戦9勝[1][2]
獲得賞金 350万5895ドル[1]
勝ち鞍
GI ベルモントステークス 1998年
GI ホイットニーH. 1999年
GII アーカンソーダービー 1998年
GII スティーブンフォスターH. 1999年
GIII レベルステークス 1998年
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2010年カナダ競馬殿堂に選出された[4]

経歴

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はEQUIBASE[1]

1997年7月20日、デラウェアパーク競馬場でのメイドン競走でデビューし、5着。2戦目で初勝利を挙げ、リステッド競走を連勝して3連勝とし、初重賞出走のローレルフューチュリティーステークス英語版でも2着に入る。1988年の初戦、2月のレベルステークス英語版を制して重賞初制覇。続くアーカンソーダービーも勝ち上がってアメリカクラシック三冠路線に向かう。1戦目のケンタッキーダービーリアルクワイエットから半馬身差の2着、二冠目のプリークネスステークスでもリアルクワイエットに2馬身4分の1差離されての2着で二冠を許したが、三冠最終戦のベルモントステークスではリアルクワイエットにハナ差先着してリアルクワイエットの三冠制覇を阻み、G1競走初勝利を挙げた[5]。このあと、ハスケルインビテーショナルハンデキャップトラヴァーズステークスはともにコロナドズクエストの2着に終わり、ブリーダーズカップ・クラシックではオーサムアゲインの4着に入って3歳時を終える。1999年、初戦のガルフストリームパーク競馬場のアローワンス競走を勝ってドバイに向かい、ドバイワールドカップではアルムタワケルの3着。帰国後は初戦のスティーブンフォスターハンデキャップ、2戦目のホイットニーハンデキャップを連勝したが、以降はレースに出走せず引退。引退後、1999年のエクリプス賞最優秀古牡馬に選ばれた[6]

競走成績

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以下の内容は、EQIBASE[1]の情報および記載法に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 頭数 枠番
(PP)
馬番
(Pgm)
着順 騎手 斤量(lb./kg換算) タイム 着差/タイム差 勝ち馬/(2着)馬
1997.07.20 デラウェアパーク メイドン ダ5f 8 8 8 5着 J. ヴェラスケス 118/53.5 (9馬身3/4) Carreras
0000.08.02 ローレルパーク メイドン ダ7f 8 8 8 1着 E. プラード 120/54.5 1:26.87 8馬身3/4 (Essential)
0000.09.01 コロニアルダウンズ ニューケントS LR ダ7f 9 4 4 1着 M. ジョンストン 114/51.5 1:22.74 2馬身 (Unreal Madness)
0000.10.11 コロニアルダウンズ シェレニーS LR ダ8f 8 5 5 1着 M. ジョンストン 119/54 1:36.81 3/4馬身 (Fight for M'lady)
0000.11.01 ローレルパーク ローレルフューチュリティ G3 ダ9f 6 3 3 2着 M. ジョンストン 122/55.5 (1馬身3/4) Fight for M'lady
1998.03.21 オークローンパーク レベルS G3 ダ8.5f 10 7 8 1着 E. コーア 119/54 1:44.72 アタマ (Robinwould)
0000.04.11 オークローンパーク アーカンソーダービー G2 ダ9f 9 5 5 1着 A. ソリス 122/55.5 1:49.86 アタマ (Hanuman Highway)
0000.05.02 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー G1 ダ10f 15 13 12 2着 A. ソリス 126/57 (1/2馬身) Real Quiet
0000.05.16 ピムリコ プリークネスS G1 ダ9.5f 10 9 10 2着 G. スティーヴンス 126/57 (2馬身1/4) Real Quiet
0000.06.06 ベルモントパーク ベルモントS G1 ダ12f 11 9 11 1着 G. スティーヴンス 126/57 2:29.16 ハナ (Real Quiet)
0000.08.09 サラトガ ハスケル招待H G1 ダ9f 6 5 5 2着 G. スティーヴンス 125/56.5 (1馬身1/4) Coronado's Quest
0000.08.29 サラトガ トラヴァーズS G1 ダ10f 7 7 1 2着 A. ソリス 126/57 (ハナ) Coronado's Quest
0000.11.07 チャーチルダウンズ ブリーダーズカップ・クラシック G1 ダ10f 10 1 2 4着 A. ソリス 122/55.5 (1馬身) Awesome Again
1999.03.03 ガルフストリームパーク アローワンス ダ8.5f 5 1 1 1着 J. ベイリー 119/54 1:43.99 2馬身3/4 (Delay of Game)
0000.03.28 ナドアルシバ ドバイワールドC G1 ダ10f 8 4 8 3着 J. ベイリー 126/57 (1馬身1/2) Almutawakel
0000.06.12 チャーチルダウンズ スティーブンフォスターH G2 ダ9f 7 1 1 1着 J. ベイリー 120/54.5 1:47.28 5馬身 (Nite Dreamer)
0000.08.01 サラトガ ホイットニーH G1 ダ9f 8 2 1a 1着 J. ベイリー 123/55.5 1:48.66 ハナ (Behrens)
  • LR:リステッド競走

引退後

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引退後はアメリカ・ケンタッキー州のウインスターファームで種牡馬となり、チリへのシャトル種牡馬としても供用された[7]。のちにトルコに輸出され、2008年シーズンからトルコナショナルスタッドで繋養されている[8]

トルコでは28歳になった2023年現在も現役の種牡馬であり[9]、産駒の通算勝利数・総獲得賞金ともにサラブレッド種における歴代1位の成功を収めている[10]

主な産駒

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ブルードメアサイアーとしての主な産駒

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血統表

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ヴィクトリーギャロップ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

Cryptoclearance
1984 黒鹿毛
父の父
Fappiano
1977 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Killaloe Dr. Fager
Grand Splendor
父の母
Naval Orange
1975 黒鹿毛
Hoist the Flag Tom Rolfe
Wavy Navy
Mock Orange Dedicate
Alablue

Victorious Lil
1989 鹿毛
Vice Regent
1967 栗毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Victoria Regina Menetrier
Victoriana
母の母
Glass House
1979 黒鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Glass Collector First Landing
Masked Kiss
母系(F-No.) (FN:12-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Native Dancer 5 × 5 = 6.25%、Turn-to 5 × 5 = 6.25%、Almahmoud 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [29]
  2. ^ [30]
  3. ^ [29]
  4. ^ [29][30]


脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o Victory Gallop (ON)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j Victory Gallop(CAN)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月2日閲覧。
  3. ^ ヴィクトリーギャロップがトルコへ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年2月3日). 2020年5月2日閲覧。
  4. ^ Victory Gallop in Canadian Hall of Fame”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2010年5月19日). 2020年5月2日閲覧。
  5. ^ Belmont Reflections: Victory Gallop Upsets Real Quiet”. Thoroughbred Daily News. Thoroughbred Daily News (2018年6月8日). 2020年5月2日閲覧。
  6. ^ ヴィクトリーギャロップの母死亡”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年2月27日). 2020年5月2日閲覧。
  7. ^ Champion Victory Gallop to Shuttle to Chile”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2007年5月17日). 2020年5月2日閲覧。
  8. ^ Victory Gallop Sold to Turkey”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2008年2月1日). 2020年5月2日閲覧。
  9. ^ Stallions” (英語). Jockey Club of Turkey. 2023年7月5日閲覧。
  10. ^ Sire Statistics”. Jockey Club of Turkey. 2023年7月5日閲覧。
  11. ^ エイシンドーバー(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月2日閲覧。
  12. ^ エイシンロンバード(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月2日閲覧。
  13. ^ Prince Will I Am (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月2日閲覧。
  14. ^ Jaycito (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月2日閲覧。
  15. ^ WILLPOWER”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  16. ^ HOT CHOCOLATE”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  17. ^ BALLIKAYA”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  18. ^ COOGER”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  19. ^ OĞLUM BERAT”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  20. ^ VICTORY IS OURS”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  21. ^ AYRTON”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  22. ^ EL NINO”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  23. ^ CALL TO VICTORY”. Jockey Club of Turkey. 2023年7月5日閲覧。
  24. ^ PRIOR”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  25. ^ ANADOLU ASLANI”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  26. ^ VINCITORE”. Jockey Club of Turkey. 2023年10月28日閲覧。
  27. ^ Liaison(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月2日閲覧。
  28. ^ フィンレイズラッキーチャーム(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月2日閲覧。
  29. ^ a b c Victory Gallop(CAN) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月2日閲覧。
  30. ^ a b Victory Gallopの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月2日閲覧。

外部リンク

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