ヴァンガード (原子力潜水艦)

ヴァンガード (HMS Vanguard, S28) は、イギリス海軍の戦略原子力潜水艦ヴァンガード級原子力潜水艦の1番艦。この名を受け継いだ艦としては11代目にあたる。

ヴァンガード
基本情報
建造所 ヴィッカーズ・シップビルディング・アンド・エンジニアリングバロー・イン・ファーネス造船所
運用者  イギリス海軍
艦種 弾道ミサイル原子力潜水艦
級名 ヴァンガード級原子力潜水艦
前級 レゾリューション級原子力潜水艦
母港 クライド海軍基地
艦歴
発注 1986年5月30日
起工 1986年9月3日
進水 1992年3月4日
就役 1993年8月14日
現況 就役中
要目
水中排水量 15,680トン
全長 149.9 m
最大幅 12.8 m
吃水 12 m
主機 ロールス・ロイスPWR2型加圧水型原子炉 1基
ゼネラル・エレクトリック・カンパニー蒸気タービン 2基
出力 27,500 hp
推進器 ポンプジェット 1軸
速力 水中:25ノット (46 km/h)
乗員 135名
兵装 21インチ魚雷発射管 4門
トライデントD5 16基
レーダー 1007型レーダー
ソナー 2054型複合ソナー
2023型曳航式ソナー
2007型ソナー(音響要撃受信機)
探索装置・
その他装置
CK91 攻撃潜望鏡
CK51 索敵潜望鏡
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艦歴

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「ヴァンガード」は、ヴィッカーズ・シップビルディング・アンド・エンジニアリングバロー・イン・ファーネス造船所で1986年9月3日に起工し、1992年3月4日に進水、1993年8月14日に初代艦長デヴィッド・ラッセル大佐の指揮下就役した。

2002年2月にヴァンガードはデヴォンポート海軍基地で2年間の修理作業に入る。作業は2004年6月に完了し、2005年10月に現役復帰のための公試(非武装のトライデント・ミサイルの発射を含む)を完了した。クライド海軍基地を母港とする。

2009年2月3日または4日に、大西洋にてフランス海軍S616 ル・トリオンファンと接触事故を起こしたとされる。原子力潜水艦に係る事項のため、両軍からは声明は出されていない[1][2]。その後、両国海軍当局が衝突事故の事実を認め、負傷者は無く原子力関係にも損傷は無かったと発表した[3]

2024年1月30日、長期メンテナンス完了後に実施されたトライデント・ミサイルの発射試験の際に「異常」が発生し、試験に失敗した。イギリス国防省は、「異常は本件固有のものであり、トライデント・ミサイル自体の信頼性に影響はない」と発表している[4]

脚注

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関連項目

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