ロンドソナタ形式(ロンドソナタけいしき)は、西洋音楽楽曲形式の一つ。大ロンド形式を発展させて、大ロンド形式の主部のBの調性を、ソナタ形式の第二主題と同じように第一主部[注釈 1]では属調、平行調等に、再現主部[注釈 1]では主調または同主調にしたものをいう。

大ロンド形式

A B A C A B A

ソナタ形式

提示部 展開部 再現部
第一主題 第二主題 第一主題 第二主題
主調 属調、平行調等 主調 主調、同主調

ロンドソナタ形式[注釈 1]

第一主部 展開部 再現主部
A B A C A B A
主調 属調、平行調等 主調 主調 主調、同主調 主調

ロンド形式とソナタ形式の両方の性格を持ち合わせているため、古典派ソナタや、古典派ソナタに類似している交響曲、独奏協奏曲弦楽四重奏曲などの終楽章に多く見られる。

ロンドソナタ形式の主な楽曲

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モーツァルト

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ベートーヴェン

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シューベルト

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ブラームス

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脚注

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注釈

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  1. ^ a b c 本項で用いるロンドソナタ形式における「第一主部」「展開部」「再現主部」の呼称は、普遍的なものではない。

出典

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