ロムスチン(Lomustine、Chlorethyl-Cyclohexyl-Nitroso-Urea)は、化学療法に用いられるアルキル化ニトロソウレアである。ストレプトゾトシンと同じ分類である。脂質に非常に溶解しやすく、そのため血液脳関門を通過できる。この性質のため、脳腫瘍の治療に適しており、主に用いられている。ロムスチンは、白血球の数が最少になるまでの時間が長い。

ロムスチン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 CeeNU
Drugs.com monograph
MedlinePlus a682207
胎児危険度分類
  • D
法的規制
  • (Prescription only)
薬物動態データ
生物学的利用能~100%
血漿タンパク結合50%
代謝hepatic
半減期16–48 hours
データベースID
CAS番号
13010-47-4 チェック
ATCコード L01AD02 (WHO)
PubChem CID: 3950
DrugBank DB01206 チェック
ChemSpider 3813 チェック
UNII 7BRF0Z81KG チェック
KEGG D00363  チェック
ChEBI CHEBI:6520
ChEMBL CHEMBL514 チェック
別名 1-(2-chloroethyl)-3-cyclohexyl-1-nitrosourea
化学的データ
化学式C9H16ClN3O2
分子量233.695 g/mol
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化学療法レジメンにおいては、”PCV”の”C”に当たる。

合成

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ロムスチンの合成:[1]

出典

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  1. ^ Johnston, Thomas P. (1963). “The Synthesis of Antineoplastic Agents. XXXII. N-Nitrosoureas. 1 I.”. Journal of Medicinal Chemistry 6 (6): 669–681. doi:10.1021/jm00342a010. 

外部リンク

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