レオン・エドワーズ

イギリスの総合格闘家 (1991 - )

レオン・エドワーズLeon Edwards1991年8月25日 - )は、イギリス男性総合格闘家ジャマイカキングストン出身。イングランドバーミンガム在住。チーム・レネゲードBJJ & MMA所属。元UFC世界ウェルター級王者。UFC世界ウェルター級ランキング1位UFCパウンド・フォー・パウンド・ランキング9位

レオン・エドワーズ
2021年
本名 レオン・アーロン・エドワーズ
(Leon Aaron Edwards)
生年月日 (1991-08-25) 1991年8月25日(33歳)
出身地 ジャマイカの旗 ジャマイカ
キングストン
通称 ロッキー
(Rocky)
居住 イングランドの旗 イングランド
ウェスト・ミッドランズ州バーミンガム
国籍 イングランドの旗 イングランド
身長 188 cm (6 ft 2 in)
体重 77 kg (170 lb)
階級 ミドル級
ウェルター級
リーチ 188 cm (74 in)
スタンス サウスポー
チーム アルティメット・トレーニング・センター
→チーム・レネゲードBJJ & MMA
トレーナー デイブ・ラベル
ランク ブラジリアン柔術 (黒帯)
現役期間 2011年 -
総合格闘技記録
試合数27
勝利22
ノックアウト7
タップアウト3
判定12
敗戦4
判定3
失格1
無効試合1
アマチュア総合格闘技記録
試合数1
勝利1
敗戦0
その他
子供 1人
著名な親族 ファビアン・エドワーズ (弟)
総合格闘技記録 - SHERDOG
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来歴

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ジャマイカキングストンで生まれ、9歳の時にイギリスバーミンガムへ移住した[1]。13歳の時に父親がナイトクラブで射殺され、その後エドワーズは麻薬取引、ストリートファイトなどを経験する荒んだ少年期を過ごした。17歳の時に母親がエドワーズを更生させるために総合格闘技を始めさせ、そこから総合格闘技に夢中になっていった。

総合格闘技

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2011年、プロ総合格闘技デビュー[2]

2014年5月5日、BAMMA 15の英国ウェルター級タイトルマッチで王者ウェイン・マーリーと対戦し、3Rにリアネイキドチョークで一本勝ち。王座獲得に成功した。

2014年9月13日、BAMMA 16の英国ウェルター級タイトルマッチで挑戦者のショーン・テイラーと対戦し、3Rに左ストレートでKO勝ち。王座の初防衛に成功した。

2014年11月8日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Shogun vs. St. Preuxでクラウディオ・シウバと対戦し、1-2の判定負け。なお、海外のMMAメディアサイトの採点では12人中9人の記者がエドワーズの勝利を支持した[3]

2015年4月11日、UFC Fight Night: Gonzaga vs. Cro Cop 2でセス・バジンスキーと対戦し、試合開始直後に左フックでダウンを奪い、パウンドで僅か8秒のKO勝ち[4]。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2015年12月19日、UFC on FOX 17カマル・ウスマンと対戦し、0-3の判定負け[5]

2018年6月23日、UFC Fight Night: Cowboy vs. Edwardsでウェルター級ランキング11位のドナルド・セラーニと対戦し、3-0の5R判定勝ち[6]

2019年3月16日、UFC Fight Night: Till vs. Masvidalでウェルター級ランキング13位のグンナー・ネルソンと対戦し、2-1の判定勝ち。試合後のバックステージでホルヘ・マスヴィダルと乱闘騒ぎを起こし、顔面を殴られて左目の下をカットする怪我を負った[7]。なお、ジャッジ3人のうち1人が29-28でネルソンの勝利と採点したが、海外のMMAメディアサイトの採点では記者22人中22人全員がエドワーズの勝利を支持するなど、エドワーズの優勢が明確な試合内容となった[8]

2019年7月20日、UFC on ESPN: dos Anjos vs. Edwardsでウェルター級ランキング4位の元UFC世界ライト級王者ハファエル・ドス・アンジョスと対戦し、3-0の5R判定勝ち[9]

2020年3月21日、イギリスで開催予定だったUFC Fight Night: Woodley vs. Edwardsでタイロン・ウッドリーとの対戦が決定していたが、新型コロナウイルス感染拡大による影響で大会が中止になった[10]

2020年10月22日、UFCがオファーしたカマル・ウスマンコルビー・コヴィントンジェフ・ニール、カムザット・チマエフらとの対戦をエドワーズが断ったとして、UFCのランキングから除外されるが[11]、除外された翌日にカムザット・チマエフと対戦することが発表され、エドワーズはランキングに復帰した[12][13]。しかしその後、エドワーズとチマエフが共に新型コロナウイルスに感染し[14]、チマエフの新型コロナウイルスによる合併症が長引いたため試合は中止となった[15]

2021年3月13日、約1年8カ月ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: Edwards vs. Muhammadでウェルター級ランキング13位のベラル・ムハマッドと対戦。左ハイキックを効かせるなど優勢に試合を進めるものの、2R序盤にエドワーズの偶発的なサミングにより、ムハマッドは試合を続行することができずノーコンテストとなった[16]

2021年6月12日、UFC 263ネイト・ディアスと対戦。全局面で圧倒し、5R終盤に左ストレートを効かされピンチに陥ったものの、凌ぎ切って3-0の5R判定勝ち。なお、この試合はメインイベント以外のノンタイトルマッチで初となる5Rマッチで行われた[17]

2021年12月11日、UFC 269でウェルター級ランキング6位のホルヘ・マスヴィダルと対戦予定であったが、マスヴィダルがトレーニング中に負傷したため中止となった[18]

UFC世界王座獲得

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2022年8月20日、UFC 278のUFC世界ウェルター級タイトルマッチで王者カマル・ウスマンに挑戦。1Rにウスマンからキャリア初のテイクダウンを奪い、2Rからはテイクダウンとグラウンドの攻防で劣勢に立たされるも、5R終盤に左ハイキックで逆転のKO勝ち。ジャマイカ出身者初となる王座獲得に成功するとともにリベンジを果たし、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[19][20]

2023年3月18日、UFC 286のUFC世界ウェルター級タイトルマッチでウェルター級ランキング1位の挑戦者カマル・ウスマンラバーマッチを行う。プレッシャーをかけるウスマンにローキックをヒットさせ続け、3Rにエドワーズがウスマンのテイクダウンを防いだ際に金網を掴んで1ポイント減点されたものの、2-0(48-46、48-46、47-47)の5R判定勝ち。王座の初防衛に成功した[21]

2023年12月16日、UFC 296のUFC世界ウェルター級タイトルマッチでウェルター級ランキング3位の挑戦者コルビー・コヴィントンと対戦。両者共に手数の少ない攻防となったものの、ローキックを的確にヒットさせ続け、テイクダウンも2度奪うなど優勢に試合を進めて3-0の5R判定勝ち。2度目の王座防衛に成功した[22]

UFC世界王座陥落

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2024年7月27日、UFC 304のUFC世界ウェルター級タイトルマッチでウェルター級ランキング2位の挑戦者ベラル・ムハマッドと再戦し、0-3の5R判定負け。王座から陥落し、約8年7カ月ぶりの黒星となった[23]

人物・エピソード

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  • ニックネームの「ロッキー」は、学生時代、喧嘩に明け暮れていたエドワーズを見て友人が付けたものに由来している。
  • 同じく総合格闘家のファビアン・エドワーズは実弟であり、Bellatorへ参戦している[24]
  • 既婚者であり、一人息子がいる[25]

戦績

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総合格闘技 戦績
27 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
22 7 3 12 0 0 1
4 0 0 3 1
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× ベラル・ムハマッド 5分5R終了 判定0-3 UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2024年7月27日
コルビー・コヴィントン 5分5R終了 判定3-0 UFC 296: Edwards vs. Covington
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2023年12月16日
カマル・ウスマン 5分5R終了 判定2-0 UFC 286: Edwards vs. Usman 3
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2023年3月18日
カマル・ウスマン 5R 4:04 KO(左ハイキック) UFC 278: Usman vs. Edwards 2
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2022年8月20日
ネイト・ディアス 5分5R終了 判定3-0 UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2 2021年6月12日
ベラル・ムハマッド 2R 0:18 ノーコンテスト(偶発的なサミング) UFC Fight Night: Edwards vs. Muhammad 2021年3月13日
ハファエル・ドス・アンジョス 5分5R終了 判定3-0 UFC on ESPN 4: dos Anjos vs. Edwards 2019年7月20日
グンナー・ネルソン 5分3R終了 判定2-1 UFC Fight Night: Till vs. Masvidal 2019年3月16日
ドナルド・セラーニ 5分5R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Cowboy vs. Edwards 2018年6月23日
ペーター・ソボッタ 3R 4:59 TKO(パウンド) UFC Fight Night: Werdum vs. Volkov 2018年3月17日
ブライアン・バーバリーナ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Volkov vs. Struve 2017年9月2日
ビセンテ・ルケ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Manuwa vs. Anderson 2017年3月18日
アルバート・トゥメノフ 3R 3:01 リアネイキドチョーク UFC 204: Bisping vs. Henderson 2 2016年10月8日
ドミニク・ウォータース 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Overeem vs. Arlovski 2016年5月8日
× カマル・ウスマン 5分3R終了 判定0-3 UFC on FOX 17: dos Anjos vs. Cowboy 2 2015年12月19日
パヴェル・パヴラク 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Bisping vs. Leites 2015年7月18日
セス・バジンスキー 1R 0:08 KO(左フック→パウンド) UFC Fight Night: Gonzaga vs. Cro Cop 2 2015年4月11日
× クラウディオ・シウバ 5分3R終了 判定1-2 UFC Fight Night: Shogun vs. St. Preux 2014年11月8日
ショーン・テイラー 3R 3:30 KO(左ストレート) BAMMA 16: Daley vs. da Rocha
【BAMMA英国ウェルター級タイトルマッチ】
2014年9月13日
ウェイン・マーリー 3R 3:13 リアネイキドチョーク BAMMA 15: Thompson vs. Selmani
【BAMMA英国ウェルター級タイトルマッチ】
2014年5月5日
ウェンドル・ルイス 1R 1:20 KO(パンチ連打) BAMMA 14: Daley vs. da Silva 2013年12月14日
アダム・ボウシフ 1R 2:10 肩固め BAMMA 13: Nunes vs. Jones 2013年9月13日
ジョナサン・ビルトン 2R 1:11 TKO(膝蹴り) BAMMA 11: Marshman vs. Foupa-Pokam 2012年12月1日
クレイグ・ホワイト 5分2R終了 負傷判定 Strength And Honour 14 2012年11月3日
× デルロイ・マクドウェル 3R 2:40 失格(反則の膝蹴り) Fight UK 6 2012年2月25日
パヴェル・ツヴァイフカ 5分3R終了 判定3-0 Fight UK 5 2011年11月19日
ダミアン・ズロニッキ 1R 2:15 TKO(パンチ連打) Fight UK 4 2011年6月5日

獲得タイトル

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表彰

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  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(2回)

ペイ・パー・ビュー販売件数

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開催年月日 イベント 販売件数 備考
2022年08/20_8月20日 UFC 278: カマル・ウスマン vs. レオン・エドワーズ 2 036_36万件 ESPN+

脚注

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  1. ^ Leon Edwards won’t leave the UK in pursuit of UFC goldFighters Only 2017年8月30日
  2. ^ レオン・エドワーズ UFC公式サイト
  3. ^ Claudio Silva defeats Leon Edwards MMA Decisions 2014年11月8日
  4. ^ UFC Fight Night 64 results: Leon Edwards takes eight seconds to KO Seth Baczynski MMAjunkie 2015年4月11日
  5. ^ UFC on FOX 17 results: Kamaru Usman grinds out Leon Edwards MMA Junkie 2015年12月19日
  6. ^ UFC Fight Night 132 results: Leon Edwards bloodies Donald Cerrone en route to unanimous decision win MMA Mania 2018年6月23日
  7. ^ Jorge Masvidal, Leon Edwards involved in backstage fight ESPN MMA 2019年3月16日
  8. ^ Leon Edwards defeats Gunnar Nelson MMA Decisions 2019年3月16日
  9. ^ UFC on ESPN 4 Results: Leon Edwards Beats Rafael dos Anjos by Unanimous Decision Bleacher Report 2019年7月21日
  10. ^ LEON EDWARDS PULLS OUT OF TYRON WOODLEY FIGHT DUE TO CORONAVIRUS, COLBY COVINGTON RESPONDS DAZN 2020年3月16日
  11. ^ Report | Leon Edwards turned down multiple opponents including Covington and Neal before being removed from rankingsBJPENN.COM 2020年10月22日
  12. ^ Dana White: Deal done to book Leon Edwards vs. Khamzat Chimaev on Dec. 19MMA Fighting 2020年10月23日
  13. ^ UFC books Leon Edwards vs. Khamzat Chimaev, expected to headline Dec. 19MMA Junkie 2020年10月23日
  14. ^ COVID-19 complications led to Khamzat Chimaev's withdrawal from Leon Edwards bout MMA Junkie 2020年12月30日
  15. ^ Khamzat Chimaev out against Leon Edwards due to COVID-19, Dana White says ESPN 2021年2月12日
  16. ^ UFC Vegas 21: Leon Edwards fight with Belal Muhammad declared no contest after eye poke BCC Sport 2021年3月14日
  17. ^ UFC 263 results: Leon Edwards turns Nate Diaz into a bloody mess, survives late comeback attempt to win decision MMA Fighting 2021年6月12日
  18. ^ Jorge Masvidal out of UFC 269 clash with Leon Edwards after suffering an injury during training GIVEMESPORT 2021年11月10日
  19. ^ UFC 278 results: Leon Edwards pulls off stunner, knocks Kamaru Usman out cold with last-minute head kick MMA Junkie 2022年8月22日
  20. ^ Leon Edwards Knocks Out Kamaru Usman Out Cold to Become the First Jamaican Born Undisputed Welterweight Champion of the World Sports Manor 2022年8月20日
  21. ^ Leon Edwards RETAINS the UFC welterweight title after beating Kamaru Usman by majority decision at UFC 286... as 'Rocky' makes first defence of his belt at a packed out O2 Arena in London デイリーメール 2023年3月19日
  22. ^ UFC 296 play-by-play and live results MMA Junkie 2023年12月16日
  23. ^ UFC 304 Results: Edwards vs. Muhammad 2 MMA Fighting 2024年7月27日
  24. ^ ファビアン・エドワーズ Bellator MMA 選手データ
  25. ^ Leon Edwards children: Meet his son Jayon Edwards ghanafuo.com 2022年8月21日

関連項目

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外部リンク

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前王者
カマル・ウスマン
第13代UFC世界ウェルター級王者

2022年8月20日 - 2024年7月27日

次王者
N/A