ルリトラノオ
ルリトラノオ(瑠璃虎の尾、学名:Pseudolysimachion subsessile)は、オオバコ科ルリトラノオ属の多年草。
ルリトラノオ | |||||||||||||||||||||||||||
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ルリトラノオ (伊吹山)
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Pseudolysimachion subsessile (Miq.) Carrière[1] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
Veronica subsessile (Miq.) Carrière | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ルリトラノオ |
概要
編集岐阜県揖斐郡揖斐川町(旧春日村)と滋賀県米原市伊吹山の山頂部の草地に自生している[1]。瑠璃色をした虎の尾に似た花であることが和名の由来である[2]。種小名のsubsessileは、「無柄に近い」を意味する[2]。葉が輪生するクガイソウに似ているが、葉が対生する。茎の先に総状花序に多数の青紫色の花を付ける。茎はまっすぐに伸び、高さ1 mほどになる[1]。1本の茎から茎が分岐して多数の花を咲かせるものがある。開花時期は7月下旬-8月。観賞用として白花品もあり[1]、花壇などでも栽培されている。
種の保全状況評価
編集絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)
環境省のレッドリストの絶滅危惧II類(VU)に指定されている[3]。総個体数は約3,000であると推定されている[3]。
近縁種
編集- エゾルリトラノオ(Pseudolysimachion kiusianum ssp. miyabei)
- キタダケトラノオ(Pseudolysimachion kiusianum var. kitadakemontanum)
- ヤマルリトラノオ(Pseudolysimachion kiusianum ssp. miyabei var. japonica )分布は山形、近畿の日本海側。
関連画像
編集脚注
編集- ^ a b c d 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物―草本(3)』平凡社、1981年10月20日、109頁。ISBN 4582535038。
- ^ a b 大川勝德『伊吹山の植物』幻冬舎ルネッサンス、2009年10月20日、176頁。ISBN 9784779005299。
- ^ a b “植物絶滅危惧種情報検索(ルリトラノオ)”. 生物多様性情報システム. 2011年9月4日閲覧。
- ^ “岐阜県レッドデータブック(初版)”. 岐阜県 (2001年). 2012年8月19日閲覧。
- ^ 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示されます。“日本のレッドデータ検索システム(ルリトラノオ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2012年8月19日閲覧。
参考文献
編集- 金丸勝実『鈴鹿・伊吹山』山と溪谷社〈花の山旅〉、2001年6月、47頁。ISBN 4635014134。
- 草川啓三『伊吹山案内』ナカニシヤ出版、2009年6月、28頁。ISBN 9784779503580。
関連項目
編集外部リンク
編集- “ルリトラノオの標本(滋賀県の伊吹山で1975年8月31日に採集)”, 萩庭標本データベース (千葉大学附属図書館) (国立科学博物館整理番号: TNS-VS-971999) 2022年5月29日閲覧。