ルナ1963B(Luna 1963B)[1]またはルナE-6 No.3(Luna E-6 No.3)は、1963年の打上げ失敗で失われたソビエト連邦宇宙船である。重さ1422kgのルナE-6宇宙船[2]が12回打ち上げられたうちの2回目にあたり[3]、2回連続の失敗となった[3]への軟着陸を目指した最初の宇宙船であるが、この目標はルナE-6の最終飛行であるルナ9号で達成された。

Luna E-6 No.3
任務種別月着陸
任務期間軌道投入に失敗
特性
宇宙機種別ルナE-6
製造者OKB-1
打ち上げ時重量1,422 kg
任務開始
打ち上げ日1963年2月3日 09:29:14(UTC)
ロケットモルニヤ-L8K78L s/n G103-10
打上げ場所バイコヌール宇宙基地ガガーリン発射台

打上げ

編集

ルナ1963Bは1963年2月3日09:26:14(UTC)にモルニヤ-L8K78Lローンチ・ヴィークルに積まれて[3]バイコヌール宇宙基地ガガーリン発射台から打ち上げられた[4]。上段のピッチの制御に用いられていたジャイロスコープのトルクセンサが故障し、ロケットの制御が失われたことから[5]ロケットは軌道に達せず、太平洋上で大気圏再突入した[5]。ミッションに関する情報が出される前に、アメリカ航空宇宙局はこれが月に着陸する試みであることを正しく把握していたが、打上げは2月2日だと間違って考えていた[1]

出典

編集
  1. ^ a b Williams, David R. (6 January 2005). “Tentatively Identified Missions and Launch Failures”. NASA NSSDC. 30 July 2010閲覧。
  2. ^ Wade, Mark. “Luna E-6”. Encyclopedia Astronautica. 26 July 2010閲覧。
  3. ^ a b c Krebs, Gunter. “Luna E-6”. Gunter's Space Page. 26 July 2010閲覧。
  4. ^ McDowell, Jonathan. “Launch Log”. Jonathan's Space Page. 26 July 2010閲覧。
  5. ^ a b Wade, Mark. “Soyuz”. Encyclopedia Astronautica. 17 January 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。26 July 2010閲覧。