ラッシュライフ
伊坂幸太郎の推理小説 (2002年)
『ラッシュライフ』(a life)は伊坂幸太郎による日本の小説で、2002年7月30日に新潮ミステリー倶楽部、2005年5月1日に新潮文庫で発行された。伊坂幸太郎が注目されるきっかけとなる作品である。
2009年6月13日に映画化された。
あらすじ
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
若い女性画家。泥棒を生業とする男。父親を自殺で失い神に憧れる青年。不倫相手との再婚を企むカウンセラー。職を失い途方に暮れる男。いくつものストーリーが絡み合い、物語は意外な展開を迎えてゆく。
主な登場人物
編集- 戸田
- 裕福な画商。拝金主義で絵画を株の一種のようにしか思っていない。
- 志奈子
- 新進の女性画家。戸田に引き抜かれ付き人として契約している。
- 黒澤
- 泥棒。仕事には独特の美学を持つ。『重力ピエロ』『フィッシュストーリー』にも登場。
- 高橋
- 新興宗教団体の教祖。未来のことが分かる。
- 河原崎
- 高橋の宗教団体の信者。父親を自殺で亡くした。
- 塚本
- 高橋の宗教団体の幹部。河原崎に「神の解体」を手伝わせる。
- 京子
- カウンセラー。青山と不倫関係にある。
- 青山
- サッカー選手。京子と不倫関係にある。
- 豊田
- 職を失い、家族にも見捨てられた中年男性。
- 佐々岡
- 元画商。戸田から独立しようとしたが画家を皆引き抜かれ仕事を失う。
また、名前は明示されていないが『オーデュボンの祈り』の伊藤と思われる人物が登場し、未来を予知する案山子について語っている。
映画
編集ラッシュライフ | |
---|---|
監督 |
真利子哲也 遠山智子 野原位 西野真伊 |
脚本 |
黒田泰子 大川 慶 澤井香織 福岡恵里 |
製作 |
五十嵐真志 原 尭志 宮武令衣 渡邉麻子 |
出演者 |
堺雅人 寺島しのぶ 柄本佑 板尾創路 |
音楽 | origami PRODUCTIONS |
撮影 |
八尋宗一朗 青木 穣 後閑健太 松崎健夫 |
編集 |
徳田津奈子 平田竜馬 大川景子 木村恵子 |
配給 | 東京芸術大学 |
公開 | 2009年6月13日 |
上映時間 | 122分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
東京芸術大学の映像研究科生たちが映像化。2009年6月13日公開。
キャスト
編集- 黒澤:堺雅人
- 京子:寺島しのぶ
- 河原崎:柄本佑
- 豊田:板尾創路
- 戸田:団時朗
- ソナ:MINJI
- 高橋:塩谷瞬(特別出演)
- 筒井真理子
- 青山:深水元基
- 佐々岡:永井努
- 塚本:竹嶋康成
- 近藤良平
- 河原崎の父:塩見三省
- 青山の妻:佐藤江梨子(特別出演)
スタッフ
編集- 監督:真利子哲也、遠山智子、野原位、西野真伊
- 製作:五十嵐真志、原尭志、宮武令衣、渡邉麻子
- 原作:伊坂幸太郎「ラッシュライフ」(新潮社刊)
- 脚本:黒田泰子、大川 慶、澤井香織、福岡恵里
- 音楽:origami PRODUCTIONS
- 撮影:八尋宗一朗、青木 穣、後閑健太、松崎健夫
- 編集:徳田津奈子、平田竜馬、大川景子、木村恵子
- 照明:八尋宗一朗、青木 穣、高橋 拓、後閑健太
- 録音:小西真之、上條慎太郎、松浦大樹、金地宏晃
- 美術:瀬川烈、小山宏志
- 配給:東京芸術大学
- 製作:「ラッシュライフ」製作委員会(東京芸術大学、衛星劇場、アミューズソフトエンタテインメント、IMAGICA、電通キャスティング アンド エンタテインメント)