ラグビーワールドカップ2027
この記事はラグビーワールドカップに関して将来予定されるイベントを扱っています。 |
ラグビーワールドカップ2027は、2027年10月1日から11月13日までオーストラリアで開催予定の第11回ラグビーワールドカップ（男子大会）。
| 概要 | |
|---|---|
| 開催国 |
 オーストラリア |
| 期間 | 2027年10月1日 – 11月13日 |
| 出場国数 | 24 |
← 2023 2031 → | |
立候補国
編集2018年9月、ワールドラグビー会長のビル・ボーモントは新興国での開催もあると示唆し[1]、同時にCEOのブレット・ゴスパーは2031年大会についても一緒に開催国を決定するプランを明かした[2]（2015年大会・2019年大会の開催国が一緒に発表されたのと同様）。当初、2021年後半に開催国が決定される予定だった[3]。
2019年6月までにアルゼンチン、オーストラリア、ロシアの3か国が開催方針を表明していたが、2020年4月にアルゼンチンが撤回した[4][5][6]。
2020年12月17日、組織的なドーピング問題を理由に、スポーツ仲裁裁判所はロシアに対してスポーツ選手団を2年間出場禁止とする処分を下した[7]。これを受け、ロシアラグビー協会は立候補ができなくなった。
2022年5月12日、ワールドラグビーの理事会で第11回大会（ワールドカップ2027）をオーストラリアで開催することを発表した[8]。オーストラリアでの開催は、第1回（ワールドカップ1987、ニュージーランドと共同開催）、第5回（ワールドカップ2003）以来、24年ぶり3回目。同時に、2025年女子大会をイングランドで、2029年女子大会をオーストラリアで、2031年男子大会・2033年女子大会をアメリカ合衆国で開催することも発表された[8]。
会場
編集AFCアジアカップ2015で使用された会場や前回オーストラリアで開催されたラグビーワールドカップ2003の会場が多く使われる。そのうち開幕戦と決勝はスタジアム・オーストラリアで開催予定。
試合方式
編集本大会より出場チームを従来より4増やし、24に拡大する。
チーム数の増加は1999年（16（4チーム×4組）から20（5チーム×4組）へ）以来となり、大会期間（2027年10月1日-11月13日）も従来より1週間短縮の6週間となる。これに伴い、プール戦（グループステージ）で、各節1か国が休むことによる日程間隔の不平等が改善され、ほぼ平等な条件下で対戦することができるようになる。
プール戦は、各4チーム×6組による総当たり戦（3試合）。各プール戦1位・2位チームと、3位のうち勝ち点上位4チームとの計16チームが、トーナメント戦「ラウンド16」へ進出できる。そこから8チームによる「ノックアウトラウンド」（準々決勝以降。3位決定戦も行う）に進む[9][10]。
出場チーム
編集出場チーム数について、2023年10月24日にワールドラグビー理事会において、24チームに拡大することが決まった[10]。
開催国のオーストラリアを含む、前回2023大会上位12チームは予選免除[11]。
予選プロセス
編集残り12チームを決める予選プロセスは、以下のとおり行われる[12]。
太字は本大会出場決定を示す。
- ラグビーヨーロッパ・チャンピオンシップ2025【4チーム決定】 参加国：ジョージア、スペイン、ポルトガル、ルーマニア、オランダ、スイス、ベルギー、ドイツ
- アジアラグビー・チャンピオンシップ2025【1チーム決定】 参加国：香港、韓国、マレーシア、アラブ首長国連邦
- ラグビーアフリカ・カップ2025【1チーム決定】 参加国：アルジェリア、コートジボワール、ケニア、ナミビア、セネガル、ウガンダ、ジンバブエ、モロッコ
- サダメリカラグビー・チャンピオンシップ2025【1チーム決定】 参加国：ブラジル、チリ、パラグアイ、ウルグアイ
- パシフィック・ネーションズカップ2025【3チーム決定】 参加国：カナダ、サモア、トンガ、アメリカ合衆国、フィジー、日本（フィジーと日本はすでにWC出場権がある）
- 南アメリカ・パシフィック プレーオフ【1チーム決定】：サダメリカラグビー・チャンピオンシップ2025準優勝チーム、パシフィック・ネーションズカップ2025の6位チームで、ホーム＆アウェーで2試合を行う。
- 最終予選（4チーム総当たり戦）【1チーム決定】参加国：(1) サダメリカラグビー・チャンピオンシップ2025の3位チーム、(2) 南アメリカ・パシフィック プレーオフの敗者、(3) ラグビーヨーロッパ・チャンピオンシップ2025の5位、(4) ラグビーアフリカ・カップ2025の2位チーム と アジアラグビー・チャンピオンシップ2025の2位チーム との勝者
| 予選名 | 前回大会順位 または 予選順位 |
出場チーム | 出場回数 | 出場決定日 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 予選免除 12国 |
開催国【予選免除】 | プールC・3位 | オーストラリア
|
11大会連続11回目 | 2022年5月12日 | |
| 前回大会 プールステージ3位以上 (ベスト12） 【予選免除】 |
優勝 |  南アフリカ共和国
|
9大会連続9回目 | 2023年10月8日 | ||
| 準優勝 |  ニュージーランド
|
11大会連続11回目 | 2023年10月8日 | |||
| 3位 |  イングランド
|
11大会連続11回目 | 2023年10月8日 | |||
| 4位 |  アルゼンチン
|
11大会連続11回目 | 2023年10月8日 | |||
| ベスト8 |  ウェールズ
|
11大会連続11回目 | 2023年10月8日 | |||
 アイルランド
|
11大会連続11回目 | 2023年10月8日 | ||||
 フィジー
|
8大会連続10回目 | 2023年10月8日 | ||||
 フランス
|
11大会連続11回目 | 2023年10月8日 | ||||
| プールA・3位 |  イタリア
|
11大会連続11回目 | 2023年10月8日 | |||
| プールB・3位 |  スコットランド
|
11大会連続11回目 | 2023年10月8日 | |||
| プールD・3位 |  日本
|
11大会連続11回目 | 2023年10月8日 | |||
| 予選から 12国 |
ラグビーヨーロッパ・チャンピオンシップ2025[13] 2025年1月31日-3月16日 |
順位確定は2025年3月16日 |  ジョージア
|
7大会連続7回目 | 2025年2月8日 | [14] |
| 順位確定は2025年3月16日 |  ルーマニア
|
2大会連続10回目 | 2025年2月8日 | [14] | ||
| 順位確定は2025年3月16日 |  スペイン
|
7大会ぶり2回目 | 2025年2月8日 | [14] | ||
| 順位確定は2025年3月16日 |  ポルトガル
|
2大会連続3回目 | 2025年2月8日 | [14] | ||
| ラグビーアフリカ・カップ2025 2025年7月 |
1位 | |||||
| アジアラグビー・チャンピオンシップ2025 2025年6-7月 |
1位 | |||||
| パシフィック・ ネーションズカップ2025 2025年8-9月[注 1] |
1位 | |||||
| 2位 | ||||||
| 3位 | ||||||
| サダメリカラグビー・チャンピオンシップ2025 2025年7-9月 |
1位 | |||||
| 南アメリカ・パシフィック プレーオフ勝者 2025年9月 |
||||||
| 最終予選勝者 2025年11月 |
||||||
開催都市
編集
2025年1月30日、ワールドラグビーは以下の通り開催都市と試合配分を発表した[9][15]。都市名の「先住民による呼称」も同時にワールドラグビーが発表[9]。
| 都市名（先住民による呼称） | 州名 | プール戦 | ラウンド16 | ノックアウトラウンド | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| パース（ブールル） | 西オーストラリア州 | 開幕戦を含む プール戦 5試合 |
ラウンド16 2試合 | ||
| アデレード（タントーニャ） | 南オーストラリア州 | プール戦 5試合 | |||
| タウンズビル（グランビルバラ） | クイーンズランド州 | プール戦 4試合 | |||
| ブリスベン（ミーアンジン） | クイーンズランド州 | プール戦 6試合 | ラウンド16 2試合 | 準々決勝 2試合 | |
| ニューカッスル（アワバカル・ウォリ） | ニューサウスウェールズ州 | プール戦 4試合 | |||
| シドニー（ガディガル） | ニューサウスウェールズ州 | プール戦 5試合 | ラウンド16 2試合 | 準々決勝 2試合 準決勝 2試合 3位決定戦 決勝戦 |
|
| メルボルン（ナーム） | ビクトリア州 | プール戦 7試合 | ラウンド16 2試合 |
脚注
編集注釈
編集- ^ パシフィックネイションズカップの再編に伴い、同大会参加国のうち予選免除のフィジー、日本を除くサモア、トンガ、アメリカ合衆国、カナダの4ヶ国を対象として予選を実施。
出典
編集- ^ “Australia and South Africa could miss out on 2027 Rugby World Cup as Bill Beaumont says another emerging nation could host tournament”. Fox Sports Australia. (20 September 2018) 2 June 2019閲覧。
- ^ Alex Bell (26 September 2019). “Rugby World Cup in sights of United States”. insidethegames.biz. 2019年11月6日閲覧。
- ^ Beth Newman (8 OCT 2019). “Australia "would kill it" at hosting another Rugby World Cup: Cheika”. rugby.com.au. 2019年11月6日閲覧。
- ^ “ラグビーW杯27年大会、アルゼンチンが招致撤退 アメリカ大陸初開催消滅と海外報道”. THE ANSWER スポーツ文化・育成＆総合ニュース・コラム (2020年4月16日). 2023年9月27日閲覧。
- ^ “Australia to bid for 2027 Rugby World Cup and 2021 women's tournament”. The Guardian Australia. (13 December 2017) 6 June 2018閲覧。
- ^ “Argentina announces 2027 Rugby World Cup bid”. Rugby.com.au (5 October 2016). 6 June 2018閲覧。
- ^ “ロシア、ドーピングで出場禁止2年 処分短縮に批判「破滅的」”. www.afpbb.com (2020年12月18日). 2023年9月27日閲覧。
- ^ a b “【ラグビーＷ杯】男子の27年オーストラリア、31年米国と女子の３大会を承認”. 日刊スポーツ (2022年5月12日). 2022年5月12日閲覧。
- ^ a b c worldrugby.org. “開催７都市が確定。オーストラリア、ラグビーの祭典に向けて全国的に準備開始 | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2025年1月30日閲覧。
- ^ a b “27年ラグビーW杯、24チームに拡大 16チームが決勝Tへ”. 時事通信. (2023年10月24日) 2023年10月24日閲覧。
- ^ “ラグビーワールドカップ2023の準々決勝対戦カードが決定”. (2023年10月8日)
- ^ “予選 | 2027年男子ラグビーワールドカップ オーストラリア” (英語). Rugby World Cup 2027 Australia. 2024年12月21日閲覧。
- ^ “Rugby Europe Men's Championship 2025” (英語). Rugby Europe. 2025年1月30日閲覧。
- ^ a b c d 編集ラグリパ編集部 (2025年2月10日). “【RWC2027】ジョージア、ルーマニア、スペイン、ポルトガルが出場権獲得。 - ラグビーリパブリック”. 2025年2月10日閲覧。
- ^ 編集ラグリパ編集部 (2025年1月30日). “RWC2027の開催7都市が決定。開幕戦はパース、決勝はシドニー。 - ラグビーリパブリック”. 2025年1月30日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集 | この項目は、ラグビーユニオンに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（P:ラグビー）。 |