ヨードトリメチルシラン
ヨードトリメチルシラン(Trimethylsilyl iodide)は、化学式(CH3)3SiIの有機ケイ素化合物である。室温では無色の揮発性液体である。消防法に定める第4類危険物 第1石油類に該当する[1]。
ヨードトリメチルシラン | |
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ヨード(トリメチル)シラン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 16029-98-4 |
PubChem | 85247 |
ChemSpider | 76879 |
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特性 | |
化学式 | C3H9ISi |
モル質量 | 200.09 g mol−1 |
危険性 | |
GHSピクトグラム | |
GHSシグナルワード | 危険(DANGER) |
EU分類 | F強い可燃性 C腐食性 |
引火点 | -31℃ (−24 °F; 242 K) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
生成
編集ヨードトリメチルシランは、ヘキサメチルジシランのヨウ素による酸化開裂や、アセトニトリル中でのクロロトリメチルシランとヨウ化ナトリウムとのハロゲン交換反応[2]、またはヘキサメチルジシロキサンのヨウ化アルミニウムによる開裂によって生成する[2][3]。
応用
編集ヨードトリメチルシランはアルコールにトリメチルシリル基を導入するのに用いられる。
この反応は、ガスクロマトグラフィー分析に用いられ、得られたシリルエーテルは修飾のない物質よりも揮発性が大きくなる[4]。
ただしトリメチルシリル化合物の生成には、安価なことからクロロトリメチルシランの方が好んで用いられる。
出典
編集- ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
- ^ a b Olah, G.; Narang, S.C. (1982). “Iodotrimethylsilane—a versatile synthetic reagent”. Tetrahedron 38 (15): 2225. doi:10.1016/0040-4020(82)87002-6.
- ^ Michael E. Jung; Mark A. Lyster (1988). "Cleavage of Methyl Ethers with Iodotrimethylsilane: Cyclohexanol from Cyclohexyl Methyl Ether". Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, vol. 6, p. 353
- ^ http://www.chem.agilent.com/Library/applications/gcms59_opiates_urine.pdf