ヨウ化ベリリウム(Beryllium iodide)は、化学式がBeI2化合物である。吸湿性が非常に大きく、と激しく反応してヨウ化水素酸を生成する。

ヨウ化ベリリウム
識別情報
CAS登録番号 7787-53-3
特性
化学式 BeI2
モル質量 262.821 g/mol
外観 無色の針状結晶
密度 4.325 g/cm3
融点

510°C

沸点

590°C[1]

への溶解度 水と激しく反応する[1]
溶解度 CS2に僅かに溶ける
エタノールに可溶[2]
危険性
主な危険性 ベリリウム中毒を参照
関連する物質
その他の陰イオン フッ化ベリリウム
塩化ベリリウム
臭化ベリリウム
その他の陽イオン ヨウ化マグネシウム
ヨウ化カルシウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

反応

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ヨウ化ベリリウムは金属ベリリウムヨウ素とを500 - 700℃で反応させることにより合成する。

 

また、ヨウ化ベリリウムはベリリウムカーバイドとヨウ化水素を気相で反応させて合成することもできる。

 

ヨウ化ベリリウムは他のハロゲンと交換しやすく、フッ素と反応させるとフッ化ベリリウム塩素と反応させると塩化ベリリウム臭素と反応させると臭化ベリリウムを生ずる。

危険性

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空気中において、固体および蒸気可燃性である[2]

脚注

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  1. ^ a b Perry, Dale L.; Phillips, Sidney L. (1995), Handbook of Inorganic Compounds, CRC Press, pp. 63, ISBN 0849386713, https://books.google.co.jp/books?id=0fT4wfhF1AsC&printsec=frontcover&dq=%22beryllium+iodide%22+properties&as_brr=3&redir_esc=y&hl=ja#PPA63,M1 2007年12月10日閲覧。 
  2. ^ a b Parsons, Charles Lathrop (1909), written at Easton, Pa., The Chemistry and Literature of Beryllium, Chemical Publishing, pp. 22–23, https://books.google.co.jp/books?id=7MxAAAAAIAAJ&pg=PA21&dq=%22beryllium+iodide%22&as_brr=3&redir_esc=y&hl=ja#PPA22, 2007年12月10日閲覧。