メチルビニルケトン
メチルビニルケトン(略称:MVK)は、エノンに分類される反応性の高い有機化合物である。消防法に定める第4類危険物 第1石油類に該当する[2]。
メチルビニルケトン[1] | |
---|---|
![]() | |
![]() | |
Butenone | |
別称 ブテノン、 MVK メチレンアセトン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 78-94-4 ![]() |
PubChem | 6570 |
ChemSpider | 6322 ![]() |
ChEBI | |
| |
| |
特性 | |
化学式 | C4H6O |
モル質量 | 70.09 g/mol |
密度 | 0.8407 g/cm3 |
融点 |
−7 °C |
沸点 |
81.4 °C |
kH | 2.1×101 Allen et al. [1998]
4.4×101 Betterton [1991] 4.1×101 Iraci et al. [1998] |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | ICSC 1495 |
NFPA 704 | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
性質
編集製法
編集用途
編集有機合成化学では、マイケル反応のアクセプターとして振る舞うのでアルキル化剤として使われる。また、高分子化学では自発的に重合するため、プラスチックの重合体として使われる。さらに、ステロイドとビタミンA合成の中間体でもある。
毒性
編集メチルビニルケトンは非常に有害性が高く、低濃度であっても吸入すると呼吸困難の原因となる。また、容易に皮膚、目、粘膜の炎症を引き起こす。
出典
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 国際化学物質安全性カード メチルビニルケトン (ICSC:1495) 日本語版(国立医薬品食品衛生研究所による), 英語版