メガネグマ亜科(Tremarctinae)または「ショートフェイスベア(Short-faced bear)」とは、クマ科の亜科である。4属があり、南米に現生のメガネグマ Tremarctos ornatusをはじめ、絶滅したフロリダメガネグマ Tremarctos floridanus、北米の巨大ショートフェイスベアであるアルクトドゥス Arctodus (A. pristinusA. simus)とアルクトテリウム Arctotherium (A. angustidens, A. vetustum, A. bonariense, A. wingei, A. tarijense)、そしてプリノナルクトス Plionarctos(他3属の祖先的位置づけにあると考えられている)が含まれる[1]。これらのうち、「ジャイアントショートフェースベア」(アルクトドゥス属とアルクトテリウム属)はアメリカ大陸史上最大の肉食動物である。

メガネグマ亜科
地質時代
後期中新世 - 現世
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Carnivora
: 食肉目 Carnivora
亜目 : イヌ亜目 Caniformia
下目 : クマ下目 Arctoidea
小目 : クマ小目 Ursida
上科 : クマ上科 Ursoidea
: クマ科 Ursidae
亜科 : メガネグマ亜科 Tremarctinae
学名
Tremarctinae
Merriam & Stock, 1925

メガネグマ亜科は北米大陸東部で誕生し、アメリカ大陸間大交差の際に南米大陸に進出したと考えられる。ほとんどの「ショートフェースベア」は更新世末に絶滅した。

脚注

編集
  1. ^ Krause, J.; Unger, T.; Noçon, A.; Malaspinas, A.; Kolokotronis, S.; Stiller, M.; Soibelzon, L.; Spriggs, H. et al. (2008-07-28). “Mitochondrial genomes reveal an explosive radiation of extinct and extant bears near the Miocene-Pliocene boundary”. BMC Evolutionary Biology 8: 220. doi:10.1186/1471-2148-8-220. PMC 2518930. PMID 18662376. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2518930/.