メイショウオウドウ

日本の競走馬

メイショウオウドウ(欧字名:Meisho Odo1995年5月29日 - 2021年7月18日)は、日本競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2000年産経大阪杯2001年鳴尾記念

メイショウオウドウ
欧字表記 Meisho Odo[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1995年5月29日[1]
死没 2021年7月18日(26歳没)[2]
サンデーサイレンス[1]
アルタデナ[1]
母の父 Lyphard[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産牧場 松栄牧場[1]
馬主 松本好雄[1]
調教師 飯田明弘栗東[1]
競走成績
生涯成績 27戦6勝[1]
獲得賞金 3億3297万7000円[1]
勝ち鞍
GII 産経大阪杯 2000年
GIII 鳴尾記念 2001年
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戦績

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]

1997年8月9日、小倉競馬場での3歳新馬戦でデビューし、1着。3歳時はこの1走のみで、翌1998年京都4歳特別で戦列に復帰してミラクルタイムの3着に入る。500万下戦で2戦して2着、1着としたあとラジオたんぱ賞ビワタケヒデの2着に入るが、秋初戦の神戸新聞杯で6着に終わり、1年近い長期休養に入る。5歳となった1999年夏のTVQ杯で復帰して勝利をおさめ、格上挑戦で出走の朝日チャレンジカップツルマルツヨシの2着。続く毎日王冠でもグラスワンダーとタイム差のない2着に入り、天皇賞(秋)は14着に終わったものの京阪杯では3着に盛り返した。

6歳を迎えた2000年初戦の京都金杯こそ11着に崩れたが、オープン特別の大阪城ステークスを勝って臨んだ産経大阪杯ではロードプラチナムを下して初めて重賞を制した。続く3戦は6着以下の成績に終わったが、マイルチャンピオンシップではアグネスデジタルの3着に入る。2001年も上半期にはマイラーズカップ2着、安田記念3着とマイル重賞で3着以内に入る走りを見せ、秋を迎えて初めの3戦は未勝利に終わったものの、12月の鳴尾記念では逃げの手を打ってダイタクリーヴァアグネスゴールドらを封じて重賞2勝目を挙げた[4]。次戦の有馬記念では8着。2002年も現役を続ける計画もあったが、生産地からサンデーサイレンス産駒の種牡馬を求める声があったため[5]、1月4日付で競走馬登録を抹消し、競走馬を引退[5]。有馬記念が最後の競馬となった。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[3]およびnetkeiba.com[6]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬) 馬体重
[kg]
1997 8. 9 小倉 3歳新馬 14 8 14 02.8 0(1人) 01着 飯田祐史 53 芝1200m(良) 1:10.7 (36.1) -0.0 (ゴールドクレイス) 440
1998 5. 10 京都 京都4歳特別 GIII 16 1 2 63.6 0(9人) 03着 飯田祐史 55 芝2000m(良) 2:02.4 (36.0) -0.3 ミラクルタイム 456
5. 31 中京 マカオジョッキークラブT 500 13 7 10 02.0 0(1人) 02着 飯田祐史 55 芝2000m(良) 2:00.9 (35.0) -0.2 ヤマニンハイパー 456
6. 21 阪神 野苺賞 500 9 5 5 01.4 0(1人) 01着 飯田祐史 55 芝2200m(良) 2:17.9 (37.7) -0.3 スエヒロコマンダー 450
7. 5 福島 ラジオたんぱ賞 GIII 15 3 5 04.5 0(2人) 02着 飯田祐史 54 芝1800m(良) 1:45.6 (34.5) -0.0 ビワタケヒデ 452
9. 20 阪神 神戸新聞杯 GII 14 8 14 04.0 0(2人) 06着 飯田祐史 56 芝2000m(良) 2:02.7 (38.1) -0.8 カネトシガバナー 452
1999 8. 21 小倉 TVQ杯 900 11 6 6 02.5 0(1人) 01着 飯田祐史 57 芝1800m(良) 1:46.7 (34.6) -0.3 イブキガバメント 458
9. 12 阪神 朝日チャレンジC GIII 12 4 4 03.0 0(1人) 02着 飯田祐史 55 芝2000m(良) 1:59.7 (36.2) -0.2 ツルマルツヨシ 454
10. 10 東京 毎日王冠 GII 10 8 10 15.7 0(4人) 02着 飯田祐史 57 芝1800m(良) 1:45.8 (34.4) -0.0 グラスワンダー 458
10. 31 東京 天皇賞(秋) GI 17 8 15 09.6 0(6人) 14着 飯田祐史 58 芝2000m(良) 1:59.4 (35.4) -1.4 スペシャルウィーク 458
11. 27 京都 京阪杯 GIII 17 1 2 03.9 0(1人) 03着 飯田祐史 57 芝1800m(良) 1:46.7 (35.5) -0.3 ロサード 468
2000 3. 6 京都 京都金杯 GIII 16 5 10 07.3 0(4人) 11着 飯田祐史 57.5 芝1600m(良) 1:35.1 (33.9) -1.7 キョウエイマーチ 462
3. 11 阪神 大阪城S OP 13 2 2 02.9 0(1人) 01着 飯田祐史 57 芝2000m(良) 1:59.4 (35.1) -0.0 タヤスメドウ 462
4. 2 阪神 産経大阪杯 GII 16 1 2 02.2 0(1人) 01着 飯田祐史 57 芝2000m(良) 2:00.8 (34.3) -0.1 ロードプラチナム 462
5. 27 中京 金鯱賞 GII 11 5 5 06.4 0(2人) 07着 飯田祐史 58 芝2000m(稍) 1:59.6 (35.2) -1.1 メイショウドトウ 454
6. 25 阪神 宝塚記念 GI 11 6 7 43.5 0(7人) 07着 飯田祐史 58 芝2200m(良) 2:15.4 (37.0) -1.6 テイエムオペラオー 452
10. 29 東京 天皇賞(秋) GI 16 1 2 48.5 0(9人) 10着 飯田祐史 58 芝2000m(重) 2:01.0 (36.1) -1.1 テイエムオペラオー 454
11. 19 京都 マイルCS GI 18 4 7 44.5 (12人) 03着 飯田祐史 57 芝1600m(良) 1:32.8 (34.3) -0.2 アグネスデジタル 462
12. 24 中山 有馬記念 GI 16 8 16 57.2 (12人) 08着 河内洋 56 芝2500m(良) 2:35.0 (37.5) -0.9 テイエムオペラオー 468
2001 2. 25 中山 中山記念 GII 13 4 4 28.3 0(8人) 04着 飯田祐史 57 芝1800m(良) 1:48.7 (36.3) -1.0 アメリカンボス 474
4. 14 阪神 マイラーズC GII 17 4 7 04.3 0(3人) 02着 飯田祐史 57 芝1600m(良) 1:33.0 (34.6) -0.2 ジョウテンブレーヴ 466
6. 3 東京 安田記念 GI 18 8 18 17.7 0(7人) 03着 飯田祐史 58 芝1600m(良) 1:33.3 (34.8) -0.3 ブラックホーク 454
10. 7 東京 毎日王冠 GII 12 6 7 06.4 0(2人) 07着 飯田祐史 58 芝1800m(良) 1:45.8 (35.0) -0.5 エイシンプレストン 458
10. 7 東京 天皇賞(秋) GI 13 5 7 40.1 0(9人) 06着 飯田祐史 58 芝2000m(重) 2:03.1 (36.2) -1.1 アグネスデジタル 468
11. 18 京都 マイルCS GI 18 1 2 31.2 (11人) 14着 飯田祐史 57 芝1600m(良) 1:33.9 (34.0) -0.7 ゼンノエルシド 478
12. 9 阪神 鳴尾記念 GIII 13 4 5 13.7 0(6人) 01着 飯田祐史 57.5 芝2000m(良) 1:59.8 (35.5) -0.1 ダイタクリーヴァ 474
12. 23 中山 有馬記念 GI 13 5 7 84.4 (11人) 08着 飯田祐史 57 芝2500m(良) 2:33.7 (34.6) -0.6 マンハッタンカフェ 474

引退後

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引退後は2002年からイーストスタッドメイショウドトウと共に種牡馬となった[5]。種牡馬としては12シーズンの供用で血統登録頭数193頭、出走頭数は素縫地の173頭で、106頭が勝ち馬となった[7]2016年3月24日付で用途変更されて種牡馬を引退し、引退後は功労馬繋養展示事業の助成を受け、白老町のホースガーデンしらおいで功労馬として余生を送っていた[2][8]。2021年7月18日朝に26歳で死亡[2]。翌19日、ジャパン・スタッドブック・インターナショナルから発表された[9]

主な産駒

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ブルードメアサイヤーとしての産駒

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血統表

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メイショウオウドウ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ヘイロー系
[§ 2]

*サンデーサイレンス
Sunday Silence (アメリカ
1986 青鹿毛
父の父
Halo
1969
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well
1975
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

*アルタデナ
Altadena (アメリカ)
1986 鹿毛
Lyphard
1969
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Goofed Court Martial
Barra
母の母
Lacovia
1983
Majestic Light Majestic Prince
Irradiate
Hope for All Secretariat
Hopespringseternal
母系(F-No.) アルタデナ(USA)系(FN:16-g) [§ 3]
5代内の近親交配 Almahmoud 4 × 5 = 9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [13]
  2. ^ [14]
  3. ^ [13]
  4. ^ [13][14]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o メイショウオウドウ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月23日閲覧。
  2. ^ a b c メイショウオウドウが18日に心不全で死ぬ 00年大阪杯、01年鳴尾記念を制覇 26歳”. スポーツ報知 競馬. 報知新聞 (2021年7月20日). 2021年7月25日閲覧。
  3. ^ a b メイショウオウドウ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月23日閲覧。
  4. ^ 11R 鳴尾記念 2001年12月9日(日)5回阪神4日”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月25日閲覧。
  5. ^ a b c 優駿』2002年2月号 105頁
  6. ^ メイショウオウドウの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月23日閲覧。
  7. ^ メイショウオウドウ 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月25日閲覧。
  8. ^ 2016年の供用停止種雄馬一覧 - 軽種馬登録ニュース(2017/02/08) | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル”. web.archive.org (2021年1月17日). 2021年3月25日閲覧。
  9. ^ https://twitter.com/jairs_jp/status/1416956459095531522
  10. ^ ヒカルアヤノヒメ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年3月11日閲覧。
  11. ^ オペラウィン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月23日閲覧。
  12. ^ オヒナサマ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年6月25日閲覧。
  13. ^ a b c メイショウオウドウ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月23日閲覧。
  14. ^ a b c メイショウオウドウの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月23日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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