ミーン・ビジネス
『ミーン・ビジネス』(Mean Business)は、イギリスのロック・バンド、ザ・ファームが1986年に発表した、2作目にして最後のスタジオ・アルバム。
『ミーン・ビジネス』 | ||||
---|---|---|---|---|
ザ・ファーム の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ハードロック、ブルースロック | |||
時間 | ||||
レーベル | アトランティック・レコード | |||
プロデュース | ジミー・ペイジ、ポール・ロジャース、ジュリアン・メンデルソン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ザ・ファーム アルバム 年表 | ||||
|
背景
編集「フォーチュン・ハンター」のメイン・リフは、ザ・ファーム結成前のジミー・ペイジがクリス・スクワイア、アラン・ホワイトと共に結成したXYZの曲(デモ音源のみ存在)から流用された[5]。また、「リブ・イン・ピース」はポール・ロジャースのソロ・アルバム『カット・ルース』(1983年)収録曲の再録音である[6]。「ドリーミング」は、ザ・ファームの楽曲の中で唯一、トニー・フランクリンが書き下ろした曲で、フランクリンは2000年のインタビューにおいて「セカンド・アルバムのために2-3曲持って行ったら、"Dreaming"を気に入ってもらえたから録音した。ジミー・ペイジとポール・ロジャースが僕の曲をやってくれたんだから、本当に幸せだよ!」と語っている[7]。
専任のキーボーディストは起用されず、フランクリンがキーボードも兼任し、さらに「キングス・ホーシズ」と「リブ・イン・ピース」ではロジャースもキーボードを弾いた[7]。
反響
編集アメリカでは本作がBillboard 200で22位に達し、第1弾シングル「キングス・ホーシズ」はBillboard Hot 100で61位、メインストリーム・ロック・チャートで1位となった[1]。続く「リブ・イン・ピース」はHot 100入りを逃すが、メインストリーム・ロック・チャートでは21位を記録[1]。
全英アルバムチャートでは前作を大幅に下回る46位にとどまり、トップ100入りも3週で終わった[4]。
収録曲
編集特記なき楽曲はジミー・ペイジとポール・ロジャースの共作。曲名の日本語表記は日本盤LP(1986年、VIL-28022)及びCD(1987年、VDP-1080)に準拠。
- フォーチュン・ハンター - "Fortune Hunter" - 4:59
- マイ・キャデラック - "Cadillac" - 5:54
- キングス・ホーシズ - "All the King's Horses" (Paul Rodgers) - 3:19
- リブ・イン・ピース - "Live in Peace" (P. Rodgers) - 5:07
- ティア・ダウン・ザ・ウォールズ - "Tear Down the Walls" - 4:44
- ドリーミング - "Dreaming" (Tony Franklin) - 6:00
- フリー・トゥ・リブ - "Free to Live" - 4:14
- スピリット・オブ・ラブ - "Spirit of Love" (P. Rodgers) - 5:08
参加ミュージシャン
編集脚注
編集- ^ a b c The Firm | Awards | AllMusic
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.253
- ^ swedishcharts.com - The Firm - Mean Business
- ^ a b FIRM - full Official Charts History | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される
- ^ Fanelli, Damian (2012年2月15日). “Chris Squire: Robert Plant Wasn’t Ready for Yes/Led Zeppelin Supergroup, XYZ”. Guitar World. NewBay Media. 2015年9月3日閲覧。
- ^ Adams, Bret. “Cut Loose - Paul Rodgers”. AllMusic. 2015年9月3日閲覧。
- ^ a b “Interview with TONY FRANKLIN”. DMME.net (2000年9月). 2015年9月3日閲覧。