XYZ (バンド)
XYZは、イングランドのロック・スーパーグループである。「XYZ」という名前は、元レッド・ツェッペリンのギタリストであるジミー・ペイジと、元イエスのメンバーであるクリス・スクワイア(ベース、ボーカル、キーボード)とアラン・ホワイト(ドラム)で構成されているため、「元イエス&ツェッペリン (eX-Yes-&-Zeppelin)」から取られている。
XYZ | |
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クリス・スクワイア(1978年) | |
基本情報 | |
出身地 | イングランド ロンドン |
ジャンル | |
活動期間 | 1981年 |
レーベル | スワンソング・レコード |
旧メンバー |
略歴
編集クリス・スクワイアが1980年のクリスマスの少し前のパーティで偶然にジミー・ペイジと出会った後に、バンドは集合した。グループはまた、元グリーンスレイドのキーボード奏者でボーカリストのデイヴ・ローソンをフィーチャーすることとなった[2]。スクワイアはグループのメイン・ライターを務めた[3]。ペイジはバンドが強力なボーカリストを必要としていると強く思い、かつてレッド・ツェッペリンのフロントマンだったロバート・プラントに声をかけた。プラントは、1981年2月28日に一度、XYZのリハーサルに参加したが、音楽の複雑さに対する彼の嫌悪感を理由にグループには参加しないことを決めた[4]。そこには、長年の友人でもあったレッド・ツェッペリンのドラマー、ジョン・ボーナムの急死に、依然として深い傷を負っていたからという理由もあった。
プラントからの固辞と、グループを誰がマネージメントすべきか(ピーター・グラントかブライアン・レーンか)という契約上の問題により[5][6]、プロジェクトはその後まもなくして棚上げとなった。
XYZを由来としてその後、スクワイアとアラン・ホワイトは1981年10月にニュー・パイパーズにあるスクワイアの家で「Run with the Fox」と呼ばれるクリスマス・シングルを録音した[7]。それは、ギタリストのトレヴァー・ラビンとキーボード奏者のトニー・ケイと共にシネマを結成する前のことだった。ラビンは最初、新しいグループのためにXYZのマテリアルと自身のソロ曲による作り直しを試みた。シネマはさらに、シンガーのジョン・アンダーソンが加わり、1983年のアルバム『ロンリー・ハート』をレコーディングしたことにより、結果的にイエスの再編となった[8]。XYZのマテリアルのどれが『ロンリー・ハート』まで到達したかは不明だが、ホワイトは2008年のインタビューで「それらはいくつかの曲の始まりとなったし、いずれにしても次のイエスのアルバムに帰結した」と述べている[9]。ホワイトはまた、XYZのマテリアルがアルバム『ロンリー・ハート』で使用されたことを、2012年のインタビューで認めている[10]。
1984年、ドイツのドルトムントにあるウェストファレンハレにおける「9012ライヴ・ツアー」のコンサート中に、ジミー・ペイジがイエスに飛び入り参加し、スクワイアとホワイトを含め、ステージ上で「アイム・ダウン」を一緒に演奏した[11]。
ペイジは、XYZのマテリアルをリリースする可能性について否定していない。スクワイアはこの考えを支持したが、ペイジが彼とその問題について話し合ってはいないと述べた[12]。
デモ・マテリアル
編集インストゥルメンタルの2曲と、「Can You See」「Telephone Secrets」(スクワイアのボーカルをフィーチャー)という歌もの2曲とで構成されるXYZによる4曲入りデモテープが存在し、ROIOトレーディング・サイトで見つけることができる。
- インストゥルメンタル:1つのインストゥルメンタルの一部が作り直され、1997年のイエスのアルバム『キーズ・トゥ・アセンション2』に収録された「マインド・ドライヴ」の一部となった[13](バンドの作曲とクレジットされている)。
- インストゥルメンタル:他のインストゥルメンタルの一部は、ザ・ファームの「フォーチュン・ハンター」のイントロとして使用された。「フォーチュン・ハンター」についてスクワイアは、「楽曲の1つは『フォーチュン・ハンター』と呼ばれることになったもので、…中略…とにかくジミーがミックスして取り入れたリフを元にしていました。私たちの曲『マインド・ドライヴ』の一部もこれらのセッションからのものでした。…中略…ほとんどの曲は私の作品でした。 私はその中で唯一のボーカリストです」と説明している[12]。
- 「Can You See」は、2001年のイエスのアルバム『マグニフィケイション』で「Can You Imagine」として再び採り上げられている。
メンバー
編集脚注
編集- ^ a b c Monger, James Christopher. XYZ | Biography & History - オールミュージック. 2021年1月17日閲覧。
- ^ “David Lawson Music - Composer and Sound Designer”. Davelawson.org. 2014年7月15日閲覧。
- ^ “Entertainment”. MassLive.com. 2014年7月15日閲覧。
- ^ “XYZ Interview with Alan White, 1993”. Led-zeppelin.org. 2020年6月26日閲覧。
- ^ Welch, Chris (2003). Close to the Edge: The Story of Yes, Revised Edition. London: Omnibus Press, p. 202. ISBN 0-7119-9509-5
- ^ “Alan White de Yes: el batero que tocó con todos | RollingStone Argentina”. Rollingstone.com.ar (2010年11月16日). 4 May 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月15日閲覧。
- ^ [1] Archived 5 October 2007 at the Wayback Machine.
- ^ “90125”. Relayer35.com. 2014年7月15日閲覧。
- ^ [2] Archived 22 January 2009 at the Wayback Machine.
- ^ “Interview:Alan White (Yes,John Lennon,George Harrison)”. Hit-channel.com. 2014年7月15日閲覧。
- ^ “06/24/1984 Dortmund, Germany”. Forgotten-yesterdays.com. 2020年9月14日閲覧。
- ^ a b “Chris Squire of Yes Talks Rock Hall, Jon Anderson and Jimmy Page”. Kearth101.cbslocal.com (13 December 2013). 26 November 2016閲覧。
- ^ “Yes - Perpetual change”. Innerviews.org. 2014年7月15日閲覧。