ミシュコルツ - バーンレヴェ - オーズド線

ミシュコルツ - バーンレヴェ - オーズド線(ハンガリー語;Miskolc–Bánréve–Ózd-vasútvonal)は、ハンガリー国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は92

ハンガリー国鉄
ミシュコルツ - バーンレヴェ - オーズド線の路線図
ミシュコルツ - バーンレヴェ - オーズド線の路線図
路線番号92
路線総延長58 km
軌間1435 mm
電圧25 kV(交流
最高速度100 km/h
停車場・施設・接続路線
STR
M-D線、T-H線
BHF
0,0 ミシュコルツ・ティサ駅
ABZgl
ハトヴァン - ミシュコルツ線
ABZg+l
ハトヴァン方面
WBRÜCKE1
シンヴァ川
BHF
1.5 ミシュコルツ・ゲメル駅
HST
6.4 シルマベシェニオェー
HST
8.4 シャヨーケレストゥール
WBRÜCKE1
バーボニ川
BHF
10.6 シャイヨーマンエイスチェック
ABZgr
ミシュコルツ - トルナナーダシュカ線
HST
15.6 シャヨーセントペーテル・ピアツテール
BHF
16.9 シャヨーセントペーテル
HST
20.2 ベレンテ
HST
22.8 カジンツバルツィカ下駅
ABZgxr+r
ルダスバーンヤ方面
BHF
24.6 カジンツバルツィカ
HST
28.2 シャヨーカザ
HST
30.3 ヴァドナ
hKRZWae
シャヨー川
HST
34.1 ドゥビチャニ
WBRÜCKE1
Zsuponyó
ABZgxl+l
エゲル方面
BHF
39.1 プトノク
HST
43.2 ポゴニープスタ
eABZgl
オーズド方面
ABZg+l
バーンレーヴェ - オーズド線
BHF
45.6 バーンレーヴェ
eABZgr
バーンレーヴェ - ドブシナ線
GRENZE
46.7 ハンガリー / スロバキア
ABZg+r
コシツェ方面
BHF
47.4 レナルトヴツェ
STR
ズヴォレン - コシツェ線
停車場・施設・接続路線
バーンレヴェ - オーズド線
eABZg+l
M-B線、B-D線
BHF
0.0 バーンレーヴェ
ABZgl
ミシュコルツ - バーンレーヴェ線
HST
2.5 バーンレーヴェ・ヴィーズミュー
hKRZWae
サヨー川
HST
4.1 サヨーネーメティ
HST
5.2 ツェンテル下駅
BHF
6.6 ツェンテル
HST
9.4 オーズド下駅
KBHFxe
11.7 オーズド
exBHF
旧アルロー
exBHF
旧グスターフ=アクナ
exKBHFe
旧ボルショドナーダシュド

歴史

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オーストリア=ハンガリーの二重帝国成立した当時に、ゲメル=キシュホント州(Gömör és Kishont vármegye)の鉱石・銅鉱床および林業・鉄鋼産業団地に鉄道網を構築することが必要であった。1870年6月29日ゲメル産業鉄道(Gömörer Industriebahn)に関する建設許可が1870年法律31号によりプルスキ・フェレンツ(Pulszki Ferenc Aurél Emanuel, 1814~1897)とベーテル・シュトラウスベルク(Bethel Henry Strousberg, 1823~1884)が合資したコンソシアムに与えられた。1871年ヘルマン・バッハシュタイン代表(Hermann Bachstein, 1834~1908)のベルリン鉄道会社は建設を開始したものの、ほかの鉄道プロジェクトについて支給能力がなくて、建設は遅延した。ハンガリー政府は残りの建設事業と向後の運営権を、コンソシアム側の「逆の利子支給保証」を交換条件として引き受けた。ハンガリー交通省はバッハシュタインに建設免許を新たに与えた[1]

1871年6月13日ミシュコルツ - バーンレーヴェ間は隣接地方鉄道 (Vizinalbahn) としてすでに開通された[2]。1873年9月10日この路線はフュレク(現在フィヤコヴォ)まで延長された[1]。1872年11月1日にバーンレーヴェからオズド・ナダシュド方面の分岐線が開通された[3]

第一次世界大戦の終戦後、チェコスロバキア共和国が独立して国境線はバーンレーヴェの境界線に確定された。その結果、フィヤコヴォ - ドブシナ間の列車の場合、ハンガリーにあるバーンレーヴェ駅で方向転換が必要であった。この状況を解決するために、チェコスロバキア鉄道部隊は新たに設置されたレナルトヴツェ駅とアボヴツェ駅を1920年9月に1.1 kmの曲線線路で連結した。両駅はその時に境界駅となって、バーンレーヴェ - アボヴツェ区間は廃止された。

1938年に第一次ウィーン裁定により国境線が消滅して、バーンレーヴェ - フィヤコヴォ区間は1945年までハンガリー路線網に編入された。

2009年12月にバーンレーヴェ - レナルトヴツェ区間の旅客列車運行は中止された。

運行形態[4]

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快速(Ex)

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  • シャヨー号: カズィンツバルツィカ → ミシュコルツ・ゲメリ → ブダペスト東駅 【日曜運行】
    日曜日限定で、一日片道1本の運行。ミシュコルツ以南は、短絡線経由で80号線に直通する。92号線内は、途中、シャヨーセントペーテル、シャヨーエチェグ、ミシュコルツ・ゲメリにのみ停車する。
    2023年度に運行を開始した。当初は特急(ジェルシュ)の種別であったが、2023年4月2日より特別快速(Ex)に種別変更され、シャヨーの愛称名がつけられた[5]

普通

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  • ミシュコルツ・ティサイ - オーズド
    普通列車のみ、2時間に1本の運行。なお、シルマベシェニェーは、94号線直通列車のみが停車し、オーズド方面の列車は全て通過する。
    2020年以前は、全列車ほぼ各駅に停車していた(ただしシルマベシェニェーは通過)。現在休止中のピアツテール、シャヨーネーメティにも全列車が、ベレンテにも一部が停車していた。

駅一覧

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以下では、ハンガリー国鉄92号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • Ex:特別快速
    • Sz:普通
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:大部分停車、一部通過
    • 印:大部分通過、一部停車
    • |印:全列車通過
路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ Ex Sz 接続路線 所在地
92 ミシュコルツ・ティサイ駅 - 0  

80号線(ニーレジハーザ方面、ブダペスト方面)
90号線(ヒダシュネーメティ方面)

ボルショド・アバウーイ・ゼンプレーン県 ミシュコルツ郡
ミシュコルツ・ゲメリ駅 2 2 90号線(ブダペスト方面)
シルマベシェニェー駅(*1)   (6)  
シャヨーケレストゥール駅 7 9  
シャヨーエチェグ駅 2 11 94号線(トルナナーダシュカ方面)
  シャヨーセントペーテル・ピアツテール駅(休止中 *2)   (16)  
シャヨーセントペーテル駅 6 17  
  ベレンテ駅(休止中 *2)   (20)   カズィンツバルツィカ郡
カズィンツバルツィカ下駅 6 23  
カズィンツバルツィカ駅 2 25  
シャヨーカザ駅 3 28    
ヴァドナ駅 2 30    
ドゥビチャーニ駅 4 34     オーズド郡
プトノク駅 5 39    
ポゴニプスタ駅 5 44    
バーンレヴェ駅 2 46    
バーンレーヴェイ・ヴィーズミュー駅 2 48    
  シャヨーネーメティ駅(休止中 *2)   (50)    
オーズド下駅 7 55    
オーズド駅 3 58    

(*1): 94号線の列車のみ停車。
(*2): 2020年末に休止。

参考文献

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外部リンク

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脚注

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  1. ^ a b J. Gonda, (1898) pp. 397, 398
  2. ^ “Verein Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (Nr. 25): p. 483. (1871年6月23日). https://www.digitale-sammlungen.de/de/view/bsb10934040?page=504,505 
  3. ^ História železnic: 1867–1873 Železničné podniky - Gemerské primyselné železnice” (スロバキア語). Železnice Slovenskej republiky. 2013年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月2日閲覧。
  4. ^ 2016-2017. évi menetrend
  5. ^ 2022 – 2023. évi vasúti menetrend – 1. sz. módosítás – Érvényes: 2023. április 2-től