ミケル・デュフレンヌ
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ミケル・デュフレンヌ(Mikel Dufrenne、1910年2月9日 - 1995年6月10日)は、フランスの美学者、哲学者。専門は形而上学、美学。美学に現象学を導入した。クレルモン出身。パリにて死去。
思想
編集- ジャン=ミシェル・パルミエ(Jean-Michel Palmier)によれば、デュフレンヌの美学的思考は、芸術作品(絵画、詩、映画、彫刻)の構造やそれに関わる言説だけでなく、風景や物事にも及ぶものであった。これはフッサールの現象学とシェリングの観念論に影響を受けている。また、精神分析学や言語学、テオドール・W・アドルノやゲオルク・ルカーチの著作から影響を受けている。特に、自然と自由、芸術と社会生活との関係を考察し、「芸術とは何か」を問うた。
- 形而上学ではドイツ観念論、特にシェリングに近い立場に立った。
- ハイデガー、ブランショ、デリダの影響を受け、無神論哲学を志向した。
- 政治面では無政府主義を標榜した。
参考文献
編集- Robert Magliola, "Part II, Chapter 3: Mikel Dufrenne," Phenomenology and Literature (Lafayette, Indiana: Purdue University Press, 1977; 1978), pp. 142–173 (this influential work explained for the English-language academic world the role of Dufrenne in the formulation of "phenomenological literary theory and criticism"; it also supplied, for hermeneutical philosophy, a chapter-by-chapter description and critique of Dufrenne's monumental Phénoménologie de l'expérience esthétique). [See W. Wolfgang Holdheim's review of Phenomenology and Literature in Diacritics, Vol. 9, No. 2 (spring 1979) via JSTOR, here https://www.jstor.org/pss/464782].
- Jean-Baptiste Dussert and Adnen Jdey (ed.), Mikel Dufrenne et l'esthétique: entre phénoménologie et philosophie de la Nature, Rennes (France), Presses Universitaires de Rennes, 2016 (this book is the first collection of essays devoted to all the aspects of Dufrennes's aesthetic).