ミクソサウルス下目
ミクソサウルス下目(Mixosauria)は、中生代三畳紀にあたる約2億5000万年前から2億4500万年前にかけて生息した初期の魚竜の系統群[1][2]。
ミクソサウルス下目 | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンテクトパラトゥスの復元図
| ||||||||||||||||||||||||||||||
地質時代 | ||||||||||||||||||||||||||||||
三畳紀 | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ウィマニウス科 Maisch, 2010
ミクソサウルス科 Baur, 1887
|
発見地
編集ミクソサウルス下目の化石は世界中で発見されており、中華人民共和国・ティモール島・インドネシア・イタリア・ドイツ・ノルウェー(スピッツベルゲン島)・スイス・カナダ・アメリカ合衆国のネバダ州およびアラスカ州から出土している。日本においてもミクソサウルス下目と扱われているクダノハマギョリュウが宮城県南三陸町で発見されている。クダノハマギョリュウは当初ウタツサウルス・ハタイと同種と考えられていたが、肩甲骨と鳥口骨が半円形であること、脊椎の神経棘が椎骨に対して高いことなどからミクソサウルス下目と判明した[3][4]。
進化史
編集魚鰭類は前期三畳紀オレネキアン、中期三畳紀ラディニアン、後期三畳紀において属が大きく変遷している。ミクソサウルス類が台頭したのは、ウタツサウルスのような魚竜目以外の魚鰭類が繁栄した後の時代であった。中期三畳紀に出現したこのグループは後期三畳紀を迎える前に絶滅し、以降は巨大なシャスタサウルス類が繁栄するようになる[3]。
系統
編集下のクラドグラムは Motani (1999)[5]、Maisch and Matzke (2000)[6]、Jiang, Schmitz, Hao & Sun (2006)[7]に基づく。分類群名および属名は Maisch (2010)[2] に従う。
ミクソサウルス下目 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出典
編集- ^ “†suborder Mixosauria Motani 1999”. Paleobiology Database. Fossilworks. 10 February 2018閲覧。
- ^ a b Michael W. Maisch (2010). “Phylogeny, systematics, and origin of the Ichthyosauria – the state of the art”. Palaeodiversity 3: 151–214 .
- ^ a b “東北大学総合学術博物館ニュースレターOmnividens 41号”. 東北大学総合学術博物館. 2018年12月30日閲覧。
- ^ “クダノハマギョリュウ”. 宮城県南三陸町. 2018年12月31日閲覧。
- ^ Motani, R. (1999). “Phylogeny of the Ichthyopterygia”. Journal of Vertebrate Paleontology 19: 472–495. doi:10.1080/02724634.1999.10011160.
- ^ Michael W. Maisch; Andreas T. Matzke (2000). “The Ichthyosauria”. Stuttgarter Beiträge zur Naturkunde. Serie B (Geologie und Paläontologie) 298: 1–159 .
- ^ Jiang, Da-yong; Schmitz, Lars; Hao, Wei-Cheng; Sun, Yuan-Lin (2006). “A new mixosaurid Ichthyosaur from the Middle Triassic of China”. Journal of Vertebrate Paleontology 26 (1): 60–69. doi:10.1671/0272-4634(2006)26[60:ANMIFT]2.0.CO;2 .