ミクソサウルス下目Mixosauria)は、中生代三畳紀にあたる約2億5000万年前から2億4500万年前にかけて生息した初期の魚竜の系統群[1][2]

ミクソサウルス下目
生息年代: 中期三畳紀
247.2–235.0 Ma
地質時代
三畳紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : ?広弓亜綱 Euryapsida
?双弓亜綱 Diapsida
階級なし : 魚鰭類 Ichthyopterygia
: 魚竜目 Ichthyosauria
階級なし : フエネオサウルス類 Hueneosauria
下目 : ミクソサウルス下目 Motani, 1999

ウィマニウス科 Maisch, 2010

ミクソサウルス科 Baur, 1887

発見地

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ミクソサウルス下目の化石は世界中で発見されており、中華人民共和国ティモール島インドネシアイタリアドイツノルウェースピッツベルゲン島)・スイスカナダアメリカ合衆国ネバダ州およびアラスカ州から出土している。日本においてもミクソサウルス下目と扱われているクダノハマギョリュウが宮城県南三陸町で発見されている。クダノハマギョリュウは当初ウタツサウルス・ハタイと同種と考えられていたが、肩甲骨鳥口骨が半円形であること、脊椎の神経棘が椎骨に対して高いことなどからミクソサウルス下目と判明した[3][4]

進化史

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魚鰭類前期三畳紀オレネキアン中期三畳紀ラディニアン後期三畳紀において属が大きく変遷している。ミクソサウルス類が台頭したのは、ウタツサウルスのような魚竜目以外の魚鰭類が繁栄した後の時代であった。中期三畳紀に出現したこのグループは後期三畳紀を迎える前に絶滅し、以降は巨大なシャスタサウルス類が繁栄するようになる[3]

系統

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下のクラドグラムは Motani (1999)[5]、Maisch and Matzke (2000)[6]、Jiang, Schmitz, Hao & Sun (2006)[7]に基づく。分類群名および属名は Maisch (2010)[2] に従う。

ミクソサウルス下目
ウィマニウス科

ウィマニウス

ミクソサウルス科
ミクソサウルス亜科

バラクダサウロイデス

Mixosaurus cornalianus

Mixosaurus kuhnschnyderi

ファラロドン亜科

コンテクトパラトゥス

ファラロドン・カラワイ

ファラロドン・フラアシ

出典

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  1. ^ †suborder Mixosauria Motani 1999”. Paleobiology Database. Fossilworks. 10 February 2018閲覧。
  2. ^ a b Michael W. Maisch (2010). “Phylogeny, systematics, and origin of the Ichthyosauria – the state of the art”. Palaeodiversity 3: 151–214. http://www.palaeodiversity.org/pdf/03/Palaeodiversity_Bd3_Maisch.pdf. 
  3. ^ a b 東北大学総合学術博物館ニュースレターOmnividens 41号”. 東北大学総合学術博物館. 2018年12月30日閲覧。
  4. ^ クダノハマギョリュウ”. 宮城県南三陸町. 2018年12月31日閲覧。
  5. ^ Motani, R. (1999). “Phylogeny of the Ichthyopterygia”. Journal of Vertebrate Paleontology 19: 472–495. doi:10.1080/02724634.1999.10011160. 
  6. ^ Michael W. Maisch; Andreas T. Matzke (2000). “The Ichthyosauria”. Stuttgarter Beiträge zur Naturkunde. Serie B (Geologie und Paläontologie) 298: 1–159. http://www.naturkundemuseum-bw.de/sites/default/files/publikationen/serie-b/B298.pdf. 
  7. ^ Jiang, Da-yong; Schmitz, Lars; Hao, Wei-Cheng; Sun, Yuan-Lin (2006). “A new mixosaurid Ichthyosaur from the Middle Triassic of China”. Journal of Vertebrate Paleontology 26 (1): 60–69. doi:10.1671/0272-4634(2006)26[60:ANMIFT]2.0.CO;2. http://www.bioone.org/doi/abs/10.1671/0272-4634(2006)26%5B60%3AANMIFT%5D2.0.CO%3B2.