マーク・デューパー
マーク・デューパー(Mark Duper 1959年1月25日- )はルイジアナ州パインビル出身のアメリカンフットボール選手。ポジションはワイドレシーバー。彼とマーク・クレイトンはマーク・ブラザーズと呼ばれた[1][2]。ニックネームはスーパー・デューパー[3]。
Mark Duper | |||||||||
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基本情報 | |||||||||
ポジション | ワイドレシーバー | ||||||||
生年月日 | 1959年1月25日(65歳) | ||||||||
出身地 |
アメリカ合衆国 ルイジアナ州パインビル | ||||||||
身長: | 5' 9" =約175.3cm | ||||||||
体重: | 185 lb =約83.9kg | ||||||||
経歴 | |||||||||
大学 | ノースウェスタン州立大学 | ||||||||
NFLドラフト | 1982年 / 2巡目全体52位 | ||||||||
初出場年 | 1982年 | ||||||||
初出場チーム | マイアミ・ドルフィンズ | ||||||||
所属歴 | |||||||||
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受賞歴・記録 | |||||||||
オールプロ選出(2回) | |||||||||
1983, 1984 | |||||||||
プロボウル選出(3回) | |||||||||
1983, 1984, 1986 | |||||||||
NFL 通算成績 | |||||||||
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Player stats at PFR |
経歴
編集選手時代
編集ノースウェスタン大学から1982年のNFLドラフト2巡でマイアミ・ドルフィンズに指名されて入団した[4]。
1983年11月20日のインディアナポリス・コルツ戦では85ヤードのタッチダウンをあげた。
3年目の1984年に、この年5,000ヤード以上を投げて、NFLのシーズンタッチダウン記録を更新する48TDを投げたダン・マリーノのターゲットとして、71回のキャッチで1,306ヤード、8タッチダウンをあげた[1]。1985年1月6日のピッツバーグ・スティーラーズとのプレーオフでは5回のキャッチでチームのプレーオフ記録である148ヤードを獲得、2TDをあげた[5]。その後チームは第19回スーパーボウルに出場を果たしたがサンフランシスコ・フォーティナイナーズに16-38で敗れた。
1985年には足を骨折し7週間欠場した[6]が、復帰初戦となる11月10日のニューヨーク・ジェッツ戦では8回のキャッチで1試合のチーム記録となる217ヤードを獲得、残り1分を切ってから50ヤードのタッチダウンをあげた[7][8][9]。
1986年12月14日のロサンゼルス・ラムズ戦ではオーバータイムにおける決勝TDを含め3TDをあげて勝利に貢献した[5][10]。この年67回のキャッチで1,313ヤードを獲得、11タッチダウンをあげた[11]。
1987年11月8日のシンシナティ・ベンガルズ戦で肋骨を痛め、1試合を欠場した[12]。12月20日のワシントン・レッドスキンズ戦では残り1分7秒での6ヤードの決勝TDを含め、3TDをあげた[5]。
1988年ホールドアウトを行い、8月11日に4年間310万ドルの契約を果たした[13]。この年、NFLのドラッグ規定に違反して30日間の出場停止となっている[14]。
1990年10月7日のニューヨーク・ジェッツ戦では残り1分3秒での13ヤードのTDなど2TDをあげて勝利に貢献した[5]。
キャリアを通じて4回1000ヤード以上を獲得したが、32歳となった1991年にも1085ヤードを獲得している。
1992年まで11シーズン、ドルフィンズでプレーし、1983年、1984年、1986年の3回、プロボウルに選出された[5]。11シーズンで511回のキャッチで8869ヤードを稼ぎ59タッチダウンをあげた。彼は現在でもドルフィンズの通算レシーブ獲得ヤード記録を保持している[3][15]。またクレイトンの82TD、ナット・ムーアの74TDに続くチーム歴代3位のTDをあげていた[5]。プレーオフでの5TDは、ポール・ウォーフィールドの4TDを更新するチーム記録となっている[5]。
1993年のドラフト1巡でO・J・マクダフィーが指名され、マーク・イングラム、アービン・フライヤーが加入したこともあり、7月にドルフィンズからカットされた。彼のカットについてドルフィンズのコーチは「彼はまだディープで活躍できるが、他の選手のためのブロックは並かそれ以下となっている。」と述べた[16]、その後かつてドルフィンズのオフェンスコーディネーターを務めていたデイブ・シュラヘッドコーチのいるシンシナティ・ベンガルズ[17]、プロボウルWRのフレッド・バーネットがホールドアウトをしており、ベテランWRを欲しているフィラデルフィア・イーグルス[18]でのロースター入りを目指したが果たせなかった[19][20]。
1994年に1年だけドルフィンズ時代のチームメート、ジム・ジェンセンが所属している[21]アリーナフットボールリーグのマイアミ・フーターズでプレーした[22]。
現役引退後
編集2003年6月に元同僚のマーク・クレイトンと共にドルフィンズのリング・オブ・ホナーに選ばれた[15]。その後12月15日に表彰式が行われた[9]。
2011年7月、スタンプ・ミッチェル、オーティス・アンダーソンなど75人の元選手たちで、NFLやヘルメットメーカーのリデルが脳震盪の危険性について記憶障害、認知症、鬱病といった長期的な脳障害につながる危険性を認識していながら、何十年も十分な情報を与えなかったと訴訟を起こした[23][24]。
人物
編集現役時代の大半をダン・マリーノと共に過ごしディープスリートとして活躍した[25]。
スポーツ・イラストレイテッドの1984年11月19日号の表紙を飾った[26]。
11シーズンでファンブル4回と堅実なプレーを見せている[3]。
脚注
編集- ^ a b Matt Stein (2011年7月5日). “NFL: 50 Best Receiving Corps in League History 6. 1984 Miami Dolphins”. bleacherreport.com. 2011年8月4日閲覧。
- ^ Matt Stein (2011年7月5日). “NFL: 50 Best Receiving Corps in League History 9. 1986 Miami Dolphins”. bleacherreport.com. 2011年8月4日閲覧。
- ^ a b c “懐かしのレジェンド集結! ~ドルフィンズ~”. NFL JAPAN (2011年7月20日). 2012年7月23日閲覧。
- ^ “Draft Memories: Mark Duper”. マイアミ・ドルフィンズ (2011年4月21日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g “Dolphins Dump Duper Old Reliable Out, Newcomers In With Receiving Corps 2/2”. sun-sentinel.com (1993年7月18日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “On Their Marks Duper And Clayton Get Set To Go”. sun-sentinel.com (1986年1月2日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Dolphins Say It`s Super To Have Duper Back”. sun-sentinel.com (1985年11月11日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Remember When . . . ?”. NFL JAPAN (2002年11月10日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ a b “Marks Of Distinction”. sun-sentinel.com (2003年12月15日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Duper`s Three Tds Make It Look Easy”. sun-sentinel.com (1986年12月15日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ Scott Altman (2010年11月3日). “Miami Dolphins: The 100 Greatest Players in Team History”. bleacherreport.com. 2013年1月6日閲覧。
- ^ “Duper Expects To Play Against Cowboys”. sun-sentinel.com (1987年11月19日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Duper, Dolphins `Really Close` On Contract”. sun-sentinel.com (1988年8月11日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “`Si` Links Duper To Drugs”. sun-sentinel.com (1988年12月7日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ a b “Clayton, Duper Will Receive Honor Call”. sun-sentinel.com (2003年6月27日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Dolphins Dump Duper Old Reliable Out, Newcomers In With Receiving Corps 1/2”. sun-sentinel.com (1993年7月18日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Duper Expected To Sign Today”. sun-sentinel.com (1993年8月18日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Released Duper Lands With Eagles”. sun-sentinel.com (1993年8月19日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Frustrated Duper”. sun-sentinel.com (1993年8月31日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Duper FOOTBALLPleads Not Guilty”. sun-sentinel.com (1994年6月10日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Hooters' Potent”. sun-sentinel.com (1994年7月23日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “Mark Duper”. arenafan.com. 2011年8月4日閲覧。
- ^ “命懸け 元選手らNFLを提訴”. SankeiBiz (2011年7月29日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “75 NFL retirees sue league over concussions Suit says NFL never warned players about possible risks”. デイリー・ジャーナル (2011年7月21日). 2011年8月4日閲覧。
- ^ “dolphinsinfo.com Photo Gallery Page”. dolphinsinfo.com. 2011年8月4日閲覧。
- ^ “SI Cover History: November 15-21”. スポーツ・イラストレイテッド (1984年11月19日). 2011年8月4日閲覧。