マラヤーラム文字 (Unicodeのブロック)

マラヤーラム文字(マラヤーラムもじ、英語: Malayalam)は、Unicodeの31個目のブロック

マラヤーラム文字 (Unicodeのブロック)
Malayalam
範囲 U+0D00..U+0D7F
(128 個の符号位置)
基本多言語面
用字 マラヤーラム文字
主な言語・文字体系
割当済 117 個の符号位置
未使用 11 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
1.0.0 77 (+77)
5.1 94 (+17)
6.0 97 (+3)
7.0 98 (+1)
8.0 99 (+1)
9.0 113 (+14)
10.0 116 (+3)
13.0 117 (+1)
公式ページ
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解説

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インド南西部のケーララ州で話されているドラヴィダ語族マラヤーラム語を表記するためのマラヤーラム文字を収録している。

マラヤーラム文字はデーヴァナーガリーなどの他の多くの南アジアの文字体系と同様に、ブラーフミー文字から派生した所謂ブラーフミー系文字(インド系文字)の一つであり、音素文字のうち子音字単独では短母音/-a/を伴って発音され、別の母音にする際に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。母音記号はものによっては文字の左側に付けられたり、子音字を左右から挟む形で付加されるが、Unicodeにおいては子音字→母音記号の順に入力することとなっており、符号上の文字の置かれる順序と実際のレンダーにおける表示順とが入れ替わる場合がある。

また、デーヴァナーガリー同様頭子音を伴わない単独の母音にも子音字同様に独立した文字が充てられており、子音連続など子音のみで発音する場合は半子音字(英語: half-form)と呼ばれる形に変化したり、特殊な子音字同士の合字を形成したり、あるいは単に殺母音記号であるチャンドラッカラ(candrakkala)という記号を子音字の右上に付加したりする。

書字方向ラテン文字キリル文字などと同様に左から右へと横書き(左横書き)し、下に行を送り、単語毎に分かち書きをする。なお、デーヴァナーガリーやベンガル文字とは異なり文字の上部に水平線(シローレーカー)は持たない。

子音字は有声音無声音の弁別に加えて、有気音であるか無気音であるかを区別する。そのため、各調音点における破裂音には計4種類の子音字が存在する。また、母音字については母音の長短によって文字が分けられている。

符号位置の順序はおおむね伝統的なブラーフミー系文字の順序に従っている。

加えて、アラビア文字タイ文字などと同様に独自の数字体系(マラヤーラム数字)を有している。

Unicodeのバージョン1.0においても「マラヤーラム文字(Malayalam)」というブロック名で制定されていた[1]

収録文字

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ラテン文字転写」の列はブラーフミー系文字のラテン文字への翻字方式の一つであるISO 15919(および一部はIAST)に従う。

コード 文字 文字名(英語) 用例・説明 ラテン文字転写
各種記号
U+0D00 MALAYALAM SIGN COMBINING ANUSVARA ABOVE
U+0D01 MALAYALAM SIGN CANDRABINDU アヌナーシカ、或いはチャンドラビンドゥ。

母音字や母音記号に付き、母音を鼻母音で発音することを表す。

U+0D02 MALAYALAM SIGN ANUSVARA アヌスヴァーラ、或いはビンドゥ。

プラークリット語のテキストで後続する子音を重子音として読むことを表す。[2]

元々は直後に音節が後続する子音字に付き、直後の子音と同じ調音点の鼻音が挿入されることを表していた。

U+0D03 MALAYALAM SIGN VISARGA ヴィサルガ

音節末に[h]を伴うことを表す。

U+0D04 MALAYALAM LETTER VEDIC ANUSVARA
独立母音字
U+0D05 MALAYALAM LETTER A 短母音[ɐ]を表す。 a
U+0D06 MALAYALAM LETTER AA 長母音[aː]を表す。 ā
U+0D07 MALAYALAM LETTER I 短母音[i]を表す。 i
U+0D08 MALAYALAM LETTER II 長母音[iː]を表す。 ī
U+0D09 MALAYALAM LETTER U 短母音[u]を表す。 u
U+0D0A MALAYALAM LETTER UU 長母音[uː]を表す。 ū
U+0D0B MALAYALAM LETTER VOCALIC R 音節主音化した短母音としてのR(IPA:[ɹ̩])を表す。

現在のマラヤーラム語では[rɨ]と発音される。

[3]
U+0D0C MALAYALAM LETTER VOCALIC L 音節主音化した短母音としてのL(IPA:[l̩])を表す。

現在のマラヤーラム語では[lɨ]と発音される。

[4]
U+0D0D (予約済) ê
U+0D0E MALAYALAM LETTER E 短母音[e]を表す。 e
U+0D0F MALAYALAM LETTER EE 長母音[eː]を表す。 ē
U+0D10 MALAYALAM LETTER AI 二重母音[aɪ]を表す。 ai
U+0D11 (予約済) ô
U+0D12 MALAYALAM LETTER O 短母音[o]を表す。 o
U+0D13 MALAYALAM LETTER OO 長母音[oː]を表す。 ō
U+0D14 MALAYALAM LETTER AU 二重母音[aʊ]を表す。 au
子音字
U+0D15 MALAYALAM LETTER KA 子音[k]を表す。 k
U+0D16 MALAYALAM LETTER KHA 子音[kʰ]を表す。 kh
U+0D17 MALAYALAM LETTER GA 子音[ɡ]を表す。 g
U+0D18 MALAYALAM LETTER GHA 子音[ɡʱ]を表す。 gh
U+0D19 MALAYALAM LETTER NGA 子音[ŋ]を表す。
U+0D1A MALAYALAM LETTER CA 子音[c]を表す。 c
U+0D1B MALAYALAM LETTER CHA 子音[cʰ]を表す。 ch
U+0D1C MALAYALAM LETTER JA 子音[ɟ]を表す。 j
U+0D1D MALAYALAM LETTER JHA 子音[ɟʱ]を表す。 jh
U+0D1E MALAYALAM LETTER NYA 子音[ɲ]を表す。 ñ
U+0D1F MALAYALAM LETTER TTA 子音[ʈ]を表す。
U+0D20 MALAYALAM LETTER TTHA 子音[ʈʰ]を表す。 ṭh
U+0D21 MALAYALAM LETTER DDA 子音[ɖ]を表す。
U+0D22 MALAYALAM LETTER DDHA 子音[ɖʱ]を表す。 ḍh
U+0D23 MALAYALAM LETTER NNA 子音[ɳ]を表す。
U+0D24 MALAYALAM LETTER TA 子音[t]を表す。 t
U+0D25 MALAYALAM LETTER THA 子音[tʰ]を表す。 th
U+0D26 MALAYALAM LETTER DA 子音[d]を表す。 d
U+0D27 MALAYALAM LETTER DHA 子音[dʱ]を表す。 dh
U+0D28 MALAYALAM LETTER NA 子音[]を表す。 n
U+0D29 MALAYALAM LETTER NNNA 子音[n](歯茎音のn、拡張IPA:[n͇])を表す。

学術目的のみに用いられる。[2]

U+0D2A MALAYALAM LETTER PA 子音[p]を表す。 p
U+0D2B MALAYALAM LETTER PHA 子音[pʰ]を表す。 ph
U+0D2C MALAYALAM LETTER BA 子音[b]を表す。 b
U+0D2D MALAYALAM LETTER BHA 子音[bʱ]を表す。 bh
U+0D2E MALAYALAM LETTER MA 子音[m]を表す。

分数の1/80 (kaani) を表すためにも用いられる。[2]

m
U+0D2F MALAYALAM LETTER YA 子音[j]を表す。 y
U+0D30 MALAYALAM LETTER RA 子音[r̪](歯茎音ではなく歯音の[r])を表す。 r
U+0D31 MALAYALAM LETTER RRA 子音[r]を表す。
U+0D32 MALAYALAM LETTER LA 子音[l]を表す。 l
U+0D33 MALAYALAM LETTER LLA 子音[ɭ]を表す。
U+0D34 MALAYALAM LETTER LLLA 子音[ɻ]を表す。
U+0D35 MALAYALAM LETTER VA 子音[ʋ]を表す。 v
U+0D36 MALAYALAM LETTER SHA 子音[ɕ]を表す。 ś
U+0D37 MALAYALAM LETTER SSA 子音[ʃ]を表す。

元々は反り舌音の[ʂ]を表していた。

U+0D38 MALAYALAM LETTER SA 子音[s]を表す。 s
U+0D39 MALAYALAM LETTER HA 子音[h]を表す。 h
U+0D3A MALAYALAM LETTER TTTA 学術目的のみに用いられる。[2]
ヴィラーマの異体字形
U+0D3B MALAYALAM SIGN VERTICAL BAR VIRAMA マラヤーラム文字ではヴィラーマに2通りの機能がある(U+0D4Dを参照)が、そのうち単に無母音であることを明示するためにかつて用いられていた記号。[5]
U+0D3C MALAYALAM SIGN CIRCULAR VIRAMA U+0D3Bの異体字。文字の右上に付く小さな丸。[6]
サンスクリット語用の追加
U+0D3D MALAYALAM SIGN AVAGRAHA アヴァグラハ。連音サンディ)によって語頭の母音 a が消えたことを表す。
従属母音記号
U+0D3E MALAYALAM VOWEL SIGN AA 長母音[aː]を表す。 ā
U+0D3F ി MALAYALAM VOWEL SIGN I 短母音[i]を表す。 i
U+0D40 MALAYALAM VOWEL SIGN II 長母音[iː]を表す。 ī
U+0D41 MALAYALAM VOWEL SIGN U 短母音[u]を表す。 u
U+0D42 MALAYALAM VOWEL SIGN UU 長母音[uː]を表す。 ū
U+0D43 MALAYALAM VOWEL SIGN VOCALIC R 音節主音化した短母音としてのR(IPA:[ɹ̩])を表す。

現在のマラヤーラム語では[rɨ]と発音される。

[3]
U+0D44 MALAYALAM VOWEL SIGN VOCALIC RR 音節主音化した長母音としてのR(IPA:[ɹ̩ː])を表す。 r̥̄[7]
U+0D45 (予約済) ê
U+0D46 MALAYALAM VOWEL SIGN E 短母音[e]を表す。

文字の左側にレンダーされるため、符号上の文字順序と表示上の順序とが入れ替わる。[2]

e
U+0D47 MALAYALAM VOWEL SIGN EE 長母音[eː]を表す。

文字の左側にレンダーされるため、符号上の文字順序と表示上の順序とが入れ替わる。[2]

ē
U+0D48 MALAYALAM VOWEL SIGN AI 二重母音[aɪ]を表す。

文字の左側にレンダーされるため、符号上の文字順序と表示上の順序とが入れ替わる。[2]

ai
2要素からなる従属母音記号
U+0D4A MALAYALAM VOWEL SIGN O 短母音[o]を表す。 o
U+0D4B MALAYALAM VOWEL SIGN OO 長母音[oː]を表す。 ō
U+0D4C MALAYALAM VOWEL SIGN AU 二重母音[aʊ]を表す。 au
ヴィラーマ
U+0D4D MALAYALAM SIGN VIRAMA チャンドラッカラ(candrakkala)[2]、或いはヴィラーマ。殺母音記号。母音/-a/を発音せず子音のみが読まれることを表す。

或いは、曖昧母音[ə]を表すこともある。 レンダー上は次の文字と繋がって合字を形成したり、半子音字形(half-form)と呼ばれる形状に変化する。文字によってはただ単にチャンドラッカラ記号が子音字の上に書かれることもある。

ŭ[8]
点状のレプ
U+0D4E MALAYALAM LETTER DOT REPH 現代マラヤーラム語の正書法では使用されていない。[2] r
測量単位記号
U+0D4F MALAYALAM SIGN PARA 米の測量に用いられた歴史的な記号。[2]
追加の歴史的なチル文字
U+0D54 MALAYALAM LETTER CHILLU M 随伴母音を伴わない子音[m]を表す。
U+0D55 MALAYALAM LETTER CHILLU Y 随伴母音を伴わない子音[j]を表す。
U+0D56 MALAYALAM LETTER CHILLU LLL 随伴母音を伴わない子音[ɻ]を表す。
従属母音記号
U+0D57 MALAYALAM AU LENGTH MARK 現代のテキストでは/au/の従属母音記号を単独で表記するために使用される。[2]
小さな分数
U+0D58 MALAYALAM FRACTION ONE ONE-HUNDRED-AND-SIXTIETH 160分の1を表す。
U+0D59 MALAYALAM FRACTION ONE FORTIETH 40分の1を表す。
U+0D5A MALAYALAM FRACTION THREE EIGHTIETHS 80分の3を表す。
U+0D5B MALAYALAM FRACTION ONE TWENTIETH 20分の1を表す。
U+0D5C MALAYALAM FRACTION ONE TENTH 10分の1を表す。
U+0D5D MALAYALAM FRACTION THREE TWENTIETHS 20分の3を表す。
U+0D5E MALAYALAM FRACTION ONE FIFTH 5分の1を表す。
追加の歴史的な母音字
U+0D5F MALAYALAM LETTER ARCHAIC II
サンスクリット語用の追加母音字
U+0D60 MALAYALAM LETTER VOCALIC RR 音節主音化した長母音としてのR(IPA:[ɹ̩ː])を表す。 r̥̄[7]
U+0D61 MALAYALAM LETTER VOCALIC LL 音節主音化した長母音としてのL(IPA:[l̩ː])を表す。 l̥̄[9]
従属母音記号
U+0D62 MALAYALAM VOWEL SIGN VOCALIC L 音節主音化した短母音としてのL(IPA:[l̩])を表す。

現在のマラヤーラム語では[lɨ]と発音される。

[4]
U+0D63 MALAYALAM VOWEL SIGN VOCALIC LL 音節主音化した長母音としてのL(IPA:[l̩ː])を表す。 l̥̄[9]
予約済
U+0D64 (予約済) .
U+0D65 (予約済)
数字
U+0D66 MALAYALAM DIGIT ZERO マラヤーラム文字における数字の0 0
U+0D67 MALAYALAM DIGIT ONE マラヤーラム文字における数字の1 1
U+0D68 MALAYALAM DIGIT TWO マラヤーラム文字における数字の2 2
U+0D69 MALAYALAM DIGIT THREE マラヤーラム文字における数字の3 3
U+0D6A MALAYALAM DIGIT FOUR マラヤーラム文字における数字の4 4
U+0D6B MALAYALAM DIGIT FIVE マラヤーラム文字における数字の5 5
U+0D6C MALAYALAM DIGIT SIX マラヤーラム文字における数字の6 6
U+0D6D MALAYALAM DIGIT SEVEN マラヤーラム文字における数字の7 7
U+0D6E MALAYALAM DIGIT EIGHT マラヤーラム文字における数字の8 8
U+0D6F MALAYALAM DIGIT NINE マラヤーラム文字における数字の9 9
マラヤーラム数値
U+0D70 MALAYALAM NUMBER TEN 数値10を表す。
U+0D71 MALAYALAM NUMBER ONE HUNDRED 数値100を表す。
U+0D72 MALAYALAM NUMBER ONE THOUSAND 数値1000を表す。
分数
U+0D73 MALAYALAM FRACTION ONE QUARTER 4分の1を表す。
U+0D74 MALAYALAM FRACTION ONE HALF 2分の1を表す。
U+0D75 MALAYALAM FRACTION THREE QUARTERS 4分の3を表す。
U+0D76 MALAYALAM FRACTION ONE SIXTEENTH 16分の1を表す。
U+0D77 MALAYALAM FRACTION ONE EIGHTH 8分の1を表す。
U+0D78 MALAYALAM FRACTION THREE SIXTEENTHS 16分の3を表す。
日付記号
U+0D79 MALAYALAM DATE MARK
チル文字
U+0D7A MALAYALAM LETTER CHILLU NN 随伴母音を伴わない子音[ɳ]を表す。
U+0D7B MALAYALAM LETTER CHILLU N 随伴母音を伴わない子音[]を表す。
U+0D7C MALAYALAM LETTER CHILLU RR 随伴母音を伴わない子音[r]を表す。

歴史的には通常の子音字raから派生した。[2] 随伴母音を伴わない子音[r̪]としても用いられる。[2]

U+0D7D MALAYALAM LETTER CHILLU L 随伴母音を伴わない子音[l]を表す。

歴史的には通常の子音字taから派生した。[2] 随伴母音を伴わない子音[d]としても用いられる。[2]

U+0D7E MALAYALAM LETTER CHILLU LL 随伴母音を伴わない子音[ɭ]を表す。
U+0D7F ൿ MALAYALAM LETTER CHILLU K 随伴母音を伴わない子音[k]を表す。

小分類

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このブロックの小分類は「各種記号」(Various signs)、「独立母音字」(Independent vowels)、「子音字」(Consonants)、「ヴィラーマの異体字形」(Variant shape viramas)、「サンスクリット語用の追加」(Addition for Sanskrit)、「従属母音記号」(Dependent vowel signs)、「2要素からなる母音記号」(Two-part dependent vowel signs)、「ヴィラーマ」(Virama)、「点状のレプ」(Dot reph)、「測量単位記号」(Measurement symbol)、「追加の歴史的なチル文字」(Additional historic chillu letters)、「小さな分数」(Minor fractions)、「追加の歴史的な母音字」(Additional historic vowel)、「サンスクリット語用の追加母音字」(Additional vowels for Sanskrit)、「予約済」(Reserved)、「数字」(Digits)、「マラヤーラム数値」(Malayalam numerics)、「分数」(Fractions)、「日付記号」(Date mark)、「チル文字」(Chillu letters)の10個となっている[10]。本ブロックでは、Unicodeのバージョン更新時の文字追加が隙間を埋める形で行われた影響で、同一の小分類に属する文字が飛び飛びの符号位置に割り当てられていることがある。

各種記号(Various signs

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、母音字や子音字に結合する発音記号などの様々な記号が収録されている。

独立母音字(Independent vowels

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、頭子音のない母音の音節を表す際に用いられる独立した母音字が収録されている。

子音字(Consonants

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、基本的な子音字が収録されている。子音字は何も母音記号が付かない場合は母音/-a/を伴って発音される。

Unicode公式文書において一部の文字については、その正体を明確にするために別名として別のローマ字表記が示されている[2]

ヴィラーマの異体字形(Variant shape viramas

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、ヴィラーマの異体字形が収録されている。

サンスクリット語用の追加(Addition for Sanskrit

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、サンスクリット語の表記に用いられる記号1種のみが収録されている。

従属母音記号(Dependent vowel signs

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、子音字に結合する母音記号が収録されている。組み合わせる先の子音字によっては特殊な合字を形成することがある。

2要素からなる母音記号(Two-part dependent vowel signs

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これらの母音記号には、子音の両側にグリフ部分があり、論理的な順序で子音に続くため、ほとんどの処理では 1 つの単位として扱われる[2]

ヴィラーマ(Virama

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、チャンドラッカラ(candrakkala)(殺母音記号)と呼ばれる、子音字の持つ母音/-a/を読まずに子音のみを発音することを表す記号1つのみが収録されている。この記号はレンダー上は子音字を半子音字形(half-form)に変形したり、後続する別の子音字と合字を形成するための制御文字として働くことが多い。ただし、文字によっては半子音字形を持たずただ単にハラントが子音字の上に付く場合もある。

なお文字名および小分類名の「ヴィラーマ(virama)」とはデーヴァナーガリーにおける同様の機能を持つ記号の名称である。

点状のレプ(Dot reph

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、子音/r/が別の子音/C/に先立ち子音列/rC-/を形成する時の子音字RA(U+0D30 ര MALAYALAM LETTER RA)の特殊な形状であるレプ(reph)と呼ばれる形状の古い形(上付きの点のような形状)1文字のみが収録されている。

測量単位記号(Measurement symbol

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち米の測量に用いられた単位記号1種のみが収録されている。

追加の歴史的なチル文字(Additional historic chillu letters

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この小分類にはマラヤーラム文字のうちチル文字英語版(chillu letter)と呼ばれる、通常の子音字とは異なり暗黙の随伴母音/-a/を伴わずに子音だけで発音される文字の中でも歴史的に使用され、現在は使われなくなった文字が収録されている。

小さな分数(Minor fractions

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マラヤーラム文字で用いられる分数の記号のうち、比較的小さな値を表すものが収録されている。

いくつかの小さな分数は通常の文字で表される。例えば分数の「320分の1」を表す"muntiri"は音節/pta/ (0D2A 0D4D 0D24 പ്ത) で表される。[2]

追加の歴史的な母音字(Additional historic vowel

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、歴史的に用いられた母音字1文字のみが収録されている。

サンスクリット語用の追加母音字(Additional vowels for Sanskrit

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、サンスクリット語の表記に用いられる音節主音化した母音字としての流音の文字が収録されている。

予約済(Reserved

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この小分類には現在は文字が収録されていないが、将来的な追加のために領域が予約されている。デーヴァナーガリーにおける「インド諸文字用の一般句読点Generic punctuation for scripts of India)」に相当する。

なお、ヴィラム(viram)句読点には、デーヴァナーガリー文字ブロックにある一般的なインド諸文字用の句読点の U+0964 । と U+0965 ॥ を使用する[2]

数字(Digits

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この小分類にはマラヤーラム文字で用いられる固有の数字が収録されている。

マラヤーラム数値(Malayalam numerics

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、10以上の数を表すための数字が収録されている。

なお、Unicodeにおいて本小分類名に含まれる"numerics(数値)"は通常の10進数表現で用いられる数字を意味する"digits(数字)"とは異なり、10以上の数値や小数値・分数値などの10進数表現で用いられるものとは異なる数字体系を表すために用いられる言葉である。

分数(Fractions

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、分数を表す記号が収録されている。

日付記号(Date mark

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、日付の表記に用いられる記号1つのみが収録されている。

チル文字(Chillu letters

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この小分類にはマラヤーラム文字のうち、チル文字英語版(chillu letter)と呼ばれる、通常の子音字とは異なり暗黙の随伴母音/-a/を伴わずに子音だけで発音される文字が収録されている。

文字コード

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マラヤーラム文字(Kannada)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+0D0x
U+0D1x
U+0D2x
U+0D3x ി
U+0D4x   ൎ  
U+0D5x
U+0D6x
U+0D7x ൿ
注釈
1.^バージョン15.1時点


履歴

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以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID ドキュメント
1.0.0 77 (to be determined)
5.1 U+0D70..0D75 6 L2/05-164 K.G.Sulochana (8 July 2005), Evidence for the correct symbols used for zero,10,100,1000 and fractions in Malayalam (4MB) (英語)
L2/05-249 Kerala State IT Mission (6 September 2005), Proposal to include Malayalam Symbols (four fractions) (英語)
L2/05-295 V.S. Umamaheswaran (13 October 2005), Proposal to add 3 Malayalam Numbers 10, 100, 1000 and 3 Fraction symbols 1/4, 1/2 and 3/4 (WG2 N2970) (英語)
L2/06-260 N. Ganesan (31 July 2006), Malayalam Fractions and Letter-Numerals (英語)
U+0D44,0D62 2 L2/05-309 R. Chitrajakumar (31 October 2005), Proposal for addition of characters to Malayalam Block (revised) (英語)
U+0D3D,0D79 2 L2/06-166 N. Ganesan (8 May 2006), Malayalam Sign Avagraha and Malayalam Day Sign (英語)
U+0D7A..0D7F 6 L2/05-085 Cibu C. Johny (31 March 2005), Encoding of Chillu forms in Malayalam (PRI #66 feedback) (英語)
L2/05-112 Rick McGowan (3 May 2005), Public Review Issue #66, Encoding of chillu forms in Malayalam (background doc) (英語)
L2/06-207 Eric Muller (16 May 2006), Malayalam Chillaksharam (英語)
L2/06-261 N. Ganesan (31 July 2006), Proposal to encode Malayalam Consonant Sign Cillu (英語)
L2/06-218 R. Chitrajakumar (19 May 2006), Malayalam Chillu Encoding (e-mail to McGowan, Muller, Umamaheswaran, et al) (英語)
L2/06-247 V.S. Umamaheswaran (27 July 2006), Proposal to revise names for Malayalam chillus (英語)
L2/07-031 V. S. Achuthanandan (30 January 2007), Letter from Chief Minister Achuthanandan (Kerala) to Mark Davis re Malayalam Chillu encoding (英語)
L2/07-036 Cibu C Johny (31 January 2007), Malayalam - Comparison of Chillu Encoding Proposals (英語)
L2/07-064 K P Mohanan (6 February 2007), Theoretical and Practical Aspects of Chillus in Malayalam (英語)
L2/07-393 Cibu Johny (18 October 2007), Correction to L2/07-090, L2/07-129 on how Malayalam Chillus used in boundary cases (英語)
L2/07-402 Cibu Johny (19 October 2007), Malayalam Chillus in grapheme clusters (英語)
L2/08-040 N. Ganesan (28 January 2008), Comments on L2/07-402: Malayalam Chillus in Grapheme clusters (英語)
U+0D63 1 L2/07-196 Michael Everson (25 May 2007), Proposal to encode four characters for Oriya and Malayalam (WG2 N3272) (英語)
6.0 U+0D29,0D3A 2 L2/07-283 Michael Everson (16 August 2007), Proposal to add three characters for Malayalam to the BMP (英語)
L2/08-325 Michael Everson (14 August 2008), Proposal to add two characters for Malayalam to the BMP (WG2 N3494) (英語)
U+0D4E 1 L2/07-037 Cibu C Johny (31 January 2007), Malayalam - Dot Reph (英語)
L2/08-020 Cibu Johny; Umesh Nair (30 January 2008), Malayalam: Comparison of Dot-Reph Proposals in 5.1 (英語)
L2/08-195 Naga Ganesan (6 May 2008), Dot-Reph and Subscript YA/VA Sequences in Malayalam Unicode (英語)
L2/08-306 Cibu Johny (12 August 2008), Malayalam: Comparison of Dot-Reph Proposals (英語)
L2/09-056 Cibu Johny (27 January 2009), Malayalam: Comparison of Dot-Reph Proposals (Re: L2/08-411) (英語)
L2/09-072 Manoj Jain (2 February 2009), GOI inputs on Representation of Malayalam Dot Reph (英語)
L2/09-178 Cibu Johny (1 May 2009), Proposal to encode Malayalam Dot-Reph character (英語)
L2/09-196 Naga Ganesan (6 May 2009), Comment on L2/09-178: Malayalam Dot-Reph (英語)
L2/09-245 Cibu Johny (12 August 2009), Proposal to encode Malayalam Dot-Reph character (revised) (英語)
7.0 U+0D01 1 (to be determined)
8.0 U+0D5F 1 L2/12-225 Shriramana Sharma (10 July 2012), Proposal to encode 0D5F MALAYALAM LETTER ARCHAIC II (英語)
L2/12-273 Naga Ganesan (25 July 2012), Comment on archaic Malayalam glyph II encoding & Grantha writing of Dravidian languages (英語)
9.0 U+0D76..0D78 2 (to be determined)
U+0D58..0D5E 7 L2/13-051 Shriramana Sharma (26 April 2013), Proposal to encode Malayalam minor fractions (revised) (英語)
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  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。

出典

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  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s "The Unicode Standard, Version 15.1 - U0D00.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2024年8月6日閲覧
  3. ^ a b IASTではṛと表記される。
  4. ^ a b IASTではḷと表記される。
  5. ^ Cibu Johny (2015年1月19日). “Proposal to encode MALAYALAM SIGN VERTICAL BAR VIRAMA (revised)” (英語). Unicode. 2024年8月6日閲覧。
  6. ^ Cibu Johny (2015年1月19日). “Proposal to encode MALAYALAM SIGN CIRCULAR VIRAMA (revised)” (英語). Unicode. 2024年8月6日閲覧。
  7. ^ a b IASTではṝと表記される。
  8. ^ 曖昧母音を表す場合。無母音の時は他の文字体系同様ヴィラーマは文字としては転写しない。
  9. ^ a b IASTではḹと表記される。
  10. ^ "The Unicode Standard, Version 15.1 - U0B80.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2024年7月28日閲覧

関連項目

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