マテウス・ドス・サントス・カストロ

ブラジルのサッカー選手

マテウス・ドス・サントス・カストロ(Mateus dos Santos Castro、1994年9月11日 - )は、ブラジルバイーア州イタブーナ出身のプロサッカー選手Jリーグ名古屋グランパス所属。ポジションはフォワードミッドフィールダー

マテウス・カストロ
名前
本名 マテウス・ドス・サントス・カストロ
Mateus dos Santos Castro
愛称 マテウス
カタカナ マテウス カストロ
ラテン文字 Mateus CASTRO
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
生年月日 (1994-09-11) 1994年9月11日(30歳)
出身地 イタブーナ
身長 167cm
体重 71kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 名古屋グランパス
ポジション FW
背番号 10
利き足 左足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2010 ブラジルの旗 イタブーナ
2011-2012 ブラジルの旗 クルゼイロ
2013-2016 ブラジルの旗 バイーア 4 (0)
2014 日本の旗 大宮アルディージャ (loan) 0 (0)
2015-2016 日本の旗 大宮アルディージャ (loan) 27 (2)
2017-2018 日本の旗 大宮アルディージャ 65 (17)
2019-2023 日本の旗 名古屋グランパス 131 (31)
2019 日本の旗 横浜F・マリノス (loan) 11 (1)
2023-2025 サウジアラビアの旗 アル・タアーウンFC 19 (6)
2025- 日本の旗 名古屋グランパス
通算 257 (57)
1. 国内リーグ戦に限る。2023-24シーズン終了時現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

来歴

サッカー好きの父の影響で遅くとも5歳ころまでにサッカーボールで遊ぶようになり、サッカー嫌いの母に隠れながらストリートサッカーをして育った[1]。8歳から10歳の頃に親戚のおじさんが運営するサッカースクールで本格的にサッカーを始めた[2]

ブラジル時代、大宮アルディージャ

2010年に地元のイタブーナECでキャリアをスタートさせ、2011年からはクルゼイロEC、2013年からはECバイーアに所属した[3][4]

2014年8月に大宮アルディージャ期限付き移籍[5]。登録名はマテウス。天皇杯1試合のみの出場に終わり、期間満了につき2015年1月に退団が発表され[6]一時はECバイーアに復帰したが、2015年7月には期限付き移籍で大宮に再加入[7]

チームがJ1に昇格した2016年は公式戦35試合に出場し5ゴール3アシストを記録し、2017年1月7日に期間満了後の完全移籍が発表された[8]。移籍金はバイーアのHPで150万レアル(約5400万円)と発表されている[9]。同年は怪我やチームのJ2降格などがあったが、後半戦からレギュラーに定着し公式戦28試合6ゴール2アシストを記録し奮闘した。2018年も引き続き大宮でプレー。リーグ戦40試合に出場し12ゴール8アシストを記録、レギュラーとして活躍したが、チームは昇格PO一回戦で10人の東京Vに敗れ、一年でのJ1復帰に失敗した。

名古屋グランパス、横浜F・マリノス

2019年、名古屋グランパスへ完全移籍[10]。5月12日、第11節の浦和レッズ戦で移籍後初ゴールを記録[11]。しかしエドゥアルド・ネットが復帰するとチームの外国人枠の関係でメンバーを外れることが多くなり、同年8月12日に横浜F・マリノスへ期限付き移籍で加入[4][12]。マリノスでは左サイドを主戦場とし、チームのリーグ優勝に貢献した。

2020年は名古屋グランパスへ復帰。新監督のマッシモ・フィッカデンティによって重用されてほぼ全試合に出場し、9ゴール8アシストを記録して献身的な守備でチームに貢献した[13][14][15]。2022年に背番号を10、登録名をマテウス・カストロに変更、新監督の長谷川健太によってセンターフォワードにコンバートされる[16]

アル・タアーウンFC

2023年8月1日、サウジ・プロフェッショナルリーグアル・タアーウンFCへ完全移籍[17]。移籍金は300万ドル(約4億3000万円)とも報じられた[18]

アル・タアーウンFCでは攻撃を牽引する活躍を見せたが、2024年3月5日のトレーニング中の負傷によりアキレス腱断裂で全治9〜12か月との診断を受け[19]、10月3日に実戦復帰を果たすもののレギュラー復帰とはならなかった[18]。監督のロドルフォ・アルアバレーナの構想外とも報道され、2025年1月11日以降はベンチ外となっていた[18]

名古屋グランパス(第2期)

2025年1月22日、名古屋グランパスへの復帰が発表される[20]

特徴

「悪魔の左足」とも評されるミドルレンジからの強烈な左足のシュートと、推進力のある力強いドリブルを武器とする[21][22][23][24]。自らの得点能力だけでなく、高いキック精度・突破力・キープ力を活かしたチャンスメイクからクロスやラストパスで攻撃を牽引する役割も担える[21][22][23]

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2014 大宮 42 J1 0 0 - 1 0 1 0
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯オープン杯 期間通算
2015 バイーア セリエB 1 0 2 0 - 3 0
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2015 大宮 16 J2 5 0 - 2 1 7 1
2016 J1 22 2 8 1 5 2 35 5
2017 25 5 1 1 2 0 28 6
2018 J2 40 12 - 0 0 40 12
2019 名古屋 11 J1 9 3 3 1 1 0 13 4
横浜FM 28 11 1 - - 11 1
2020 名古屋 16 34 9 4 2 - 38 11
2021 37 7 5 1 4 2 46 10
2022 10 30 8 7 3 3 2 40 13
2023 21 4 4 0 3 2 28 6
サウジアラビア リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
2023-24 アル・タアーウン プロリーグ 19 6 - 2 0 21 6
2024-25 8 0 - 1 0 9 0
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2025 名古屋 10 J1
通算 日本 J1 189 39 32 9 19 8 240 56
日本 J2 45 12 - 2 1 47 13
ブラジル セリエB 1 0 2 0 - 3 0
総通算 235 51 34 9 21 9 290 69

その他公式戦

国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点
AFCACL
2021 名古屋 16 8 4
通算 AFC 8 4

タイトル

大宮アルディージャ
横浜F・マリノス
名古屋グランパス

脚注

  1. ^ カトリエの「マイ・ファースト・スパイク」 第2回マテウス(大宮)vol.1 サッカー嫌いの母に隠れてサッカー!?”. KING GEAR[キングギア] (2016年11月9日). 2025年1月18日閲覧。
  2. ^ カトリエの「マイ・ファースト・スパイク」 第2回マテウス(大宮)vol.2 ブラジルの子供が裸足でサッカーをする意外な理由とは?”. KING GEAR[キングギア] (2016年11月14日). 2025年1月18日閲覧。
  3. ^ 降格圏に沈む大宮が19歳のブラジル人MFを獲得”. 超ワールドサッカー! (2014年8月13日). 2025年1月18日閲覧。
  4. ^ a b 名古屋MFマテウスが横浜FMへ期限付き移籍「成長して戻ってきたい」”. サッカーキング (2019年8月12日). 2025年1月18日閲覧。
  5. ^ ECバイーア マテウス選手 大宮アルディージャ加入のお知らせ 大宮アルディージャ公式サイト、2014年8月13日
  6. ^ マテウス選手 期限付き移籍期間満了のお知らせ 大宮アルディージャ公式サイト、2015年1月23日
  7. ^ マテウス選手 期限付き移籍加入のお知らせ 大宮アルディージャ公式サイト、2015年7月10日
  8. ^ https://www.ardija.co.jp/news/detail/11878.html
  9. ^ http://www.esporteclubebahia.com.br/comunicado-45/
  10. ^ マテウス選手、移籍加入のお知らせ 名古屋グランパス公式サイト、2019年1月6日
  11. ^ 名古屋、浦和に快勝で2位キープ。マテウス初ゴール&ジョー追加点で2-0 フットボールチャンネル(2019年5月12日)
  12. ^ マテウス選手 期限付き移籍加入のお知らせ 横浜F・マリノス公式サイト、2019年8月12日
  13. ^ ““11人の共同作業”J1最少の失点28 チーム全体に浸透した守備の意識【名古屋グランパス連載(上)】”. 中日スポーツ. (2020年12月21日). https://www.chunichi.co.jp/article/174108 2021年4月19日閲覧。 
  14. ^ “理想はリバプール…縦に速い攻撃は「形」見せるも、生かせなかった「5人交代制」【名古屋グランパス連載(中)】”. 中日スポーツ. (2020年12月23日). https://www.chunichi.co.jp/article/174778 2021年4月19日閲覧。 
  15. ^ 飯尾篤史 (2020年1月27日). “名古屋のフィッカデンティ監督がテストする「驚き」の新布陣とは”. サッカーダイジェスト. 2021年4月12日閲覧。
  16. ^ 【J1名古屋】シーズン総括(上) 本職CFがいない…マテウスのコンバートは奏功したが…”. 中日スポーツ (2022年11月10日). 2022年11月22日閲覧。
  17. ^ マテウス カストロ選手、アル・タアーウンFCへの完全移籍クラブ間合意のお知らせ 名古屋グランパス公式サイト、2023年8月1日
  18. ^ a b c 名古屋グランパス復帰は?マテウス移籍報道にアル・タアーウン側から反応が!”. Football Tribe Japan (2025年1月18日). 2025年1月18日閲覧。
  19. ^ 元名古屋FWマテウスがアキレス腱断裂…全治約9〜12カ月見込みでシーズンアウトに”. SOCCERKING (2024年3月5日). 2024年3月14日閲覧。
  20. ^ マテウス カストロ選手、加入のお知らせ”. 名古屋グランパス (2025年1月22日). 2025年1月22日閲覧。
  21. ^ a b Jリーグ能力値ランキング【マテウス・カストロ】凄まじい破壊力! 単独で違いを作るレフティーモンスター”. FOOTBALL CHANNEL (2024年3月5日). 2024年3月14日閲覧。
  22. ^ a b “悪魔の左足”がJ1に再降臨! FWマテウス・カストロの名古屋加入が決定「すごく嬉しい」”. サッカーキング (2025年1月22日). 2025年1月24日閲覧。
  23. ^ a b 名古屋グランパスに“悪魔の左足”が帰ってきた!FWマテウス・カストロが1年半ぶりに加入!”. 東海テレビ (2025年1月23日). 2025年1月24日閲覧。
  24. ^ 名古屋グランパス、必勝祈願「役者そろった」と長谷川健太監督、マテウス加入でリーグ優勝へ手応え”. 中日スポーツ (2025年1月23日). 2025年1月24日閲覧。

関連項目

外部リンク