マックスキャンドゥ
マックスキャンドゥ(欧字名:Max Can Do、1995年5月20日 - 2010年10月11日)は、日本の競走馬、繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に1998年の報知杯4歳牝馬特別、サンスポ賞4歳牝馬特別。
マックスキャンドゥ | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
欧字表記 | Max Can Do[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牝[1] | ||||||||
毛色 | 栗毛[1] | ||||||||
生誕 | 1995年5月20日[1] | ||||||||
死没 | 2011年10月11日(16歳没) | ||||||||
登録日 | 1997年3月6日 | ||||||||
抹消日 | 1998年10月21日 | ||||||||
父 | キンググローリアス[1] | ||||||||
母 | マックスドリーマー[1] | ||||||||
母の父 | ノーザリー | ||||||||
生国 | 日本(北海道門別町)[1] | ||||||||
生産者 | 天羽牧場[1] | ||||||||
馬主 | 田所英子[1] | ||||||||
調教師 | 伊藤雄二(栗東)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 9戦4勝[1] | ||||||||
獲得賞金 | 1億3470万円[1] | ||||||||
|
戦歴
編集1997年函館でデビュー。2戦で2着3着と好走するが馬体の成長を待つとの陣営の意向(1998年2月調教コメント)で半年の放牧休養に入る。
翌年1月に帰厩するが京都(1998年1回・2回開催)では芝の未勝利戦が全く組まれていなかったため[2]ダート戦での復帰となる。初のダート戦であったが未勝利戦さらに飛梅賞と連勝し、桜花賞トライアル・4歳牝馬特別に出走。牝馬クラシック有力馬のロンドンブリッジを直線で差しきり重賞初勝利を手にした。
本命不在で混戦となった桜花賞では道中で折り合いを欠く内容から5着に終わった[3]が、オークストライアルの4歳牝馬特別では1番人気に応え重賞2勝目を記録している。
秋初戦クイーンステークスでは春の実績から上位人気に支持されたが勝ち馬から3秒以上離される13着と大敗を喫する。当初は秋華賞に向かう予定であったがこの敗戦を受け白紙撤回となり、関係者協議の結果「早熟馬で今後の活躍は難しい」との結論から[4]急遽現役引退となった。
競走成績
編集以下の内容は、netkeiba.com[5]およびJBISサーチ[6]に基づく。
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤量 | 距離(馬場) | タイム (上り3F) |
タイム差 | 勝ち馬/(2着馬) | |||
1997 | 7. | 20 | 函館 | 3歳新馬 | 5 | 5 | 5 | 7.6 | (3人) | 3着 | 四位洋文 | 53 | 芝1200m(良) | 1:12.0 (37.5) | 0.6 | ストームティグレス | |
7. | 26 | 函館 | 3歳新馬 | 7 | 4 | 4 | 1.4 | (1人) | 2着 | 四位洋文 | 53 | 芝1000m(良) | 0:58.4 (35.4) | 0.0 | キーニシキ | ||
1998 | 1. | 24 | 京都 | 4歳未勝利 | 16 | 7 | 13 | 2.6 | (2人) | 1着 | 四位洋文 | 53 | ダ1400m(良) | 1:25.9 (37.9) | -1.0 | (コシノキャサリン) | |
2. | 21 | 京都 | 飛梅賞 | 500 | 14 | 5 | 9 | 2.2 | (1人) | 1着 | 四位洋文 | 53 | ダ1800m(良) | 1:51.4 (36.4) | -0.4 | (メガラ) | |
3. | 15 | 阪神 | 報知杯4歳牝馬特別 | GII | 16 | 2 | 4 | 10.6 | (3人) | 1着 | 四位洋文 | 54 | 芝1400m(良) | 1:22.4 (36.6) | -0.2 | (メイショウアヤメ) | |
4. | 12 | 阪神 | 桜花賞 | GI | 18 | 7 | 14 | 13.3 | (5人) | 5着 | 蛯名正義 | 55 | 芝1600m(良) | 1:34.3 (36.5) | 0.3 | ファレノプシス | |
5. | 2 | 東京 | サンスポ賞4歳牝馬特別 | GII | 16 | 8 | 15 | 2.4 | (1人) | 1着 | 蛯名正義 | 54 | 芝2000m(良) | 2:00.3 (34.7) | -0.2 | (スイートマティルダ) | |
5. | 31 | 東京 | オークス | GI | 18 | 8 | 18 | 7.1 | (3人) | 9着 | 蛯名正義 | 55 | 芝2400m(良) | 2:29.4 (35.9) | 1.3 | エリモエクセル | |
10. | 4 | 中山 | クイーンS | GIII | 14 | 3 | 4 | 9.9 | (3人) | 13着 | 四位洋文 | 54 | 芝1800m(良) | 1:51.9 (38.5) | 3.3 | エアデジャヴー |
繁殖成績
編集白老ファームにて繁殖牝馬として繋養され、ピルサドスキー、スピニングワールド等と交配されたが不受胎や死産などが続き、5年目にしてようやく産駒が誕生している。産駒は5頭デビューしたが、活躍馬はあらわれなかった。
生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 厩舎 | 馬主 | 戦績 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初仔 | 2004年 | マックスウィルドゥ | 牡 | 鹿毛 | フサイチコンコルド | 栗東・西浦勝一 →名古屋・斉藤弘光 |
田所英子 | 中央3戦0勝 地方22戦3勝(引退) |
2番仔 | 2007年 | コルドバ | 牝 | 黒鹿毛 | シンボリクリスエス | 栗東・笹田和秀 →金沢・田嶋弘幸 →栗東・梅内忍 →金沢・田嶋弘幸< |
田所英子 | 中央13戦1勝 地方21戦6勝(引退・繁殖) |
3番仔 | 2008年 | ガルネリ | 牝 | 栗毛 | ゼンノロブロイ | 栗東・笹田和秀 →金沢・田嶋弘幸 →門別・高橋司 |
田所英子 →桑原博 |
中央5戦0勝 地方24戦1勝(引退・繁殖) |
4番仔 | 2009年 | バハドゥール | 牡 | 鹿毛 | ファルブラヴ | 栗東・笹田和秀 | 田所英子 | 中央18戦3勝(引退) |
5番仔 | 2011年 | マックスユーキャン | 牝 | 栗毛 | ゴールドアリュール | 美浦・鈴木伸尋 | (有)キャロットファーム | 中央22戦2勝(引退) |
血統表
編集マックスキャンドゥの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
|||
父 *キンググローリアス King Glorious 1986 黒鹿毛 |
父の父 Naevus1980 栗毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Mudville | *ボールドラッド (USA) | |||
Batteer Up | ||||
父の母 Glorious Natalie1980 黒鹿毛 |
Reflected Glory | Jester | ||
Lysistrata | ||||
Blue Eyed Blonde | The Pie King | |||
Blue-Eyed Barbie | ||||
母 マックスドリーマー 1981 栗毛 |
*ノーザリー Northerly 1972 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
Politely | Amerigo | |||
Morn Again | ||||
母の母 アーチエンゼル1965 栗毛 |
*ネヴァービート | Never Say Die | ||
Bride Elect | ||||
テツノホマレ | 大鵬 | |||
コロナ | ||||
母系(F-No.) | クレイグダーロッチ系(FN:11-c) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Native Dancer 5×5、Tom Fool 5・5(父内)、Nearco 5・5(母内) | [§ 3] | ||
出典 |
- 半姉にフェアリーステークス優勝馬マックスロゼ(父ヘクタープロテクター)がいる。
- 3代母テツノホマレの牝系にはコーセイ、ロングハヤブサなどの活躍馬がいる。
- テツノホマレの半妹には名牝スターロツチがおり、そこから多くの活躍馬が輩出されている。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n “マックスキャンドゥ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
- ^ 小倉競馬場改修工事のため、小倉開催がなく東京との2場開催となり、芝保護のためダート主体の番組となっていた。
- ^ “今回は 平成10年4月12日”. ラジオNIKKEI. (2007年4月3日) 2015年8月31日閲覧。
- ^ 週刊競馬ブック1998年10月19日号
- ^ “マックスキャンドゥの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月21日閲覧。
- ^ “マックスキャンドゥ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
- ^ a b c “血統情報: 5代血統表|マックスキャンドゥ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年8月21日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- マックスキャンドゥ - 競走馬のふるさと案内所