マウス・タウン ロディとリタの大冒険
『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』(原題: Flushed Away)は、2006年のアメリカ・イギリス合作のアニメーション映画。アードマンとドリームワークスの共同製作による劇場用長編アニメーションの第3弾作品。これまでの2作がアードマンの持ち味であるストップモーション・クレイアニメだったのに対し、今作は全編CGアニメとなった[2]。
マウス・タウン ロディとリタの大冒険 | |
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Flushed Away | |
監督 |
デヴィッド・バワーズ サム・フェル |
脚本 |
ディック・クレメント イアン・ラ・フレネ クリストファー・ロイド ジョー・キーナン ウィル・デイヴィス |
原案 |
サム・フェル ピーター・ロード ディック・クレメント イアン・ラ・フレネ |
製作 |
セシル・クレイマー ピーター・ロード デヴィッド・スプロクストン |
出演者 |
ヒュー・ジャックマン ケイト・ウィンスレット |
音楽 | ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ |
撮影 |
フランク・パッシンガム ブラッド・ブラックボーン |
制作会社 | アードマン・アニメーションズ |
製作会社 | ドリームワークス・アニメーション |
配給 | パラマウント映画/ドリームワークス |
公開 |
2006年10月22日(TIFF) 2006年11月3日 2006年12月1日 劇場未公開 |
上映時間 | 84分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 イギリス |
言語 |
英語 フランス語 |
製作費 | $149,000,000[1] |
興行収入 | $178,281,554[1] |
ストーリー
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ネズミのロディは、ロンドンのお金持ちの家で暮らしているペット。ある日、地下で暮らしているシドがロディの家に侵入し、ロディは追い出そうとしたが、逆に地下に流されてしまう。ロディが辿り着いた場所はネズミだけが暮らす「マウス・タウン」だった。
キャスト
編集役名、俳優、日本語吹き替え。
- ロディ:ヒュー・ジャックマン(松本保典)
- リタ:ケイト・ウィンスレット(甲斐田裕子)
- シド:シェーン・リッチー(石住昭彦)
- スパイク:アンディ・サーキス(ヰズミ)
- ホワイティ:ビル・ナイ(天田益男)
- ル・カエール:ジャン・レノ(辻親八)
- ザ・トード:イアン・マッケラン(有川博)
- タビサ:レイチェル・ローリンソン(宇山玲加)
- リタの母親:キャシー・バーク(安達忍)
- リタの父親:デヴィッド・スーシェ(斎藤志郎)
- リタのおばあちゃん:ミリアム・マーゴリーズ(片岡富枝)
- リアム:サム・フェル(高木渉)
- 軍曹(おもちゃ):不明(岩崎ひろし)
- コリン:不明(乃村健次)
- ハロルド:不明(岩崎ひろし)
- マルセル:不明(大西健晴)※終盤でのやられ声のみ
- フットボールの実況:ジョン・モトソン(伊藤健太郎)
その他:駒谷昌男/天田真人/杉本征哉/日野未歩/宮澤正/松山鷹志/朝倉栄介/木川絵理子/宮下文一/下和田裕貴/西宏子/金田美香/小山美佳/一木美名子/松山実紗/川庄美雪/醍醐侃幸/清和祐子/東條加那子/原田麻衣/山口登
公開
編集アメリカでは、2006年10月29日にニューヨークでワールドプレミア上映会を開催した[3]後、同年11月3日に3707館で劇場公開されて週末興行収入ランキングで初登場3位となった[4]。
イギリスでは、2006年11月23日にロンドンでプレミア上映された後、同年12月1日に劇場公開された[5]。
日本では、ニューヨークでのワールドプレミアより早く、2006年10月22日に第19回東京国際映画祭の特別招待作品としてTOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン7(644席)で上映され[6]、デヴィッド・バワーズとサム・フェル両監督とドリームワークス・アニメーションの最高経営責任者ジェフリー・カッツェンバーグも来日し[2]、舞台挨拶が行われた。その後、2007年春に全国ロードショーの予定だったが、劇場未公開のままDVDが発売された。
評価
編集レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは139件のレビューで支持率は73%、平均点は6.70/10となった[7]。Metacriticでは28件のレビューを基に加重平均値が74/100となった[8]。
トリビア
編集本作はアードマンとドリームワークスの共同製作というだけあって、主に両社の作品にまつわる要素が多く登場している。
- ロディの部屋には『シュレック2』でフィオナの部屋にあったドラゴンのぬいぐるみ、『マダガスカル』に登場したアレックスの人形、『ウォレスとグルミット』のグルミットのぬいぐるみ、さらに『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』に登場するウサギの人形が置いてある。
- 一人きりの休暇を楽しむため、ドールハウスで何を着るのかロディが悩む場面では『ウォレスとグルミット』のウォレスの衣装が一瞬登場するほか、ロディの声を演じるヒュー・ジャックマンにちなみ『X-MEN』のウルヴァリン風のコスチュームが出てきている。
- 休暇の一環としてロディが映画を観るためDVDが並ぶ棚にやって来る場面では、架空の作品に混じって『アンツ』から『森のリトル・ギャング』に至るまでのドリームワークス製作の長編アニメ映画のDVDが揃っており、さらに『チキンラン』のDVDの横には『ウォレスとグルミット 危機一髪!』に登場したウェンドレンの写真が飾ってある。
- ザ・ヒキガエルの怒りに触れ、ロディとリタが冷蔵庫の中で氷漬けにされそうになる場面では、ふたりの背後に並ぶ凍ったネズミたちの中に『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』で炭素冷凍されたときと似たようなポーズをとったハン・ソロ風の見た目のネズミがいるほか、冷蔵庫の扉には『ウォレスとグルミットのおすすめ生活』で見せたサッカーのユニフォームに身を包んだウォレス、アードマン作品のキャラクター風に顔がアレンジされたシュレックの写真が貼られているのが確認できる。
テレビゲーム
編集本映画の公開に先駆けた2006年10月にアメリカ合衆国でD3パブリッシャーよりPlayStation 2、ニンテンドーゲームキューブ、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDS用のゲームソフトが発売された。ロディとリタを操作するアクションアドベンチャーゲームである。第34回アニー賞のゲーム・アニメーション部門を受賞。
日本国内ではニンテンドーDS版のみ発売。2007年6月に『SIMPLE DSシリーズ Vol.17 THE ねずみのアクションゲーム 〜マウス・タウン ロディとリタの大冒険〜』のタイトルで発売された。
出典
編集- ^ a b “Flushed Away”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年7月1日閲覧。
- ^ a b “「マウス・タウン」ペットねずみの声は「X-MEN」のウルヴァリン : 映画ニュース”. eiga.com (2006年10月24日). 2015年7月28日閲覧。
- ^ “アニメ映画『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』 NYでワールドプレミア - 米国 写真34枚 国際ニュース : AFPBB News”. AFP通信 (2006年10月30日). 2010年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月28日閲覧。
- ^ “Weekend Box Office Results for November 3-5, 2006 - Box Office Mojo” (英語). Box Office Mojo. 2015年7月28日閲覧。
- ^ “Flushed Away (2006) - Release Info - IMDb” (英語). インターネット・ムービー・データベース. 2015年7月28日閲覧。
- ^ “第19回東京国際映画祭 | 特別招待作品 - マウス・タウン ロディとリタの大冒険”. 東京国際映画祭. 2006年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月28日閲覧。
- ^ "Flushed Away". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2024年1月9日閲覧。
- ^ "Flushed Away" (英語). Metacritic. Red Ventures. 2024年1月9日閲覧。
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- マウス・タウン ロディとリタの大冒険 - ウェイバックマシン(2007年5月26日アーカイブ分) - 日本公式サイト
- マウス・タウン ロディとリタの大冒険 - allcinema
- Flushed Away - オールムービー
- Flushed Away - IMDb