マイク・ヴァイオラ
マイケル・アンソニー・ヴァイオラ(Michael Anthony Viola[3]、1966年9月26日 - )は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、音楽プロデューサー[4][5]。パニック!アット・ザ・ディスコ、アンドリュー・バード、ライアン・アダムス、J.S.オンダラ、マンディ・ムーア、ジェニー・ルイスなど多数のアーティストの作品の制作に携わったことで知られる[6][7][8]。このほか『すべてをあなたに』(1996年)、『ウォーク・ハード ロックへの階段』(2007年)、『伝説のロックスター再生計画!』(2010年)など多数の映画のサウンドトラックも手がけている。
マイク・ヴァイオラ | |
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2021年撮影 | |
基本情報 | |
原語名 | Mike Viola |
出生名 | Michael Anthony Viola |
生誕 | |
ジャンル | |
職業 | |
担当楽器 | |
活動期間 | 1985年 - |
レーベル | |
共同作業者 |
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公式サイト | mikeviola.com |
経歴
編集マサチューセッツ州ストートンで生まれ、同地で育つ[2][9]。8歳の時にビートルズ、ザ・ビーチ・ボーイズ、エルトン・ジョンらに影響を受けて作曲を始め、13歳の時にバンドを結成[10]。1985年、自主制作による初のEP『Not the Only One』を発売[9]。
1994年にニューヨークに拠点を移し、1996年にキャンディ・ブッチャーズとしてメジャー・デビュー[4]。同年に公開された映画『すべてをあなたに』では主題歌のボーカルを担当[11]。主題歌は第54回ゴールデングローブ賞で主題歌賞、第69回アカデミー賞でアカデミー歌曲賞にノミネートした[12]。
1999年、ソニー傘下のRPMからアルバム『フォーリング・イントゥ・プレイス』(マイク・ヴァイオラ&ザ・キャンディ・ブッチャーズ名義)を発売[10]。同作を含めて同レーベルから3作のアルバムを発売した後、バンドの活動は終了した[13]。
2007年に公開された映画『ウォーク・ハード ロックへの階段』ではダン・バーンとともにサウンドトラックを手がけた[14]。2010年に公開された映画『伝説のロックスター再生計画!』でも、サウンドトラックの「Funny Walls」「The Clap」「African Child (Trapped In Me)」「Little Bird」の4曲の作曲を手がけた[15]。
ソロ活動の傍ら、2010年代以降はライアン・アダムス、フォール・アウト・ボーイ、ジェニー・ルイスなど多数のアーティストの作品のプロデュースを手がけるようになり、2016年から2021年まではヴァーヴ・レコードのA&R部門の重役を務めていた[13]。
パニック!アット・ザ・ディスコのフロントマンであるブレンドン・ユーリーと親交があり、2022年に発売された7作目のスタジオ・アルバム『ヴィヴァ・ラス・ヴェンジャンス』のレコーディングは、ユーリーやジェイク・シンクレアとの共同作業というかたちで行なわれた[16]。同年夏にはベースにシンクレア、ドラムにユーリーを迎えてアルバムのレコーディングを行なう[17]。アルバムは2023年4月26日に『ポール・マッカーシー』というタイトルで発売された[17][18]。2023年冬には同じ編成でアルバム『ロック・オブ・ボストン』のレコーディングを行なった[19]。
作品
編集キャンディ・ブッチャーズ
編集- アルバム
-
- Candy Buthchers(1997年)
- 『フォーリング・イントゥ・プレイス』 – Falling Into Place(1999年)※マイク・ヴァイオラ&ザ・キャンディ・ブッチャーズ名義
- Play With Your Head(2002年)
- Hang on Mike(2004年)
- Making up time (Candy Butchers 1994 – 1996)(2006年)
- EP
-
- Live at La Bonboniere(1996年)
- Let's Get Serious(1999年)※マイク・ヴァイオラ&ザ・キャンディ・ブッチャーズ名義
- Let's Get Christmas(1999年)※マイク・ヴァイオラ&ザ・キャンディ・ブッチャーズ名義
ソロ
編集- アルバム
-
- Kenmore Square(1990年)
- Temple of Static(2001年)
- Just Before Dark(2005年)
- Lurch(2007年)
- Melon(2010年)※マイク・ヴァイオラ&ケリー・ジョーンズ名義
- Electro De Perfecto(2011年)
- 2011 Primer (Collection)(2011年)
- 『アルパカス・オーグリング』 – Acousto De Perfecto(2012年)
- Ghoul(2013年)
- 『ジ・アメリカン・エジプト』 – The American Egypt(2018年)
- 『ザ・ベスト・オブ・マイク・ヴァイオラ』 – Introducing...Mike Viola (Japan Best)(2020年)※日本企画盤[20]
- 『ゴッドマフィン』 – Godmuffin(2020年)
- 日本盤は2021年1月27日に日本未発表の前作『The American Egypt』との2枚組で発売された[21]。
- 『ポール・マッカーシー』 – Paul McCarthy(2023年)
- 『ロック・オブ・ボストン』 – Rock of Boston(2024年)
- EP
-
- Not the Only One(1985年)
- Don't Break My Fall(1987年)※マイク・ヴァイオラ&スナップ名義
- Bang-A-Lang(1989年)※マイク・ヴァイオラ&スナップ名義
- Stairway to Paradise(1999年)
- シングル
-
- "Bitter and Cursed"(2018年)
- "Silent"(2018年)
- "Here We Go, It's Christmas Time"(2018年)
- Road Angel Project, Vol.2(2020年)
- アレックス・リリーやダニエル・デ・アンドレアとのスプリット・シングルで、「Motel Mood」(2007年発売のアルバム『Lurch』からのアウトテイク)が収録されている[22]。
- "Drug Rug"(2020年)
- "Ordinary Girl"(2020年)[23]
- "We May Never Be This Young Again"(2020年)
- 「ポール・マッカーシー」 – "Paul McCarthy"(2022年)
- 「ビル・ヴァイオラ」 – "Bill Viola"(2023年)
- 「アイ・シンク・アイ・ソウト・フォーエヴァー・プルーフ」 – "I Think I Thought Forever Proof"(2023年)
- "Paul McCarthy - Orchid Quartet Version"(2024年)
- 「ロック・オブ・ボストン」 – "Rock of Boston"(2024年)[24]
参加作品
編集年 | アーティスト | タイトル | 役割 | |
---|---|---|---|---|
楽曲 | アルバム | |||
1996 | ザ・ワンダーズ | 「すべてをあなたに」 | 『すべてをあなたに オリジナル・サウンドトラック』 | ボーカル[11] |
モノ・パフ | Unsuprvised | ギター、ボーカル(ハーモニー)[25] | ||
1997 | ビージーズ | (全曲) | 『スティル・ウォーターズ』 | アシスタント・エンジニア[25] |
1998 | ラスプーチナ | "The Olde HeadBoard" | How We Quit the Forest | ベース[25][26] |
2002 | ザ・フィッグス | Slow Charm | ギター[25] | |
2004 | ザ・フィッグス | Palais | ボーカル、ギター、キーボード、ベース[25] | |
2006 | L.E.O. | 「ディストラクテッド」 | 『アルパカス・オーグリング』 | 作詞作曲、ボーカル[27] |
「メイク・ミー」 | 作詞作曲、ボーカル、アコースティック・ギター[27] | |||
2007 | ジョン・C・ライリー(デューイ・コックス) | "A Life Without You (Is No Life at All)" | Walk Hard: The Dewey Cox Story – Original Motion Picture Soundtrack | 作詞作曲[28] |
"Beautiful Ride" | ||||
"Dear Mr. President" | ||||
"Mulatto Song" | ||||
"Let Me Hold You Little Man" | ||||
"I Hate You (Big Daddy)" | ||||
"Darling" | ||||
"Hole in My Pants" | ||||
"Who Wants To Party" | ||||
"Weeping on the Inside" | ||||
2008 | ティム・クリステンセン | "Superior" | Superior | 作詞[29] |
2009 | ジョン・ウェズリー・ハーディング | "Love Or Nothing" | Who Was Changed and Who Was Dead | 作詞作曲、ボーカル(バックグラウンド)[30] |
"Sick Organism" | ||||
"Congratulations (On Your Hallucinations)" | ||||
マンディ・ムーア | "Merrimack River" | Amanda Leigh | 作詞作曲[31] | |
"Fern Dell" | ||||
"I Could Break Your Heart Any Day of the Week" | ||||
"Pocket Philosopher" | ||||
"Song About Home" | ||||
"Love To Love Me Back" | ||||
"Indian Summer" | ||||
"Nothing Everything" | ||||
"Bug" | ||||
2010 | インファント・ソロウ | "Furry Walls" | Get Him to the Greek: Soundtrack | 作詞作曲、ボーカル(バックグウランド)[15] |
"The Clap" | ||||
"I Am Jesus" | ||||
"African Child (Trapped in Me)" | ||||
"Little Bird" | ||||
"Searching For a Father" | ||||
ジェレミー・フィッシャー | "All We Want Is Love" | Flood | 作詞作曲[32] | |
2011 | ジン・ウィグモア | 「ダーティー・ラヴ」 | 『グラヴェル&ワイン』 | 作詞作曲[33] |
レイチェル・ヤマガタ | "I'm Going to Go Back There Someday" | Muppets: The Green Album | タックピアノ、アコースティック・ギター、ボーカル(バックグラウンド)、プロデューサー、編曲[34] | |
「ユー・ウォント・レット・ミー」 | 『チェサピーク』 | 作曲[35] | ||
「アイ・ドント・ウォント・トゥ・ビー・ユア・マザー」 | 作曲、ボーカル(バックグラウンド)、ピアノ[36] | |||
「ディールブレイカー」 | 作曲[37] | |||
ウィル・デイリー&ザ・ライヴァルズ | "Best Friend" | Will Dailey and the Rivals | ヴィブラフォン、マリンバ[38] | |
2012 | ノーム・ワインスタイン | Clocked | プロデューサー、編曲、ボーカル、ギター[39][40] | |
レイチェル・ヤマガタ | "Heavyweight" | Heavyweight EP | 作詞作曲[41] | |
2013 | ティム・クリステンセン | (全曲) | 『ピュア・マッカートニー』 | リード・ボーカル、ピアノ、アコースティック・ギティム・クリステンセンター、がらくた[42] |
ローリ・マッキーナ | "Love Can Put It Back Together" | Massachusetts | 作詞作曲[43]、ボーカル[44] | |
フォール・アウト・ボーイ | PAX•AM Days | プロデューサー[45] | ||
ニュー・ポリティックス | "Harlem" | A Bad Girl in Harlem | 作詞作曲[46] | |
2014 | ジム・ソビュール | "Flight" | Dottie's Charms | 作曲[47] |
"Statue of Liberty" | ||||
"I Swear I Saw Christopher Reeve" | ||||
"O Canada" | ||||
"Old Kentucky" | ||||
ブレット・デネン | "Out of My Head" | Smoke and Mirrors | 作詞作曲、アコースティック・ギター、バンジョー[48] | |
ジェニー・ルイス | The Voyager | プロデューサー、ギター、12弦ギター、ピアノ、シンセサイザー、ボーカル(バックグラウンド)[25] | ||
マット・ネイサンソン | The Last of the Great Pretenders | プロデューサー、ギター、キーボード、ボーカル(バッキング・ボーカル)[25] | ||
ライアン・アダムス | 「ギミ・サムシング・グッド」 | 『ライアン・アダムス』 | プロデューサー[49] | |
「トラブル」 | ||||
「アム・アイ・セーフ」 | ||||
「マイ・レッキング・ボール」 | ||||
「ステイ・ウィズ・ミー」 | ||||
「シャドウズ」 | ||||
「フィールズ・ライク・ファイア」 | ||||
「タイアード・オブ・ギヴィング・アップ」 | ||||
"Magic Flag" | Vampires | 作詞作曲[50][3] | ||
アンドリュー・マクマホン・イン・ザ・ウィルダネス | 『アンドリュー・マクマホン・イン・ザ・ウィルダネス』 | プロデューサー、ベース、ギター(M6)、作詞作曲(M3, M6 - M10)[51] | ||
2015 | ブッチ・ウォーカー | (全曲) | Afraid of Ghosts | ベース、12弦アコースティックギター、バリトンギター、ピアノ、ボーカル[25] |
ニュー・ポリティックス | "Pretend We're in a Movie" | Vikings | 作詞作曲[52] | |
パニック!アット・ザ・ディスコ | 「ビクトリアス」 | 『ある独身男の死』 | 作詞作曲[53] | |
マット・ネイサンソン | "Gold in the Summertime" | Show Me Your Fangs | 作詞作曲[54] | |
"Show Me Your Fangs" | ||||
2016 | テディ・トンプソン & ケリー・ジョーンズ | (全曲) | 『リトル・ウィンドウズ』 | プロデューサー[55] |
MAX | "Hell's Kitchen Angel" | Hell's Kitchen Angel | 作詞作曲[56][57] | |
"Mug Shot" (feat. Sirah) | ||||
モンキーズ | 「ユー・ブリング・ザ・サマー」 | 『グッド・タイムズ!』 | ギター[58] | |
「シー・メイクス・ミー・ラフ」 | ||||
「ミー & マグダレナ」 | ギター、ベース[58] | |||
「ホワットエヴァーズ・ライト」 | ギター[58] | |||
「リトル・ガール」 | ギター、ボーカル[58] | |||
「バース・オブ・アン・アクシデンタル・ヒップスタ」 | ギター[58] | |||
「アイ・ワズ・ゼア」 | ||||
LOLO | "No Time For Lonely" | In Loving Memory of When I Gave a Shit | 作詞作曲[59] | |
2017 | ウォーターズ | "Molly Is a Babe" | Something More! | 作詞作曲、プロデューサー[60] |
"Something More" | 作詞作曲[61] | |||
"Modern Dilemma" | 作詞作曲、プロデューサー[62] | |||
ダン・ウィルソン | (全曲) | Re-Covered | プロデューサー、ギター、ボーカル(バックグラウンド)[63] | |
シャナイア・トゥエイン | 「ライフス・アバウト・トゥ・ゲット・グッド」 | 『ナウ』 | ギター[64] | |
ライアン・アダムス | "Do You Still love Me?" | 『プリズナー』 | ギター[65] | |
"Prisoner" | 作詞作曲[65] | |||
2018 | J.S.オンダラ | (全曲) | Tales of America | ボーカル(バックグラウンド)、ギター、A&R、プロデューサー[66] |
ヴァン・ウィリアム | "Before I Found You" | Countries | 作詞作曲[67] | |
"You'll Be On My Mind" | 作詞作曲[68] | |||
ヴォルフペック | Hill Climber | 作詞作曲、ボーカル[69] | ||
パニック!アット・ザ・ディスコ | 「ダイイング・イン・LA」 | 『プレイ・フォー・ザ・ウィキッド』 | 作詞作曲[70] | |
2019 | アンドリュー・バード | My Finest Work Yet | ギター[71] | |
マンディ・ムーア | "When I Wasn't Watching" | 作詞作曲[72] | ||
2020 | マンディ・ムーア | (全曲) | Silver Landings | 作詞作曲、プロデュース、ギター、ボーカル、キーボード、レコーディング、A&R[73] |
ワトキンス・ファミリー・アワー | Brother Sister | プロデューサー、作詞作曲(M1, M3)、ピアノ(M1)、モーグ・シンセサイザー(M3, M6, M10)[74] | ||
セミソニック | "Basement Tapes" | You're Not Alone | 作詞作曲[75] | |
アンドリュー・バード | "Greenwine" | Hark! | レコーディング[76] | |
2021 | ジンボ・メイサス & アンドリュー・バード | (全曲) | These 13 | プロデューサー[77] |
カーシー・ブラントン | "Party at the End of the World" | LOVE & RAGE | ギター[78] | |
"Down in the Streets" | ||||
2022 | ノーム・ワインスタイン | (全曲) | Undivorceable | プロデューサー、編曲[79] |
マンディ・ムーア | In Real Life | プロデューサー、作詞作曲("Heartlands" と "Every Light"を除く)、編曲、ベース、ドラム、レコーディング、ギター、キーボード、パーカッション、ピアノ、ボーカル[80] | ||
アンドリュー・バード | (全曲) | Inside Problems | プロデューサー、ギター、ベース、ボーカル[81] | |
ヴォルフモン | "Let's Go! Let's Go!" | Here We Go Jack | ボーカル、作詞作曲[82] | |
パニック!アット・ザ・ディスコ | (全曲) | 『ヴィヴァ・ラス・ヴェンジャンス』 | プロデューサー、作詞作曲、ボーカル(バックグラウンド)、ギター、ハモンドオルガン、ハープシコード、シンセサイザー[83] | |
ONE OK ROCK | 「Neon」 | 『Luxury Disease』 | 作詞作曲、ボーカル(バックグラウンド)、エレクトリック・ギター[84] | |
「When They Turn the Lights On」 | ボーカル(バックグラウンド)、エレクトリック・ギター[85] | |||
2024 | ドーズ | "House Parties" | Oh Brother | プロデューサー[86] |
脚注
編集出典
編集- ^ “ファウンテインズ・オブ・ウェインのサポートアクトにマイク・ヴィオラ”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2012年2月20日). 2015年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月11日閲覧。
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外部リンク
編集- ソニーミュージックによる公式サイト
- Mike Viola (@themikeviola) - Instagram