ポール・セロー
(ポール・セルーから転送)
ポール・エドワード・セロー(Paul Edward Theroux [θəˈruː][1], 1941年4月10日 - )は、アメリカ合衆国の著作家。ポール・セルーの表記もある。息子に作家のマーセル・セロー、TVドキュメンタリー製作者のルイス・セロー。甥に俳優のジャスティン・セロー。
Paul Theroux ポール・セロー | |
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ポール・セロー(2008) | |
誕生 |
Paul Edward Theroux 1941年4月10日(83歳) アメリカ合衆国 マサチューセッツ州メドフォード |
教育 |
メイン大学 マサチューセッツ大学 シラキュース大学 |
活動期間 | 1967年 - 現在 |
ウィキポータル 文学 |
経歴
編集マサチューセッツ州メドフォード出身。メイン大学、マサチューセッツ大学、シラキュース大学大学院を卒業。
1963年、良心的反戦主義者として平和部隊に入り、1960年代から1970年代にかけて東アフリカとシンガポールで英語を教える教員生活を送ったのち、作家として独立。小説、旅行記、エッセイ集など多くの作品を著す。
作品に映画化された「モスキート・コースト」「ハーフムーン・ストリート」のほか、旅行記「鉄道大バザール」「おんぼろパタゴニア急行」「中国鉄道大旅行」「ポール・セローの大地中海旅行」、小説「ワールズ・エンド」「わが家の武器庫」「O=ゾーン」「ドクター・ディマー」「九龍塘の恋」など。
2015年には、旅行作家としての著作が地理的知識の普及に貢献したとして、王立地理学会から金メダル(パトロンズ・メダル)を贈られた[2]。
日本語訳された作品
編集- 鉄道大バザール (阿川弘之 訳 講談社 1977年 のち講談社文庫、講談社文芸文庫)
- ふしぎなクリスマス・カード (阿川弘之 訳、ジョン・ロレンス 絵 講談社 1979年)
- ブルートレイン長崎行 (阿川弘之 訳 講談社 1979年)
- 古きパタゴニアの急行列車 中米編 (阿川弘之 訳 講談社 1984年)
- ワールズ・エンド(世界の果て) (村上春樹 訳 文藝春秋 1987年 のち中央公論新社から「村上春樹翻訳ライブラリー」として再刊)
- モスキート・コースト (中野圭二、村松潔 訳 文藝春秋 1987年)
- ハーフムーン・ストリート (村松潔 訳 文藝春秋 1988年)
- 古きアフガニスタンの思い出 (別宮貞徳、月村澄枝 共訳 心交社 1988年)
- わが家の武器庫 (喜志哲雄、若島正 訳 講談社 1988年)
- 男について (セローほか著、井上一馬 訳 文藝春秋 1990年)
- O=ゾーン (上下巻、村松潔 訳 文藝春秋 1991年)
- パタゴニアふたたび (ブルース・チャトウィンと共著、池田栄一 訳 白水社 1993年)
- ドクター・ディマー (斉藤健一 訳 福武書店 1992年)
- 中国鉄道大旅行 (中野恵津子 訳 文藝春秋 1994年)
- わが秘めたる人生 (小川高義 訳 文藝春秋 1995年)
- 写真の館 (村松潔 訳 文藝春秋 1995年)
- 九龍塘の恋 (中野恵津子 訳 文藝春秋 1997年)
- ポール・セローの大地中海旅行 (中野恵津子 訳 NTT出版 1998年 (気球の本 : Around the world library))
- ゴースト・トレインは東の星へ (西田英恵 訳 講談社 2011年)
- ダーク・スター・サファリ:カイロからケープタウンへ、アフリカ縦断の旅 (北田絵里子、下村純子 訳 英治出版 2012年)
脚注
編集- ^ Paul Theroux on The Tao of Travel The John Adams Institute
- ^ “Royal Geographical Society (with IBG) honours top geographers”. Royal Geographical Society (2015年5月6日). 2016年12月1日閲覧。
参考文献
編集- 「現代外国人名録2012」 日外アソシエーツ