ボステン湖
中国の湖
ボステン湖(ボステンこ、博斯騰湖)あるいはバグラシュ湖(ウイグル語: باغراش كۆلى / Baghrash Köli)[1]は、中央アジア・タリム盆地の北東縁にある淡水湖である。一帯は現在中国・新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州バグラシュ県(博湖県)となっている。
ボステン湖 باغراش كۆلى / 博斯騰湖 | |
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位置 | 北緯42度00分 東経87度00分 / 北緯42.0度 東経87.0度 |
流入河川 | 開都河 |
流出河川 | 孔雀河 |
集水域面積 | 56,000 平方km |
流域国 | 中国 |
南北長 | 25 km |
最大幅 | 55 km |
面積 | 1,100 平方km |
周囲長 | 590 km |
最大水深 | 17 m |
平均水深 | 9 m |
水面の標高 | 1,048 m |
湖沼型 | 淡水湖 |
プロジェクト 地形 |
概要
編集コルラ市の北東およそ50kmにあり、新疆で最大の湖である。
湖の主たる水源は開都河(簡体字:开都河)であり、そのまた水源は天山山脈の雪解け水である。この湖から流れ出る孔雀河(中国語:孔雀河)は、タリム川の支流のひとつであり、かつてはロプノールに注いでいたが、現在下流域は干上がっている。
ボステン湖はコルラ市の重要な水源であるが、タリム川下流域の深刻な水不足を補うために孔雀河への水供給量を増やしている[2]。一方、開都河流域の水利用が増えたことなどから、湖への流入量は減っている。このため、ボステン湖の水量は最近10年でほぼ半減しており、水質もわずかながら塩水湖に近づきつつあるといわれている[3]。
中華人民共和国国家級風景名勝区(2002年認定)[4]、中国の5A級観光地(2014年認定)である[5]。
脚注
編集- ^ 国際湖沼環境委員会 世界湖沼データベース
- ^ 「第二のロプノール」で水面が現れる -「チャイナネット」2002年6月27日
- ^ 中国最大の湖 水量10年で半減 - チャイナなう 2013年6月15日、新華網
- ^ 中華人民共和国国務院 (2002年5月17日). “国务院关于发布第四批国家重点风景名胜区名单的通知” (中国語). 中華人民共和国中央人民政府. 2023年2月5日閲覧。
- ^ “巴音郭楞蒙古自治州博斯腾湖景区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月3日閲覧。