ペリー・インデックス
ペリー・インデックス(Perry Index)とは、ギリシア語およびラテン語で書かれたイソップ寓話およびイソップ風寓話につけられたベン・エドウィン・ペリーによる整理番号。
概要
編集イソップ(アイソーポス)は紀元前7世紀-6世紀ごろの人物とされるが[1]、イソップが作ったことを実証できる話はひとつもない[2]。中にはアイソーポスよりも古い時代に初出が認められるものも少数ながら存在している[3]し、初出の記録が残されているのがアイソーポスの時代よりも後、というものもある[4]。伝統的に、イソップ寓話はアルファベット順に並べられることが多かったが、これは読者にとって使いやすいものではない[5]。
ベン・エドウィン・ペリーは、1952年に出版された『アエソピカ』第一部において、彼が「イソップ風の寓話 (Aesopic fables)」と呼ぶ特徴を持つギリシア語・ラテン語テクストを校訂・刊行した[6]。彼はそこで寓話を記録された言語の順(ギリシア語、次いでラテン語)、年代順、典拠順を優先した上でアルファベット順に並べて1から725までの番号を振った。これがペリー・インデックスである。
『アエソピカ』はイソップ寓話の決定版テキストとなり、ペリー・インデックスはその後、他の研究者たちも参照方法として採用した。例えば、ローラ・ギブス (Laura Gibbs) は、このインデックスについて「現在利用できる中で、最も包括的で信頼できるシステム (the most comprehensive and reliable system currently available)」であると述べている[5]。川名澄は、ペリーの校訂本はシャンブリのそれと並んで「研究者必携」であると評した[7]。
ペリー・インデックスの一覧と各話の内容は、ペリーの訳注によるローブ・クラシカルライブラリーの『バブリオスとパエドルス』(1965年)につけられた200ページちかい附録[8]にも載せられていて、容易に参照することができる。
インデックス
編集ギリシア語部分の邦題および分類[9]は中務哲郎訳『イソップ寓話集』(岩波文庫1999)[10]に従う。パエドルスについては岩谷智訳『イソップ風寓話集』(国文社1998)[11]によったが、一部は括弧に入れてペリーの題を訳した。それ以外は川名澄訳『新編イソップ寓話』(風媒社)[12]に載せるもののみを記した。
ギリシア語
編集- 第一部(1 - 231) - 『アウクスブルク校訂本(校訂本 I)』の寓話
- 1 鷲と狐
- 2 鷲と黒丸烏と羊飼
- 3 鷲とセンチコガネ
- 4 ナイチンゲールと鷹
- 5 借金のあるアテナイ人
- 6 山羊飼と野生の山羊
- 7 猫のお医者と鶏
- 8 造船所のイソップ
- 9 井戸の中の狐と山羊
- 10 ライオンを見た狐
- 11 笛を吹く漁師
- 12 狐と豹
- 13 石を曳き上げた漁師
- 14 家柄を競う狐と猿
- 15 狐と葡萄
- 16 猫と鶏
- 17 尻尾のない狐
- 18 漁師と鰊
- 19 狐と茨
- 20 狐と鰐
- 21 漁師と鮪
- 22 狐と木樵
- 23 鶏と山鶉
- 24 腹のふくれた狐
- 25 翡翠
- 26 水を打つ漁師
- 27 狐とモルモーの面
- 28 食わせ者
- 29 炭屋と洗濯屋
- 30 遭難者とアテナ女神
- 31 ロマンス・グレーと二人の愛人
- 32 人殺し
- 33 法螺吹
- 34 出来ないことを約束する男
- 35 人間とサテュロス
- 36 罰あたり
- 37 目の見えぬ人
- 38 農夫と狼
- 39 燕と鳥たち
- 40 天文学者
- 41 仔羊をあやす狐と犬
- 42 農夫と息子たち
- 43 水を探す蛙
- 44 王様を欲しがる蛙
- 45 牛と車軸
- 46 北風と太陽
- 47 内臓を吐く子供
- 48 ナイチンゲールと蝙蝠
- 49 仔牛を盗まれた牛飼とライオン
- 50 鼬とアプロディテ
- 51 農夫と蛇
- 52 農夫と犬
- 53 兄弟喧嘩する農夫の息子
- 54 蝸牛
- 55 女主人と召使
- 56 女魔法使
- 57 老婆と医者
- 58 女と雌鶏
- 59 鼬と鑢
- 60 老人と死神
- 61 農夫と運の女神
- 62 海豚と沙魚
- 63 弁論家デマデス
- 64 犬に咬まれた男
- 65 旅人と熊
- 66 少年と肉屋
- 67 旅人と斧
- 68 敵同士
- 69 隣同士の蛙
- 70 樫と葦
- 71 金のライオンを見つけた臆病者
- 72 養蜂家
- 73 海豚と猿
- 74 水辺の鹿
- 75 片目の鹿
- 76 鹿と洞穴のライオン
- 77 鹿と葡萄
- 78 船旅をする人々
- 79 猫と鼠
- 80 蠅
- 81 王に選ばれた猿と狐
- 82 驢馬と雄鶏とライオン
- 83 踊る猿と駱駝
- 84 二匹のセンチコガネ
- 85 仔豚と羊
- 86 ミルテの繁みの鶫
- 87 金の卵を産む鵞鳥
- 88 ヘルメスと彫刻家
- 89 ヘルメスとテイレシアス
- 90 蝮と水蛇
- 91 じゃれつく驢馬と主人
- 92 二匹の犬
- 93 蝮と鑢
- 94 父親と二人娘
- 96 いばらの藪の中の蛇
- 97 仔山羊と笛を吹く狼
- 98 屋根の上の仔山羊と狼
- 99 神像売り
- 100 ゼウス、プロメテウス、アテナとモーモス
- 101 黒丸烏と鳥たち
- 102 ヘルメスと大地の女神
- 103 ヘルメスと職人
- 104 ゼウスとアポロン
- 105 人間の寿命
- 106 ゼウスと亀
- 107 ゼウスと狐
- 108 ゼウスと人間
- 109 ゼウスと羞恥心
- 110 英雄
- 111 ヘルラクレスとプルトス
- 112 蟻とセンチコガネ
- 113 鮪と海豚
- 114 野辺送りする医者
- 115 鳥刺と蝮
- 116 蟹と狐
- 117 角を欲しがる駱駝
- 118 海狸
- 119 野菜に水をやる庭師
- 120 庭師と犬
- 121 竪琴弾きの歌手
- 122 泥棒と雄鶏
- 123 黒丸烏と烏
- 124 烏と狐
- 125 嘴細烏と烏
- 126 黒丸烏と狐
- 127 嘴細烏と犬
- 128 烏と蛇
- 129 黒丸烏と鳩
- 130 胃袋と足
- 131 逃げた黒丸烏
- 132 ライオンを追う犬
- 133 肉を運ぶ犬
- 134 眠る犬と狼
- 135 腹をすかせた犬
- 136 犬と兎
- 137 蚊と牛
- 138 兎と蛙
- 139 鴎と鳶
- 140 恋するライオン
- 141 ライオンと蛙
- 142 老いたライオンと狐
- 143 ライオンと牛
- 144 閉じこめられたライオンと農夫
- 145 ライオンと海豚
- 146 鼠に怯えたライオン
- 147 ライオンと熊
- 148 ライオンと兎
- 149 ライオンと驢馬と狐
- 150 ライオンと鼠の恩返し
- 151 一緒に狩をするライオンと驢馬
- 152 追剥と桑の木
- 153 狼と羊
- 154 狼と馬
- 155 狼と仔羊
- 156 狼と鷺
- 157 狼と山羊
- 158 狼と老婆
- 159 狼と羊
- 160 怪我をした狼と羊
- 161 占い師
- 162 子供と烏
- 163 蜜蜂とゼウス
- 164 托鉢僧
- 165 鼠と鼬
- 166 蟻
- 167 蠅
- 168 遭難者と海
- 169 放蕩息子と燕
- 170 病人と医者
- 171 蝙蝠と茨と水薙鳥
- 172 蝙蝠と鼬
- 173 木樵とヘルメス
- 174 旅人と運の女神
- 175 旅人とプラタナス
- 176 旅人と蝮(農夫と毒蛇)
- 177 旅人と薪
- 178 旅人とヘルメス
- 179 驢馬と庭師
- 180 塩を運ぶ驢馬
- 181 驢馬と騾馬
- 182 神像を運ぶ驢馬
- 183 野生の驢馬と飼われた驢馬
- 184 驢馬と蝉
- 185 ゼウスに訴える驢馬
- 186 驢馬と驢馬追い
- 187 狼のお医者
- 188 ライオンの皮を被った驢馬
- 189 驢馬と蛙
- 190 驢馬と烏と狼
- 191 驢馬と狐とライオン
- 192 雌鶏と燕
- 193 猟師と雲雀
- 194 猟師と鸛
- 195 駱駝のお目見え
- 196 蛇と蟹
- 197 蛇と鼬と鼠
- 198 踏まれた蛇とゼウス
- 199 子供と蠍
- 200 盗みをする子と母親
- 201 喉の渇いた鳩
- 202 鳩と嘴細烏
- 203 猿と漁師
- 204 金持と皮鞣し屋
- 205 金持と泣女
- 206 羊飼と犬
- 207 羊飼と海
- 208 羊飼と羊
- 209 羊飼と狼の仔
- 210 羊飼の悪戯
- 211 水浴びをする子供
- 212 毛を刈られる羊
- 213 柘榴と林檎と茨
- 214 土竜
- 215 雀蜂と山鶉と農夫
- 216 雀蜂と蛇
- 217 牡牛と野生の山羊
- 218 猿の子供
- 219 孔雀と黒丸烏
- 220 駱駝と象と猿
- 221 ゼウスと蛇
- 222 豚と犬
- 223 産の軽さを競う豚と犬
- 224 猪と狐
- 225 守銭奴
- 226 亀と兎
- 227 燕と蛇
- 228 鵞鳥と鶴
- 229 燕と嘴細烏
- 230 亀と鷲
- 231 蚤と運動選手
- 第二部(232 - 244) - 『校訂本 Ia』の寓話
- 232 マイアンドロス河畔の狐
- 233 白鳥と飼主
- 234 狼と羊飼い
- 235 蟻と鳩
- 236 旅人と烏
- 237 驢馬を買う男
- 238 猟師と鳩
- 239 ホルコス
- 240 プロメテウスと人間
- 241 蝉と狐
- 242 ハイエナと狐
- 243 ハイエナ
- 244 鸚鵡と鼬
- 第三部(245 - 273) - その他の写本から採られた寓話
- 251 雲雀
- 252 犬と鶏と狐
- 253 犬と巻貝
- 254 犬と肉屋
- 255 蚊とライオン
- 256 兎と狐
- 257 ライオンと狐
- 258 病気のライオンと狼と狐
- 259 ライオンとプロメテウスと象
- 260 自惚れ狼とライオン
- 261 狼と仔羊
- 262 木々とオリーブ
- 263 驢馬と騾馬
- 264 一緒に旅をする驢馬と犬
- 265 猟師と山鶉
- 266 振分け袋
- 267 羊飼と犬の中で育てられた狼
- 268 蚯蚓と蛇
- 269 猪と馬と猟師
- 270 壁と杭
- 271 冬と春
- 272 蚤と人間
- 273 蚤と牛
- 第四部(274 - 378) - バブリオス起源の寓話
- 274 善と悪
- 275 羽根を毟られた鷲
- 276 射られた鷲
- 277 ナイチンゲールと燕
- 278 アテナイ人とテーバイ人
- 279 山羊と驢馬
- 280 山羊飼いと山羊
- 281 タナグラの雄鶏
- 282 漁師と魚
- 283 火を運ぶ狐
- 284 一緒に旅をする人間とライオン
- 285 神像を叩き潰した男
- 286 蜘蛛と守宮
- 287 アラブ人と駱駝
- 288 熊と狐
- 289 蛙のお医者
- 290 牛と肉屋
- 291 牛追とヘラクレス
- 292 耕作する牛と驢馬
- 293 捕まった鼬
- 294 鶴と孔雀
- 295 鍬をなくした農夫
- 296 農夫と助けられた鷲
- 297 農夫と鶴
- 298 農夫と椋鳥
- 299 農夫と木
- 300 仔牛と畠牛
- 301 婢とアプロディテ
- 302 樫の木とゼウス
- 303 木樵と松
- 304 樅と茨
- 305 病気の鹿
- 306 ヘルメスと蟻に咬まれた男
- 307 ヘルメスと石工
- 308 ヘルメス柱像と犬
- 309 ヘルメスの車とアラブ人
- 310 閹人と占い師
- 311 ゼウスと動物と人間
- 312 ゼウスと善の甕
- 313 ゼウスの裁き
- 314 太陽と蛙
- 315 騾馬
- 316 ヘラクレスとアテナ
- 317 藪医者
- 318 老馬
- 319 馬と馬丁
- 320 馬と兵士
- 321 川を渡る駱駝
- 322 蟹と母親
- 323 烏とヘルメス
- 324 病気の烏
- 325 雲雀と農夫
- 326 臆病な猟師
- 327 海幸山幸
- 328 宴会に招かれた犬
- 329 猟犬
- 330 犬と主人
- 331 犬と兎
- 332 鈴をつけた犬
- 333 兎と狐
- 334 ライオンの治世
- 335 ライオンと鷲
- 336 ライオンと狐と鹿
- 337 ライオンと狐と猿
- 338 ライオンと猪
- 339 ライオンと野生の驢馬
- 340 ライオンと射手
- 341 狂えるライオンと仔鹿
- 342 狼と犬の和解
- 343 狼と犬の戦争
- 344 ライオンの中の狼
- 345 罠の側の狼と狐
- 346 狼と肥えた犬
- 347 狼とライオン
- 348 狼の将軍と驢馬
- 349 ランプ
- 350 愛人と亭主
- 351 仔牛と鹿
- 352 田舎の鼠と町の鼠
- 353 鼠と牛
- 354 鼠と鍛冶屋
- 355 旅人と真実の女神
- 356 羊と犬
- 357 馬を羨む驢馬
- 358 ライオンの皮を被った驢馬
- 359 ふざける驢馬
- 360 茨を食べる驢馬
- 361 猟師と山鶉と鶏
- 362 蛇の尻尾と体
- 363 子供と絵のライオン
- 364 母猿とゼウス
- 365 狼を閉じ込めそうになった羊飼
- 366 狼を育てる羊飼
- 367 戦争と傲慢
- 368 川と牛皮
- 369 薔薇と葉鶏頭
- 370 喇叭兵
- 371 蜥蜴と蛇
- 372 三頭の牛とライオン
- 373 蟻と蝉
- 374 山羊と葡萄
- 375 禿頭の騎手
- 376 自分を膨らませる蟾蜍
- 377 燕の自慢と嘴細烏
- 378 二つの壺
- 第五部(379 - 388) - 『イソップ伝』に見える寓話
- 379 娘に恋をした男
- 380 心を放り出した男
- 381 年老いた農夫と驢馬
- 382 デルポイ人の先祖
- 383 二つの道
- 384 鼠と蛙
- 385 夢
- 386 愚かな娘
- 387 螽斯を捕る男
- 388 寡婦と農夫
- 第六部(389 - 392) - 偽ドシテオス『ヘルメネウマタ(解釈)』より採られた話
- 389 鳥を招待する猫
- 390 嘴細烏と水差
- 391 船主と船乗
- 392 病気の驢馬と狼のお医者
- 第七部(393 - 400) - アプトニオスの寓話集より採られた話
- 393 エチオピア人
- 394 ライオンの子分の狐
- 395 蛇と鷲
- 396 鳶と白鳥
- 397 鳥刺と蝉
- 398 烏と白鳥
- 399 鵞鳥の身代わりになりかけた白鳥
- 400 蜜蜂と羊飼
- 第八部(401 - 415) - 『シュンティパス集』より採られた話
- 401 仔馬
- 402 猟師と馬乗り
- 403 猟師と犬
- 404 猟師と狼
- 405 キュクロプス
- 406 ライオンの皮を裂く犬
- 407 狼を追う犬
- 408 井戸の中の兎と狐
- 409 檻のライオンと狐
- 410 若者と老女
- 411 野生の驢馬と家の驢馬
- 412 川と海
- 413 無花果とオリーブ
- 414 牡牛と母ライオンと猪
- 415 犬と鍛冶屋
- 第九部(416 - 418) - ビザンツ期の四行詩から採られた話
- 416 熊と狐とライオンの狩
- 417 狼教師と鶏
- 418 駝鳥
- 第十部(419 - 421) - Codex Laurentianus 57.30 から採られた話
- 419 泥棒と宿屋の主人
- 420 二人の間男
- 421 船乗と息子
- 第十一部(422 - 471) - ギリシャ作家の作品から抽出された話
- 422 鷲は人間であった
- 423 イソップと牝犬
- 424 コリントス人に語るイソップ
- 425 漁師と蛸
- 426 狐と鶴
- 427 狐と針鼠
- 428 シュバリスの男
- 429 波を数える男
- 430 人類の創造
- 431 人間の饒舌さ
- 432 アポロンとムーサイとドリュアデス
- 433 アプロディテと商人
- 434 鷲に乗った鷦鷯
- 435 黒い鼬
- 436 キュベレの祭司とライオン
- 437 梟と鳥たち
- 438 シュバリスの女
- 439 月桂樹とオリーブ
- 440 逃亡奴隷
- 441 祭日と後の祭
- 442 赤面の起源
- 443 青鷺と鵟
- 444 人間世界のエロース
- 445 快と苦
- 446 郭公と小鳥
- 447 父親を埋葬する雲雀
- 448 犬の音楽家
- 449 犬の家
- 450 ライオンと兎
- 451 羊の皮を着た狼
- 452 狼と驢馬の裁き
- 453 狼と羊飼
- 454 鼠と牡蠣
- 455 モーモスとアプロディテ
- 456 愚か者と篩
- 457 若者と暴れ馬
- 458 驢馬とカラカラ蛇
- 459 驢馬の覗き
- 460 驢馬の蔭
- 461 目と口
- 462 悲嘆の持前
- 463 猿の踊り子
- 464 猿の町造り
- 465 羊飼と肉屋
- 466 ポロスとペニアー
- 467 サテュロスと火
- 468 月と母親
- 469 ライオンに欺かれた牛
- 470 蝉
- 471 虱と農夫
ラテン語
編集- パエドルスおよび散文パラフレーズから採られた寓話 (472-579)
- 472 高慢ちきなカラスとクジャク
- 473 ウサギに講釈するスズメ
- 474 サルに裁かれるオオカミとキツネ
- 475 医者になった靴屋
- 476 ロバと羊飼いの爺さん
- 477 ヒツジとシカとオオカミ
- 478 ヒツジとイヌとオオカミ
- 479 おなかの大きな女
- 480 おなかの大きなイヌ
- 481 おいぼれのライオンとイノシシとウシとロバ
- 482 イヌとワニ
- 483 イヌと宝物とハゲタカ
- 484 陽物を伸ばしてイノシシを嘲笑うロバ
- 485 牡ウシの喧嘩におびえるカエルたち
- 486 トンビとハト
- 487 ウシとライオンと泥棒
- 488 ワシとネコとイノシシ
- 489 ティベリウス・カエサルと召使い
- 490 ワシとカラス
- 491 二頭のラバと泥棒
- 492 シカとウシ
- 493 酒壺と老婆
- 494 ヒョウと羊飼い
- 495 アエソプスと牧場主
- 496 肉屋とサル
- 497 アエソプスとずうずうしい男
- 498 アブとラバ
- 499 姉と弟
- 500 ソクラテスと「友人」
- 501 信じるべきか信じざるべきか
- 502 陰萎の男と悪党
- 503 ニワトリの雛と真珠
- 504 働きバチと雄バチの裁判をするスズメバチ
- 505 ゆとりと緊張
- 506 イヌと仔ヒツジ
- 507 セミとフクロウ
- 508 神々の贔屓の木
- 509 声の不満をユノに訴えるクジャク
- 510 やじ馬とアエソプス
- 511 作者(ペリーの題は「イタチとネズミ」)
- 512 謎の遺言
- 513 泥棒とランプ
- 514 王様になったライオン
- 515 プロメテウス
- 516 髭の生えた牝ヤギ
- 517 ユッピテルに使者を送るイヌ
- 518 キツネと大蛇
- 519 シモニデス
- 520 大山鳴動して
- 521 アリとハエ
- 522 シモニデスが神々のおかげで命びろいした話
- 523 デメトリウス王と詩人メナンデル
- 524 ふたりの兵士と泥棒
- 525 禿げとアブ
- 526 ロバと仔ブタ
- 527 道化師と田舎者
- 528 ふたりの禿げ
- 529 「殊勲」という名の笛吹き
- 530 「時」の姿
- 531 牡ウシと仔ウシ
- 532 老犬と狩人
- 533 サルとキツネ
- 534 メルクリウスとふたりの女
- 535 プロメテウスと「偽瞞」
- 536 作者(ペリーの題は「アポロの神託」)
- 537 アエソプスとひとりの作家
- 538 ポンペイウスと兵士
- 539 ユノとウェヌスとメンドリ
- 540 若いウシと年寄りのウシ
- 541 アエソプスと格闘競技の勝利者
- 542 ロバと竪琴
- 543 後家と兵士
- 544 ふたりの求婚者
- 545 アエソプスと女主人
- 546 オンドリと駕籠かきのネコ
- 547 お産をする母ブタとオオカミ
- 548 アエソプスと逃げだした奴隷
- 549 戦車競技のウマ
- 550 腹を空かせたクマ
- 551 旅人とカラス
- 552 ヘビとトカゲ
- 553 カラスとヒツジ
- 554 ソクラテスと役立たずの召使い
- 555 娼婦と若者
- 556 チョウチョウとスズメバチ
- 557 ツチヒバリとキツネ
- 558 オンドリとタカ
- 559 カタツムリと鏡
- 560 (禿げと庭師)
- 561 (フクロウとネコとネズミ)
- 562 ウズラとキツネ
- 563 ライオンと羊飼い
- 564ブヨと牡ウシ
- 565 尊大なウマ
- 566 コウモリ
- 567 サヨナキドリとタカ
- 568 やきもち焼きのキツネとオオカミ
- 569 サルの王様
- 570 ガチョウとツル
- 571 親切なウマ
- 572 仔ヤギとオオカミ
- 573 飼いヘビ
- 574 (ワシとトビ)
- 575 去勢ヒツジと肉屋
- 576 鳥刺しと鳥
- 577 (カラスと鳥の宴会)
- 578 (ウマとライオンとヤギ)
- 579 剣と通行人
- アウィアヌス起源の寓話 (580-584)
- パウルス・ディアコヌス(585-587)
- オドー・オブ・シェリトン (Odo of Cheriton) [13]『寓話集Fabulae)』[14]から抽出した寓話 (588-643)
- 614 鼠の会議
- John of Schepeyの作品 (644-645)
- 起源不明の韻文の寓話 (646-647)
- Alexander Neckamの寓話 (648)
- 大英博物館649のMs. Add. 11619の押韻詩中の寓話 (649)
- フランス国立図書館のMss 374bおよび374cの「Roberts' Romulus」の名で知られるコレクション中の寓話 (650-659)
- ラウレンティウス・ヴァラあるいはヴァレンシス(Laurentius Valla, Vallensis)『イソップ物語 Facetiae morales alias Aesopus graecus』[15](660-692)
- シュタインヘーヴェル編イソップ集より、選外寓話集抄[16]:154-155[13](693-707)
- 702 飼葉桶のなかの犬
- ベルン写本の寓話(708-719)
- Andreas Hondorf『Promptuarium Exemplorum』(720)
- Laurentius Abstemiusおよびポッジョ・ブラッチョリーニの寓話 (0721-725)
- 721 粉屋と息子とロバ
脚注
編集- ^ 中務 1996, p. 54-55.
- ^ 中務 1996, p. 15.
- ^ Ronald James Williams (1956). “The Literary History of Mesopotamian Fable”. Phoenix (Classical Association of Canada) 10 (2): 70-77. doi:10.2307/1086441.
- ^ 純丘曜彰(著者)『ヘッラスの栄光:古代ギリシア文明史講義:第2巻: 古代ヘッラス文明の成立(c2800~c525 BC)』(電子書籍)office SUMIOKA publishing、2015年2月9日。
- ^ a b Aesop's Fables. translated with an Introduction and Notes by Laura Gibbs. Oxford University Press. (2002). pp. xxxii–xxxiii. ISBN 0-19-160628-6
- ^ 中務 1996, p. 14.
- ^ 川名 2014, p. 171.
- ^ Babrius and Phaedrus. edited and translated by Ben Edwin Perry. Harvard University Press. (1965). pp. 422-610
- ^ 中務 1999, pp. 360–363.
- ^ 中務 1999.
- ^ 岩谷 1998.
- ^ 川名 2014.
- ^ a b 伊藤博明「スペイン語版「イソップ寓話集」と国字本『伊曽保物語』」『埼玉大学紀要(教養学部)』第53巻第2号、2018年、1-13頁、doi:10.24561/00018078。
- ^ Albert C. Friend (1948). “Master Odo of Cheriton”. Speculum (23): 641-658.
- ^ 檜枝陽一郎「オランダの原活版印刷本について」『立命館文學』第654号、2017年、255頁、ISSN 0287-7015。
- ^ 小堀桂一郎『イソップ寓話』講談社、2001年8月10日、306-307頁。ISBN 4-06-159495-8。
参考文献
編集- パエドルス/バブリオス 著、岩谷智・西村賀子 訳『イソップ風寓話集』国文社〈叢書アレクサレンドリア図書館〉、1998年。ISBN 4772004041。
- 『新編イソップ寓話』川名澄(訳), アーサー・ラッカム(絵)、風媒社、2014年。ISBN 978-4-8331-2083-8。
- 中務哲郎『イソップ寓話の世界』ちくま新書、1996年。ISBN 4480056637。
- 中務哲郎 訳『イソップ寓話集』岩波書店〈岩波文庫〉、1999年。(ペリー校訂本のうちギリシャ語部分の471話を完訳)
外部リンク
編集- Perry's Index to the Aesopica, Aesopica: Aesop's Fables in English, Latin and Greek(ローラ・ギブスのサイトにあるペリー・インデックス一覧)