ペツニジン
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ペツニジン(Petunidin)は、天然有機化合物の1つで、O-メチル化アントシアニジンである。暗赤色から紫色の水溶性色素で、ラズベリーやブドウ、多くの花の花弁の色の原因となっている。また、ブルートマトの果汁が日光に当たると深い紫色になるのも主にこの色素のためである[1]。分子の名前は、ペチュニアに由来する。
Petunidin | |
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2-(3,4-dihydroxy-5-methoxyphenyl)-3,5,7-trihydroxychromenylium | |
別称 Petunidine; Petunidin chloride; Petunidol; Myrtillidin | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1429-30-7 |
PubChem | 441774 |
ChemSpider | 390371 |
KEGG | C08727 |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | C16H13O7+ (Cl?) |
モル質量 | 317.27 g/mol |
精密質量 | 317.066127317 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
生合成
編集ペツニジンは、果実の外果皮でデルフィニジンから作られる。カテコール-O-メチルトランスフェラーゼの作用でS-アデノシルメチオニンがメチル基のドナーとなりB環のメチル化が起こる。
配糖体
編集ブドウ中にはペツニジンの配糖体も存在する[2]。以下のようなものがある。
- ペツニジン-3-O-グルコシド
- ペツニジン-3-O-(6-p-クマロイル)グルコシド
- ペツニジン-3-O-(6-p-アセチル)グルコシド
- ペツニジン-3-O-ガラクトシド
- ペツニジン-3-O-ルチノシド
Commiphora angolensisの樹皮は、ペツニジン-3-ラムノグルコシドを含む[3]。
利用
編集出典
編集- ^ http://horticulture.oregonstate.edu/purple_tomato_faq
- ^ http://www.food-info.net/uk/colour/anthocyanin.htm
- ^ Chemical study of bark from Commiphora angolensis Engl. Cardoso Do Vale, J., Bol Escola Farm Univ Coimbra Edicao Cient, 1962, volume 3, page 128 (abstract)