コンピューティングにおいて、ベル文字(ベルもじ、BEL: bell character)またはベルコードbell code)とは、制御文字の一種である。

本来の目的は、データの送信先にいるオペレータに何らかの通知(「今からメッセージを送る」など)するために、相手側のストックティッカーテレタイプ端末のベル(電鈴)を鳴らすことである。ストックティッカーはベル文字をティッカーテープに記録する[1]が、プリンタはベル文字を受信してもそれを印字しなかった。

下位互換性を維持するために、テレタイプ端末にとって代わったビデオ表示端末 (VDT) は、同じ機能を実行するために、スピーカーやブザーを備えた。パーソナルコンピュータ(PC)もそれに倣った。端末エミュレータでは、デスクトップ環境の警告と統合したり(例えばmacOSターミナルはシステム警告音を出す)、音を出さずにウィンドウを点滅させたりする。

表現

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ベル文字は、ASCIIUnicodeでは十進数で7、十六進数で0x07に割り当てられている。キャレット記法では ^G と表され、Unicodeでは制御文字の図形表現として ␇ (U+2407)が定義されている。

1972年に作られたC言語では、ベル文字は文字定数 \aで表される。'a'は"alert"や"audible"の頭文字である。'b'は既にバックスペースに使われていた。

使用法

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Unix系オペレーティングシステムやDOSWindowsでは、コマンドライン・インタプリタで以下のコマンドを実行することにより、ベルを鳴らす(またはそれに相当する動作)ことができる。

echo ^G

^Gは、キーボードの CtrlGを同時に押すことにより発生する。

Linuxでは、以下のコマンドでも同じことができる。

echo -e "\a"

BashではANSI-C quotingが使用できる[2]

echo $'\a'

関連項目

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出典

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  1. ^ Baudot”. 2008年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月1日閲覧。
  2. ^ ANSI-C quoting