ヘイムダル (キャラクター)

マーベル・コミックのキャラクター

ヘイムダルHeimdall)は、マーベル・コミックが発行するアメリカン・コミックスに登場する架空のキャラクター。北欧神話の全知全能の神ヘイムダルがモデルであり“アスガルド”に存在するビフレストの唯一の守護者である。

発行履歴

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ヘイムダルはスタン・リーラリー・リーバージャック・カービーに創造され、1962年10月に 『Journey into Mystery』第85号でデビューした。

キャラクター経歴

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その他のバージョン

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MCU版

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マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)では、イドリス・エルバが演じる。日本語吹替は斉藤次郎が担当。

本項は、“アース616”(正史の宇宙)におけるヘイムダルを主軸として表記する。

キャラクター像

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北欧神話の光の神“ヘイムダル”のモデルである“アスガルド”の戦士にして、“ビフレスト”と“ヘミンビョルグ”の番人。愛用の“ホーフンド”でビフレストを起動させる使命を持ち、千里眼である金色の瞳で宇宙中の星々のあらゆる出来事を見据え、遥か遠方にいる者の思念を感じ取り、彼の意識のみを自分の居場所まで飛ばすこともできるほどの超常的な交信能力を有する。

常に泰然とした物腰だが、全身氷漬けとなっても自力で破ったり、生身で巨大な敵機を1機撃墜する実力を披露するなど、戦士としての底力も高い。アスガルドの王位に忠誠を誓っているものの、筋が通った事柄や理由を前にした場合には、自らの意志で規律を破ることもある。そのため、ソーシフたちからも親友と認められている。

『ホワット・イフ...?』版

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他の並行世界に存在するヘイムダルの“変異体”。ほぼ正史のヘイムダルと同様のキャラクター像である。

ヘイムダル(アース72124)
アース72124”におけるヘイムダル。

能力

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武装

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鎧兜
ビフレストのエネルギーから身体を保護する金色の銅鎧[1]と、雄牛のような兜。複数存在し、これらを被った者を解任することはできないと言われている[1]
ホーフンド(Hofund)[1]
北欧神話の聖剣ホーフンド”のモデルである、長さ1.6mの長剣[1]。柄頭は製で[1]、これを管理し使用するヘイムダルの魔法がかけられた刃は研ぐ必要が無い[2]。武器としても、ビフレストやアスガルドの王宮のエナジー・シールドの動力炉を起動させるキーとしても運用される。
ロキオーディンに擬態してアスガルドを支配していた頃には、ビフレストの新たな番人となったスカージが保有していたが、天文台の装置に挿さったままとなっていたところをヘイムダルが奪還し、再び愛剣として振るう。
サノスらの襲撃時にヘイムダルは、この剣を握りながら“暗黒の力”を放ち、ハルク地球へと避難させる。

各作品における活躍

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マイティ・ソー
本作でMCU初登場。ソーたちが“ヨトゥンヘイム”に向かおうとした際には、その真意に気付き制止の言葉をかけるが、ソーの熱意に負け、ビフレストの注意点を述べて彼らをヨトゥンヘイムへ送る。だが、ソーの追放後にロキが単身でヨトゥンヘイムに趣き姿が見えなくなったことで、彼に疑念の目を向けはじめる。
シフたちがソーの迎えに地球行きを希望すると、反対しつつもビフレストを明け渡すが、この行為を謀反と見咎めたロキに剣を向けた結果、氷漬けにされてしまった。だが、地球でパワーを取り戻したソーからの呼びかけもあり、氷漬けを破ってビフレストを起動しソーたちを帰還させるが、氷漬けのダメージで弱ったため、シフたちに介抱されることになった。
物語のラストでは、破壊されたヘミンビョルグの跡地でジェーン・フォスターたちの様子を見据え、ソーに伝える。
マイティ・ソー/ダーク・ワールド
本作でも番人や戦士として活躍するが、その一方で“エーテル”に寄生されたジェーンや、姿を隠す“ダーク・エルフ”らを自身の目を以ってしても視認することができず、そのことを気に病んだのか、ソーへ「見えない見張りに何ができる」と自虐的に発言することもあった。
祝宴を抜け出してきたソーからジェーンの様子について尋ねられると、彼らの再会に一役買い、アスガルドに来訪したジェーンに「ようこそ」と声をかける余裕も見せた。その後ダーク・エルフがアスガルドへ侵攻してきた際には、敵機を単身で撃墜するが、敵艦の侵入を許し、王宮に自ら敷いたエナジー・シールドも破られてしまった。
ダーク・エルフが一時撤退した後にソーから、ジェーンを連れ出す作戦に協力してほしいと頼まれ、「重罪の反逆」となることを覚悟で、ヘミンビョルグにオーディンたちを呼び寄せ、自信の反逆を伝えて身構える。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
本作ではソーの悪夢の中に登場し、白目をむきながらソーを激しく攻めたてるなど、本物の彼が決してしない行動をとる。
マイティ・ソー バトルロイヤル
本作ではロキとスカージによって門番の任を追われ、姿を隠していた。そのためか髪型は長髪となり、金色の鎧兜も身に纏っていない。
ヘラの帰還後はホーフンドを奪還し、生き残りの兵士たちと共にアスガルドの民を1人でも多く逃がすべく密かに保護して戦い続け、ソー不在のアスガルドを守っていた。そして物語の終盤まで生き延び、ソーや多数の民と共に“ステイツマン”に乗船すると、“ラグナロク”によるアスガルドの最期を見届け、地球へ赴くことを決意したソーを皆と共にアスガルド人の主と認めて迎える。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
本作では冒頭のみの登場となるが、最期を迎えることになる。サノスらの襲撃で瀕死の重傷を負うが、ハルクがサノスに敗北した直後、最期の力を振り絞って、ハルクを暗黒の魔法で地球へと送った。その後、コーヴァス・グレイヴのハルバードを手にしたサノスによって殺害される。
ホワット・イフ...?
シーズン1第7話
本作ではアース72124におけるヘイムダルが登場。
シーズン2第7話
ソー:ラブ&サンダー
本作では、ポストクレジットシーンにのみ登場。

その他のメディア

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脚注

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注釈

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参考

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参考文献

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  • 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN 978-4-8135-2270-6 
  • 『マーベル・スタジオ キャラクター事典』株式会社うさぎ出版、2020年。ISBN 978-4-418-19429-2