プロジェクト:酒/記事体裁のガイドライン

に関する個別記事の体裁のガイドラインです。記事の作成については記事作成のガイドラインを参照してください。

全般

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酒の記事全般に関する、記事体裁のガイドラインです。後述されているジャンル別のガイドラインも、併せて御覧ください。

基本とすること

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基本的にはWikipediaのガイドラインに従ってください。ただし、一部ジャンルに特殊事情があるため、慎重な対応が求められるケースがあります。詳しくは、「ジャンル別」の節を御覧ください。

CMなどの出演者に関する記述

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キリン一番搾り生ビール#歴代CMキャラクター」(2010-06-04T18:05:46Zの版)のように、CMなどの出演者を列挙するだけの記述も許容されます。しかしながら、列挙するだけでは百科事典の記述としては不十分であることは認識しておいてください。CMの出演者については商品イメージの醸成なども検討して選出されること、またCM出演者やCMによって商品の売り上げに影響を与えたと後々に分析されることなどをちゃんと理解した上で、できればそのような情報も記載してください。(当然ですが、ここで求められているのはあなたの「独自研究」ではありません。信頼できる情報源を基に記載してください)

酒の記事にありがちな問題のある表現

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酒に関する記事には、主観的で検証不能な文言が書かれることが、しばしばあります。例えば、「キキリと引き締まっている」「研ぎ澄まされている」などと言った表現です。この例について簡単に問題点を挙げますと、「キキリと引き締まっている」については、「何が」キキリと引き締まっているのか、さらに、そもそも「引き締まっている」とは何を指していて、それがどういう状態なのかが不明であり、その上、「引き締まっている」度合いを表す客観的な指標がありませんから検証ができません。「研ぎ澄まされている」についても同様で、それがどのような状態なのか不明です。酒に関連する書籍には、このような表現が用いられることがありますし、このような表現は宣伝文句などにも用いられることがありますから、恐らく、これらの表現に影響を受けているのだと思われます。しかし、ここに挙げたような、主観的で検証不能な文言は、仮に出典が示されていたとしても、百科事典にはふさわしくない表現として、編集除去の対象となります。また、宣伝と判断されて削除の対象となることもあるでしょう。

なお他に、よく宣伝に用いられる表現では「のどごしが良い」といったものが見られます。しかし、これについても現時点では用いるべきではありません。まず、何を「良い」と感ずるかについては、あなたや誰かの感想でしかありません。ただ、「のどごし」の度合いを表す客観的な指標を作ろうという研究については、幾つか行われているようです。しかし、残念ながら、その研究が十分に評価され、その結果が広く支持を得ているとは言えない状況にあります。もしかしたら、その研究結果が支持されて、将来的には、「のどごし」にも国際的に認められた尺度と単位が与えられる日が来るかもしれませんが、そうなっていない現時点では、「のどごし」を、酒の評価の基準とすべきではありません [注釈 1]

使用するスタブテンプレート

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酒に関する記事にスタブテンプレートを貼り付ける時は、stubsubstub使用せずSake-stubSake-substubを使用してください。

注意が必要な語

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酒の記事で、不正確に用いられることが、しばしば起こる語のリストと解説です。それぞれ正確に記述されることが求められますが、判断が難しい場合はWikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト_酒やその記事のノートページで相談してください。

アルコール

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酒の記事に関しては、アルコールという語を、アルコール飲料エタノールアルコール度数といった意味で使用しているケースが、しばしば見られます。ここで問題となるのは、単にアルコールと書いてリンクしてしまうと、官能基アルコール(-OH基)の記事にリンクしてしまうことです。ここがWikipediaではなく、Sakepediaであれば、アルコールと書いてあれば、 酒、アルコール飲料、エタノール、アルコール度数のことだということがハッキリとしているので問題ないのですが、Wikipediaでは、他のジャンルの用語との兼ね合いも考えて、正確な単語の使用することと、正確な場所にリンクすることが求められます。ミス発生の防止のため、基本的に酒のジャンルでは「アルコール」という語は使用せずに、酒、アルコール飲料、エタノール、アルコール度数と、正しく語を使い分けてください

つまり、

  • 「アルコールを飲む」ならば、「酒を飲む」「アルコール飲料を飲む」。
  • 「飲用となる酒に含まれているアルコール類の中で主成分となっているアルコール」ならば、「エタノール」(なお、アルコール類という表現は、ここでの用例のように、通常-OH基の付いた化合物のことを指す語なので、これを、酒類の意味では使用するべきではありません。酒類のことは「酒類」と、そのまま書けば良いのであって、わざわざ外来語を使用する必要はありません。)。
  • 「アルコールが強い、弱い」ならば、「アルコール度数が高い、低い」(なお、強い酒、弱い酒という表現も、より具体的な「アルコール度数が高い酒、低い酒」という表現にした方が良いでしょう。)。
  • 「アルコール40%」ならば、「アルコール度数40%」。「アルコールを40%含む」ならば、「エタノールを40%含む」。

このように使い分けてください。

他にも、「アルコールを含まないカクテル」ならば、「ノンアルコールカクテル」という語を使用するなど、アルコールが付く語には注意を払ってください。

化学の分野との兼ね合いなのですが、酒の分野を含む、食の分野では、食塩の意味で「塩」という漢字を使っているケースがしばしば見られます。幸いWikipedia日本語版では、塩から直接リンクしても、「食塩」の解説が行われている記事にリンクされますが、やはり正確に「食塩」という語を使用したいところです。

酒類の名称

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アップル・ブランデー
これはリキュールではなく、ブランデーに近い酒です。「リキュール」の記事にリンクさせないでください。
アプリコット・ブランデー
これはブランデーではなく、リキュールの一種です。「アプリコット・ブランデー」のブランデーから、「ブランデー」の記事にリンクさせないでください。
スロー・ジン
これはジンではなく、リキュールの一種です。「スロー・ジン」のジンから、「ジン」の記事にリンクさせないでください。
チェリー・ブランデー
これは基本的に、ブランデーではなく、リキュールの一種です。「チェリー・ブランデー」のブランデーから、「ブランデー」の記事にリンクさせないでください。また、サクランボで作った蒸留酒を意味する時は、「キルシュヴァッサー」(キルシュワッサー)にリンクさせてください。
ピーチ・ブランデー
これはブランデーではなく、リキュールの一種です。「ピーチ・ブランデー」のブランデーから、「ブランデー」の記事にリンクさせないでください。

これらのように、間違いやすい名称の酒が存在するので、注意してください。

ジャンル別

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各ジャンル別のガイドラインです。

カクテル

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レシピの記載無きカクテル名だけの羅列は、不要です。そのような羅列は、内部リンクがつながっていないのであれば、どのようなカクテルについて記述されているのかがハッキリとしないのと、特筆性に欠けるオリジナルカクテルの名前の紹介である可能性が否定できないので、その部分の除去が検討されることがあります。また、カクテルの一覧50音順も含む)であっても、あなたが執筆する予定の無いカクテル名の羅列は歓迎されません。基本的に、執筆後にリストへの追加を行ってください。ただし、カクテルの一覧(50音順も含む)からのバリエーションのカクテルとして簡易的に紹介されている場所へのリンクは、むしろ歓迎されます。また、削除依頼などがかかっていないカクテルの記事があるのにも関わらず、カクテルの一覧(50音順も含む)からのリンクが行われていない場合は、リストへの追加を是非お願いします。

それから、そのカクテルの作者、考案された年、考案した理由、コンクールなどでの受賞歴、その他、そのカクテルの歴史(飲まれてきた経緯、レシピの変遷など)、そのカクテルの命名理由の作者本人による説明などの情報が、出典付きで記載されることは大変歓迎されます。

カクテルのカテゴリ

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カクテルに関する最上位カテゴリは「Category:カクテル」です。また、それ以下に「Category:XXベースのカクテル」が存在します。適切なカテゴリを原則として1つ付与してください。ただし、酒同士を半々の割合で混合する場合など、ベースが1つに定まらない場合のルールは合意されていませんので、その場合、複数の付与も可となっています。なお、カテゴライズに不安がある時は、「Category:カクテル」を選択しておけば問題は起こりません

2010年4月現在では以下のカテゴリが用意されています。

各カテゴリの範囲
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2010年6月現在、Category:ブランデーベースのカクテルCategory:ワインベースのカクテルを除いた、カテゴリの範囲は以下の通りです。カテゴライズの際の参考にしてください。

  • Category:ウイスキーベースのカクテル」は、通常のモルト・ウィスキーに加えて、各素材のウィスキー(バーボン、コーン・ウィスキーなど)、各地域産のウィスキー(アイリッシュ・ウィスキーなど)をベースとするカクテル。
  • Category:ウォッカベースのカクテル」は、ウォッカをベースとするカクテル。(ウォッカ=中性スピリッツとは考えない。)(フレイバード・ウォッカについては、特に考慮しない。これは、ウォッカを使用している意味が、フレイバードでは変わってしまうため。したがって、基本的にウォッカベースのカクテルの素材としては、フレイバード・ウォッカが選択されないから。今後、そのようなカクテルが出てくるかもしれませんが、恐らくそういうカクテルが百科事典に載せる必要があるほどに著名性を持つことはないと思うので。)
  • Category:ジンベースのカクテル」は、ドライ・ジン、オールド・トム・ジンをベースとするカクテル。(スロー・ジンをベースとするカクテルは、リキュールベースとする。)
  • Category:テキーラベースのカクテル」は、テキーラをベースとするカクテル。(メスカルについては、あまり有名ではないので、今のところは特に考慮しない。ただし、テキーラはメスカルに内包される蒸留酒なので、どうしてもメスカルが気になるのならば、メスカルベースのカクテルに改名する手もあるかもしれない。なお、メスカルベースのカクテルに改名するには、議論が必要と考えます。)
  • Category:ノンアルコールカクテル」は、標準的なレシピにおいて、アルコール度数1%未満のカクテル。なお、標準的なレシピで、エタノールを含有しない材料を「適量」使用するとなっている場合は、使用するグラスの容量から、カクテル完成時のエタノールの濃度を計算することとする。
  • Category:ビールベースのカクテル」は、ビール、エール、ジンシャー・ビールなどの香味付けを行ったビール、その他ビール類(発泡酒など)をベースとするカクテル。
  • Category:ラムベースのカクテル」は、各種ラムをベースとするカクテル。(ラムと同系統の蒸留酒をベースとするカクテルは、含まれない。例えばピンガをベースとする場合などは、とりあえず「Category:カクテル」に入れておく。)
  • Category:リキュールベースのカクテル」は、各種リキュールをベースとするカクテル。

なお、Category:ブランデーベースのカクテルCategory:ワインベースのカクテルについては、範囲が確定しておらず、議論中です。 また、何を以ってベースと判断するかという問題についても、議論中です。

カテゴライズの指針
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既述の通り、カテゴライズの仕方は合意に至っていません。このため、個々のカクテルの記事の記述内容にしたがって、それぞれの判断でカテゴライズしている状態です。つまり、何を以ってそのカクテルのベースだと判断するのかについてが合意されておらず、結果として、各自の判断でカテゴライズを行っているため、統一的なカテゴライズが行われていないというのが現状です。

基本的な情報

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以下に挙げられる情報は、極力記述してください。中でも「レシピ」と「参考文献」は必須項目です。この必須項目が無いと、事実上サブスタブ記事となりますので、その場合は、Sake-substubを貼り付けてください。また、以下の基本的な情報が揃わない限り、必ずスタブ記事となりますので、その場合は、内容の充実度合いに応じてSake-substubSake-stubを貼り付けてください。

それぞれの具体的な解説は以下を参照してください。

参考文献の記載
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カクテルに関する記事は、参考文献を挙げないと、特筆性に欠けるオリジナルカクテルや詳細不明のカクテルとして、削除対象にもなり得ます。また、参考文献があっても、作者本人の著書にしか記載のないオリジナルカクテルは、資料の客観性に問題があるので、やはり削除対象になり得ます。カクテルは誰でも新しく作ることができるので、基本的に、第3者(そのカクテルの作者以外)による参考文献が必須と考えてください。ただし、第3者による参考文献がある上で、そのカクテルの作者本人の著書よりカクテルの命名理由などを引用することなどは有用ですので、作者本人の著書が参考文献とはなり得ないというわけではないことを断っておきます。

使用されるグラスと容量
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そのカクテルが、完成時、どのくらいの量で作られるのかを示す情報です。しかし、氷が使われていたりする上に、氷が入っていることもカクテルの構成要素となっている場合があるために、液体(酒)の量だけでカクテルの完成時の量を比較するのは事実上不可能です。したがって、そのカクテルが作られるグラスの容量で表示することとなります。ただし、日本においてはグラスが大型化する傾向にあることなどの理由により、2010年現在においては、グラスの種類と、その種類に対応する容量は統一されていません。あくまで、カクテル・グラスやソーサー型シャンパン・グラスなどに作られるのか、それともリキュール・グラスやタンブラーやゴブレットなどに作られるのか、そしてそのおおよその容量を表記しているものと考えてください。

ショートとロングの種別表記
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ショートドリンク(ショートカクテル)か、ロングドリンク(ロングカクテル)かの種別は、そのカクテルが、どのくらいの時間で飲むために作られたものかを示す、重要な情報ですので、可能な限り、種別表記を行うようにしてください。

2009年11月現在、次の4通りの書き方が推奨されています。

  • その記事で初出の時は「ショートドリンク(ショートカクテル)」と書き、2度目以降は「ショートドリンク」と書く。
  • その記事で初出の時は「ショートカクテル(ショートドリンク)」と書き、2度目以降は「ショートカクテル」と書く。
  • その記事で初出の時は「ロングドリンク(ロングカクテル)」と書き、2度目以降は「ショートドリンク」と書く。
  • その記事で初出の時は「ロングカクテル(ロングドリンク)」と書き、2度目以降は「ショートカクテル」と書く。

なお、ロングドリンクの場合には、暖かいカクテルと冷たいカクテルの両方が存在するので、ロングドリンクの場合、それが暖かいカクテルなのか、冷たいカクテルなのか、あるいは両方作られることがあるのかについても明記してください。ただし、プース・カフェ・スタイルのカクテルなどように、室温で出されることの多いカクテルの温度分類については、ルールが合意されていませんので、その場合は明記を避けて保留してください。無論、室温で出されることを明記することについては歓迎されます。

レシピの記載
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カクテルは、同名であってもレシピが全く違う場合があったり、同名であっても誕生してからの時間経過に伴ってレシピの変化が起こった場合があったりします。このため、カクテルの場合は、レシピを明記しておかないと、何について述べているのかハッキリしない場合(検証が不可能な場合)が出てきてしまいます。したがって、カクテルの記事については、レシピの記載が必須です。もしも、レシピの記載が無い場合、詳細不明のカクテル、または、特筆性に欠けるオリジナルカクテルとして削除対象にもなり得ます。なお、標準とは言えないレシピを掲載している書籍も存在する(良心的な書籍であれば、標準ではないレシピを掲載している旨を明記しているが、中には全くその旨が書かれていない場合もある)ので、なるべく多くの文献を比較した上で記述することが求められます。

また、ビールを用いるカクテルの場合、和書では「ビール」か「黒ビール」に大別して記載されている場合が多いですが、ビールのもつ風味は様々です (おそらくはあなたが想像しているよりも![注釈 2])。そのため、詳細に記載されている文献があれば、それを出典としてできるだけ詳しく記載することが望まれます。例えばピルスナーを用いることを想定したカクテルの場合、複数の文献をあたったときに、「ピルスナー」と記載している文献と、液色を黒くしないために「ビール (黒ビール以外)」と記載している文献があるかもしれません。その場合、レシピの記載に最大公約数的に「ビール (黒ビール以外)」と書くのではなく[注釈 3]、ピルスナーと記載されている文献を出典として「ピルスナー」と記述してください。なお、これはそのカクテル記事のその他の記述に「ビール (黒ビール以外)」と記載している文献を参考文献としてはならないという意味ではありません!また、「黒ビール」と表現されるものでも、シュヴァルツビア (ドイツ語版) もあればスタウトもあります。

省略可能な情報

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以下に挙げられる情報は、省略可能です。

甘さによる分類
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カクテルには様々な観点から分類がなされていますが、その中でも多用されるものの1つとして、甘さによる分類が存在します。しかし、これについては、時間の経過と共にカクテル全体が辛口側へと基準がシフトしてきているので、昔は辛口と言われていたカクテルが、全く同じレシピなのに中程度の甘さなどとなっていたりもします。さらに、カクテルのレシピは時間の経過と共に変化してきたものがあり、しかも、味(主に甘さ)の調整は、多くのカクテルで日常的に行われています。これらの理由により、その参考文献が書かれた時期と、書いた人の考え方の違いによって、異なる分類がなされていることがあるといった問題のある分類でもあります。また、甘さに関しては、塩味などと比べて好みの幅が広いことでも知られているため、客観的な記述になりにくいという問題もあります。したがって、甘さによる分類を表記する場合は、多くの文献を比較した上で記述することが求められます。また、2010年2月現在、この甘さによる分類については詳細な検討がなされていませんので、併せて、どのような表記にするのが良いのかを議論した方が良いかもしれません。

アルコール度数
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カクテル完成時のアルコール度数の目安を記述しても構いません。しかし、使用する材料が同じ系統のリキュールでも、生産者によってアルコール度数が違うなどの理由により、カクテル完成時のアルコール度数は変わってしまいます。また、カクテルのアルコール度数は、しばしば飲む人の好みによって調整が行われることもあります。さらに、どの程度のサイズのグラスを使用するかによっても、特に材料の分量が「適量」となっている場合には、大きくアルコール度数が変わることがあります。 このため、カクテル完成時のアルコール度数の目安は、同時に、そのカクテルを作る時に使用するグラスの容量も記述することが強く推奨されます。(グラスの容量の記述については、「使用されるグラスと容量」の節を参照のこと。) 以上のように、カクテル完成時のアルコール度数は、その値が変わってしまうことが、様々な要素によって起こり得るので、慎重に取り扱うことが求められます。なお、このカクテル完成時のアルコール度数の扱い方については、2010年4月現在、詳細な検討が行われていない状態ですので、どのように記述するかについて、取り決めはありません。

カクテルの色についても、わずかなレシピの違いによって変化することがあったり、使用する飲料の製造者によっても変化するので、色についての記述を行う際は、幾つか文献を比較した上で記述することが求められます。

温度
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カクテル完成時の温度の目安については、基本的に冷たいか温かいかで表記されます。しかし、ショートドリンクの場合は、基本的に冷たいものがほとんどなので、冷たいカクテルであることは、省略されることが普通です。なお、ほぼ室温のまま(特に冷却や加熱されずに)完成するカクテルもありますので、その時は、その旨を書いてください。温度については、「ショートとロングの種別表記」の節も参考にしてください。

ベース(基酒)
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カクテルは様々な酒をベース(基酒)として作られます。多くの書籍において、ベース別の索引が設けられることが多く、場合によってはベース別の索引しかないことまであります。また、Wikipedia日本語版においても、2009年2月までは、カクテルの索引としての役割を果たす「カクテルの一覧」には、ベース別の一覧しか存在していませんでした。これらのことから、カクテルのベースは、比較的重要な情報ではあることが判ります。 しかしながら、2010年4月現在、既述のようにベースが1つに定まらない場合の表記法のルールが合意されていません。このため、そのカクテルのベースとなっている酒の情報は、省略可能となっています。

その他
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その他の情報については、多くの文献を比較した上で記述することが求められます。

原則非表示とする情報

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以下の情報は、考え方の違い、着眼点の違い、レシピの変化などによって、全く異なる情報が述べられていることがあるといった問題のある情報です。したがって、例外条項に当てはまる場合を除いて、以下の情報は個々のカクテルの記事からは除去します。なお、カクテル全般のことを解説している「カクテル」の記事で、以下の情報について解説することは歓迎されます。あくまで、個々のカクテルの記事に、以下の情報を表示しないということです。

TPOの分類
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いつ、どんな場面で飲むことが薦められているかという観点による分類です。カクテル名とTPOによる分類名とが一致するなど、特別な場合を除いて、個々のカクテルの記事では、この情報についての記述を原則として行わないでください。

TPO分類を表示しても良い場合
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例外的に個々のカクテル記事にTPOの分類を表示できる条件は、2011年1月現在のところ次の2つです。

この場合は、無条件でTPOの分類を表示して構いません。むしろ、表示をしておかないと、読者が混乱します。

  • 伝統的に、飲む時間帯・時期・場面の設定が存在し、そのような時に飲むことが文化となっているカクテルの場合は、そのような時に飲む理由と背景にある文化を明記し、さらに、その理由と文化が広く浸透しているという出典が明示してある場合(例:キール

この場合は、TPOについて記述することは一応可能ではありますが、条件が厳しいので注意してください。例えば、キールの記事では、あくまで歴史の説明などの部分に「食前酒として薦められた」ことが出典付きで書いてあるだけです。歴史的に食前酒として薦められてきたといったことは、過去のことなので、もう変わり得ません。したがって、個々のカクテル記事でありながら、辛うじてTPO表示が可能となっています。対して、例えば「甘味が強いからアフターディナーカクテル(食後用)に分類される」といった、味、特に甘味を理由とするTPO表示は行うべきではありません。この味を理由としたTPO表示を行うには、大きく分けて3つ以上の問題があります。まず、一般的に甘口のカクテルは食後酒とされることが多いのは確かなのですが、甘口のカクテルが好きなのであれば、このカクテルを食前に飲んでも全く構わないという問題がある(飲む人の好みによって、分類を変えることができるという問題がある)のが1点目。カクテルの甘味は、年々少なくなる方向にシフトし続けているため、従来はアフターディナーカクテルであったものが、オールデイカクテルなどと分類されるようにもなってきている、つまり、変化し続けているという問題がある(記述が古くなりやすいという問題がある)のが2点目。TPO分類は、分類する人の立場や嗜好や趣味によって変えてしまえるという問題がある(統一的な基準で分類できないという問題がある)のが3点目です。このように、飲む時間帯、飲むシチュエーションなどを指定するTPO分類は、表示しておくと問題となりやすいのです。したがって、どうしてもTPO表示が必要だと認められる状況になければ、TPO表示は行うべきではありません

以上のように、やや複雑ですので、疑念がある場合はウィキプロジェクト酒のノートなどで先に相談をした方が良いでしょう。

その他
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その他に「原則非表示とする情報」を新たに設定する場合は、議論が必要です。なお、議論の場としては、ウィキプロジェクト酒を御利用ください。

当面は、非表示とする情報

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  • トロピカルカクテル

トロピカルカクテルの記事が作成され、正確な定義が行われるまでは、個別のカクテル記事に、そのカクテルがトロピカルカクテルであるかどうかの情報は、非表示とすることになっています。

蒸留酒

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アクアビット、泡盛、ウィスキー、ウォッカ、テキーラ、ピンガ、ラム、焼酎などに関する記事体裁のガイドラインは、現在のところ特に決まっていません。

日本酒

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清酒、濁り酒、濁酒(どぶろく)など、日本酒に関する記事体裁のガイドラインは、現在のところ特に決まっていません。

ビール

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ビールのスタイル

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スタイルの記事でアルコール度数初期比重IBUなどの範囲を記述する時は百科事典としての統一を図るために日本地ビール協会のビアスタイル・ガイドライン[1]を情報源に用いることを推奨しています。また、日本地ビール協会のビアスタイル・ガイドラインを情報源に用いた場合は、出典としてビアスタイル・ガイドラインのURIを記載してください。具体例として「ケルシュ」などが参考となります。

スタイルの解説の情報源として日本地ビール協会のビアスタイル・ガイドラインを用いることは問題ありませんが、そのままコピーすることは著作権の侵害となります。これは他の情報源も同様です。ご注意ください。

なお、スタイルの記述には日本地ビール協会のビアスタイル・ガイドラインを情報源とすることは推奨しますが、同ガイドラインにある全てのスタイルの項目を網羅することは目的としていません。詳細は記事作成のガイドラインを参照してください。

ビールの個別銘柄

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スタイルに関しては日本地ビール協会のビアスタイル・ガイドラインを情報源として推奨していますが、個別の銘柄に対して日本地ビール協会のビアスタイル・ガイドラインを強引に当てはめてはなりません。特に醸造元がスタイルを明示している時は、個別記事には醸造元が明示するスタイルを記載してください。醸造元が明示するスタイルと実際のスタイルがかけ離れていることを特筆する時は信頼できる情報源を出典として記述することが求められます。

ビールでの酒概要テンプレート

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{{酒概要}}をビールの個別銘柄に追加する時に各項目には次のものを入力してください。

分類1
「ビール」を入力してください。この項目は省略できません。
分類2
ビールのスタイルを入力してください。醸造元や販売元が表明しているスタイルを記述することが強く求められています。その際にウィキペディア日本語版の記事名に合わせるための改変は許容されます。この項目は省略可能です。
初期比重
ビールの初期比重(OG)を入力してください。この項目は省略可能です。
最終比重
ビールの最終比重(FG)を入力してください。この項目は省略可能です。
IBU
ビールのIBUを入力してください。この項目は省略可能です。
ビールの液色を日本語で入力してください。色度数はSRMで書かれることが推奨されます。また、色度数を記載した場合でも日本語での表現を併記することが推奨されます。日本語での表記のみ、色度数での表記のみも許容されます。この項目は省略可能です。

リキュール

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ここでは、リキュールに分類される混成酒の記事の体裁について解説します。個々のリキュールの銘柄の記事の場合は、「リキュール全般」と「個々のリキュール」の節を併せて御覧ください。リキュールの系統ごとの記事の場合は、「リキュール全般」と「リキュールの系統」の節を併せて御覧ください。

リキュール全般

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リキュールについて必要な情報は、

  1. 何を主役にしているリキュールなのか。(例えば、ライチ・リキュールならば、ライチです。)(例えば、カルーアならば、コーヒーです。)
  2. どのような経緯で生産されるようになったリキュールなのか。(そのリキュールの略歴です。)
  3. どのようにして、そのリキュールを生産しているのか。(そのリキュールの作り方の概略です。)
  4. 参考文献。

この4つです。 これらが揃わない限り、Sake-stubが付きます。状況によっては、Sake-substubが付きます。また、これらの情報の多くが欠落している場合には、substub未満として削除の対象となることもあり得ます。それから、参考文献が、そのリキュールを宣伝している、そのリキュールの製造元などのサイトであった場合は、宣伝として削除の対象となる可能性があるので注意してください。しかし、アルコール度数などのデータの出典として、そのリキュールの製造元などのサイトを挙げるのは問題ありません。

個々のリキュール

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個々のリキュールについての記事(カルーアのようなリキュールの銘柄の記事)の場合、Sake-stubのレベルを脱するのに必要な情報が増えるので、注意してください。必要なのは、「リキュール全般」の節で挙げた4つの情報に加えて、

  1. その銘柄のアルコール度数、エキス分、比重、色などの、リキュール完成時のデータ。
  2. その銘柄のベースとなっている酒、産地、生産者、生産法(蒸留法や冷浸法や温浸法などの区分)。
  3. その銘柄の歴史についての詳細な記述。(ただし、その銘柄の生産開始よりも前に、同系統のリキュールが存在していた場合は、そのリキュールが誕生した頃からの歴史については、省略して構いません。あくまで、その銘柄についての歴史が詳細に書かれていることが重要です。)
  4. その銘柄のリキュールの保存に関する留意点。

このようなデータも揃わない限り、Sake-stubが付きます。 (ただし、銘柄によっては、非公開となっているデータも存在します。その場合は、非公開であることを記してあれば、そのデータは揃っているものと見なされます。したがって、非公開と記述されているデータがあっても、Sake-stubが外れることはあり得ます。)逆に、これらの情報の多くが欠落している場合には、substub未満として削除の対象となることもあり得ますし、リキュールの系統ごとの記事への統合が求められる場合もあります

なお、以上の情報の他に、オプションとして、

  1. その銘柄の飲用法。(生産者はどのような飲み方を推奨しているか、など)
  2. その銘柄の利用法。(飲む以外にも、製菓などに使用しているか、など)

以上、2つの情報が記述されることも歓迎されます。 ただし、この2つの情報を書く時は、Wikipediaが、あなたのオリジナルの飲用法や利用法を発表する場ではないということにも留意してください。

それから、その他の注意事項として、

  • その銘柄の特長は書かない。(その銘柄の特徴を書いてください。)

ということが挙げられます。 個々の銘柄の特長に関する記述は、宣伝として削除の対象となり得るのは言わずもがなです。それに、特長として書かれていることには、その度合いを表す客観的な指標が存在しないということが多く、そもそも百科事典に載せる情報として不適切なことがあります。あなたが書こうとしている記述が、これに該当しないかどうかを、慎重に判断してください。

リキュールの系統

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リキュールの系統ごとの記事(ライチ・リキュールのような「**・リキュール」という記事)の場合、必須ではありませんが、記述した方が良い情報が他にもあるので紹介します。記述することが望まれるのは、「リキュール全般」の節で挙げた4つの情報に加えて、

  1. どのような銘柄が存在しているのか。
  2. それぞれの銘柄のアルコール度数、エキス分、比重、色などの、リキュール完成時のデータ。
  3. それぞれの銘柄のベースとなっている酒、産地、生産者、生産法(蒸留法や冷浸法や温浸法などの区分)。
  4. その系統のリキュールの詳細な歴史。
  5. その系統のリキュールの保存に関する留意点。

このような情報を書くと歓迎されます。 また、その系統のリキュールの生産地に特色(地域的な偏り)がある場合は、

  1. 主に、どこで生産されているのか。
  2. なぜ、そこで生産されているのか。
  3. 他の地域で生産されないのは、どうしてなのか。

この3つの情報も、記述するようにしてください。

なお、以上の情報の他に、オプションとして、

  1. その系統のリキュールの飲用法。(一般的にどのような飲み方がなされているか、など)
  2. その系統のリキュールの利用法。(飲む以外にも、製菓などに使用しているか、など)

以上、2つの情報が記述されることも歓迎されます。 ただし、この2つの情報を書く時は、Wikipediaが、あなたのオリジナルの飲用法や利用法を発表する場ではないということにも留意してください。

ワイン

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ワイン類に関する記事体裁のガイドラインは、現在のところ特に決まっていません。

注釈

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  1. ^ ただし、「のどごし」という記事を執筆することを禁止しているわけではありません。 あくまで酒などの飲料などの評価の尺度として、 「のどごし」を用いるべきではないということです。 例えば、 ビールの記事から「一部地域ではのどごしが重要視される風潮がある」などと出典付きで記述して、 そこから内部リンクを貼ることは可能だと考えられます。 これで必ずどこからか内部リンクを貼るという条件も満たせます。 ここで問題としているのは、ビールの個別記事などで、 「このビールはのどごしがよく、おいしいので売れている」などと記述することです。 あなたのブログやエッセイなどで、このように書く分には構いませんが、 百科事典にはふさわしくない表現だということです。
  2. ^ 例えば、酸味がかなり強いビールも存在します。副原料にバナナを使用して風味にバナナが強くでているビールもあります。液色が赤茶色のビールもあります。詳しく知りたい場合はCategory:ビールのスタイルスタイル (ビール)なども参考にしてください。
  3. ^ カクテルに詳しいあなたに解りやすく喩えると、ホワイト・レディについて説明するときに「サイドカーのベースの酒をブランデー以外に変更すればホワイト・レディとなる」と説明しているようなものなのです。