ブレンケ=チハラ多項式
数学におけるブレンケ多項式(ブレンケたこうしき、英: Brenke polynomials)とは、一般化アペル多項式の特別な場合に含まれるものである。特に直交多項式であるようなブレンケ多項式は、ブレンケ=チハラ多項式(ブレンケ=チハラたこうしき、英: Brenke-Chihara polynomials)と呼ばれる。
Brenke (1945) では、一般化アペル多項式の特別な場合に含まれるブレンケ多項式 Pn の列が導入された。それは次の形状の母関数を持つものであった。
ブレンケは、エルミート多項式およびラゲール多項式はブレンケ多項式の例であり、他にこの形状の直交多項式はあるのかという問題を提示した。Geronimus (1947) は他のいくつかの直交なブレンケ多項式の例を新たに発見した。そして Chihara (1968, 1971) では、直交列を構成するすべてのブレンケ多項式の分類が行われた。それらは現在ブレンケ=チハラ多項式と呼ばれている。
参考文献
編集- Brenke, W. C. (1945), “On generating functions of polynomial systems”, The American Mathematical Monthly 52: 297–301, doi:10.2307/2305289, ISSN 0002-9890, MR0012720
- Chihara, Theodore Seio (1968), “Orthogonal polynomials with Brenke type generating functions”, Duke Mathematical Journal 35: 505–517, doi:10.1215/S0012-7094-68-03551-5, ISSN 0012-7094, MR0227488
- Chihara, Theodore Seio (1971), “Orthogonality relations for a class of Brenke polynomials”, Duke Mathematical Journal 38: 599–603, doi:10.1215/S0012-7094-71-03875-0, ISSN 0012-7094, MR0280757
- Geronimus, J. (1947), “The orthogonality of some systems of polynomials”, Duke Mathematical Journal 14: 503–510, doi:10.1215/S0012-7094-47-01441-5, ISSN 0012-7094, MR0021151