ブルックリン横丁』(ブルックリンよこちょう、A Tree Grows in Brooklyn)は、1945年に公開されたアメリカ映画ニューヨークの下町に住む貧しい一家の姿を描いた、劇作家ベティ・スミスの自伝的長編小説[注釈 1]を原作としている。エリア・カザン監督による初の長編作品である。

ブルックリン横丁
A Tree Grows in Brooklyn
ポスター(1945)
監督 エリア・カザン
脚本 フランク・デイヴィス
テス・スレシンジャー
原作 ベティ・スミス
製作 ルイス・D・ライトン
出演者 ドロシー・マクガイア
ペギー・アン・ガーナー
ジェームズ・ダン
音楽 アルフレッド・ニューマン
撮影 レオン・シャムロイ
編集 ドロシー・スペンサー
製作会社 20世紀フォックス
配給 アメリカ合衆国の旗 20世紀フォックス
日本の旗 セントラル
公開 アメリカ合衆国の旗 1945年2月28日
日本の旗 1947年6月25日
上映時間 128分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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ペギー・アン・ガーナー(左)とテッド・ドナルドソン

ジェームズ・ダンアカデミー助演男優賞ペギー・アン・ガーナーアカデミー子役賞 (Academy Juvenile Awardを受賞した。

ストーリー

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1900年ころのニューヨークブルックリン。安アパートに住む主婦ケイティ・ノーランには聡明な娘フランシーとやんちゃな息子ニーリーがいる。 夫のジョニーは心優しい陽気な芸人であるが、夢ばかり見ていて生活力の全くない呑んだくれである。 そのため一家は貧しかったが、それでも娘と息子は父親を深く愛していた。

キャスト

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役名 俳優 日本語吹替 役柄
NHK総合 東京12チャンネル
フランシー・ノーラン ペギー・アン・ガーナー 松尾佳子 主人公[注釈 2]の少女。貧乏だが聡明で読書家。
ケイティ・ノーラン ドロシー・マクガイア 水城蘭子 フランシーの母。アパートの掃除婦
で家を支えるが心は荒み厳格化。
ジョニー・ノーラン ジェームズ・ダン 納谷悟朗 フランシーの父。アイルランド
移民らしく陽気で呑気。
空想や詩好きなロマンチスト。
いつかスターになると志は
高く子供達を始め人に慕われる。
歌い笑わせながら励む結婚式や
酒場のウェイターで得た金を
すぐ酒に費やすアルコール依存者。
ニーリー・ノーラン テッド・ドナルドソン 北条美智留 フランシーの弟。やんちゃ。
シシィ ジョーン・ブロンデル 寺島信子 フランシーの伯母。自身の奔放さ[注釈 3]故に
妹ケイティとは険悪。
スティーブ・エドワーズ ジョン・アレキサンダー 水鳥鉄夫 シシィの再婚相手。
マクシェーン ロイド・ノーラン 雨森雅司 ノーラン家を気にかけている警官。
マクギャリティ ジェームズ・グリーソン ジョニーの親友。
ロメリー フェリーク・ボロス フランシーの母方の祖母。
娘家族と共に住む。優しく
フランシーにも理解がある。
  • 吹き替え放映
NHK総合版:1967年12月24日(日)
東京12チャンネル版:1974年12月26日 東京12チャンネル『木曜洋画劇場


脚注

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注釈

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  1. ^ 翻訳は『ブルックリン横町』(飯島淳秀 訳, 秋元書房, 1957)[1]
  2. ^ 本作の物語はフランシーの視点を通して描かれている
  3. ^ 前の夫と離婚してから恋人をとっかえひっかえし、妊娠したので相手のスティーブと再婚を試みる

出典

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外部リンク

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