ブリティッシュ・スティール
『ブリティッシュ・スティール』(British Steel)は、ジューダス・プリーストが1980年に発表したアルバム。スタジオ・アルバムとしては6作目。
『ブリティッシュ・スティール』 | ||||
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ジューダス・プリースト の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1980年 | |||
ジャンル | ヘヴィメタル | |||
時間 | ||||
レーベル |
CBS コロムビア・レコード | |||
プロデュース | トム・アロム | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ジューダス・プリースト アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「Breaking The Law」 - YouTube 「Living After Midnight」 - YouTube |
解説
編集本作より元トラピーズのデイヴ・ホーランドが加入。デイヴは1980年代を通じてバンドに籍を置くこととなる。
レコーディングは、バークシャーのアスコットにあるリンゴ・スター所有のスタジオで行われた。かつてジョン・レノンが住んでいた場所でもあり、メンバーはジョンやリンゴが生活していた風景を見て感動したという[4]。まだ十分な数の新曲ができていなかった時点でレコーディングが開始され、「ブレイキング・ザ・ロウ」「リヴィング・アフター・ミッドナイト」「ザ・レイジ」等はレコーディングが開始されてから作られた曲である[5]。シンプルな構造の楽曲が多く、バラード・タイプの曲は収録されていない。
本作はセールス的に成功を収め、本国イギリスでは初のトップ10入りを果たして最高4位に達した[1]。更に「リヴィング・アフター・ミッドナイト」(全英12位)、「ブレイキング・ザ・ロウ」(同12位)、「ユナイテッド」(同26位)というシングル・ヒットも生んだ[1]。アメリカのBillboard 200でも初のトップ40入りを果たし(最高34位)[2]、アメリカでの人気を確立することとなった。
イギリス盤とアメリカ盤では曲順が違い、コロムビア・レコードから発売されたUSオリジナル盤では「ブレイキング・ザ・ロウ」がA面の1曲目、「リヴィング・アフター・ミッドナイト」がB面1曲目となっていた[6]。日本盤LPやCDもかつてはアメリカ盤に準じていたが、2001年のリマスター以降は、イギリス盤の曲順による9曲にボーナス・トラック2曲を追加したフォーマットで統一された。
「メタル・ゴッズ」は、人間が機械に支配されるという内容の歌詞だが、やがてバンド自体の愛称となった。この曲の録音では、楽器以外の音(アンプのコード、ビリヤードのキュー、食器)も使われている[4]。
「ブレイキング・ザ・ロウ」は、テレビの音楽チャンネル「VH1」において「40 Greatest Metal Songs」の第40位、「Top 100 Hard Rock Songs」の第12位にランク・インしている。
2001年には、本作の制作秘話に関するメンバーや関係者の証言、ライヴ映像等を収録したDVD『ブリティッシュ・スティール』が発表された[4]。
収録曲
編集全曲ともロブ・ハルフォード、K・K・ダウニング、グレン・ティプトンの共作。
- ラピッド・ファイア - Rapid Fire - 4:07
- メタル・ゴッズ - Metal Gods - 3:58
- ブレイキング・ザ・ロウ - Breaking the Law - 2:34
- グラインダー - Grinder - 3:58
- ユナイテッド - United - 3:35
- オールド・トゥ・ビー・ワイズ - You Don't Have to Be Old to Be Wise - 5:04
- リヴィング・アフター・ミッドナイト - Living After Midnight - 3:31
- ザ・レイジ - The Rage - 4:44
- スティーラー - Steeler - 4:30
- 下記2曲は2001年リマスターCDのボーナス・トラック。
- レッド、ホワイト・アンド・ブルー - Red, White & Blue - 3:42
- グラインダー (ライヴ) - Grinder - 4:49
USオリジナル盤
編集- Breaking the Law - 2:34
- Rapid Fire - 4:07
- Metal Gods - 3:58
- Grinder - 3:58
- United - 3:35
- Living After Midnight - 3:31
- You Don't Have to Be Old to Be Wise - 5:04
- The Rage - 4:44
- Steeler - 4:30
カヴァー
編集- 「ブレイキング・ザ・ロウ」は、ハンマーフォールがライヴで取り上げた。メンバー全員がパートを交替したスタイルにより演奏されており、全曲カヴァーのコンピレーション・アルバム『Masterpieces』(2008年)にも同様の形で収録された。また、ファイアーウインドのアルバム『Days of Defiance』(2010年)のヨーロッパ限定盤や日本盤にカヴァーが収録された。
- 「メタル・ゴッズ」は、プライマル・フィアのコンピレーション・アルバム『Metal Is Forever - The Very Best of Primal Fear』(2006年)のディスク2にカヴァーが収録された。
- 「リヴィング・アフター・ミッドナイト」は、ザ・ドナス『The Donnas Turn 21』(2001年)でカヴァーされた。
参加ミュージシャン
編集脚注
編集- ^ a b c ChartArchive -Judas Priest-
- ^ a b Judas Priest - Awards : AllMusic
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.167
- ^ a b c 【お宝VIDEO発売】ジューダス・プリーストの魅力を凝縮 メタル・ゴッド君臨の知られざるエピソード満開! / BARKS特集(北井康仁)
- ^ 日本盤リマスターCD(MHCP 293)ライナーノーツ(ジューダス・プリースト)
- ^ Judas Priest -British Steel (LP) at Discogs-