ブランドン・ドルーリー

アメリカの野球選手 (1992 - )

ブランドン・S・ドルーリーBrandon S. Drury, 1992年8月21日 - )は、アメリカ合衆国オレゴン州グランツパス出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。MLBロサンゼルス・エンゼルス所属。愛称はB・ドゥルB.Dru[2]

ブランドン・ドルーリー
Brandon Drury
ロサンゼルス・エンゼルス #23
サンディエゴ・パドレス時代
(2022年9月22日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オレゴン州グランツパス
生年月日 (1992-08-21) 1992年8月21日(32歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手二塁手三塁手遊撃手外野手
プロ入り 2010年 MLBドラフト13巡目(全体404位)
初出場 2015年9月1日
年俸 $8,500,000(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

メディアによっては「ドルリー」、「デュルーリー」、「ドゥルーリー」と表記されることもある。

経歴

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プロ入りとブレーブス傘下時代

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2010年MLBドラフト13巡目(全体404位)でアトランタ・ブレーブスから指名され、プロ入り[3]。当時のポジションは遊撃手だった。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブレーブスでプロデビュー。52試合に出場して打率.198、5本塁打、17打点、2盗塁を記録した。

2011年アパラチアンリーグのルーキー級ダンビル・ブレーブス英語版でプレーし、63試合に出場して打率.347、8本塁打、54打点、3盗塁を記録した。

2012年はA級ローム・ブレーブス英語版でプレーし、123試合に出場して打率.229、6本塁打、51打点、3盗塁を記録した。

ダイヤモンドバックス時代

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2013年1月24日にクリス・ジョンソンジャスティン・アップトンとのトレードで、ランドール・デルガドニック・アーメドジーク・スプライルマーティン・プラドと共にアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した[4]。この年は傘下のA級サウスベンド・シルバーホークス英語版でプレーし、134試合に出場して打率.302、15本塁打、85打点、1盗塁を記録した。

2014年はA+級バイセイリア・ローハイドとAA級モービル・ベイベアーズでプレーし、2チーム合計で136試合に出場して打率.299、23本塁打、95打点、4盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ソルトリバー・ラフターズ英語版に所属した。オフの11月24日に初めてロースター入りを果たした。

2015年、マイナーではAA級モービルとAAA級リノ・エーシズでプレーし、2チーム合計で130試合に出場して打率.303、5本塁打、61打点、4盗塁を記録した。9月1日にメジャー初昇格を果たし、同日のコロラド・ロッキーズ戦でメジャーデビュー。9月22日のロサンゼルス・ドジャース戦ではメジャー初本塁打を放った。メジャーでは20試合に出場して打率.214、2本塁打、8打点、出塁率.254を記録した。

 
アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代
(2016年9月24日)

2016年スプリングトレーニング中のプレシーズン・ゲームで打率.389、4本塁打と結果を残し、開幕からアクティブ・ロースター入りした[5]。前年を大きく上回る134試合に出場して打率.282、自己最多となる16本塁打、53打点、出塁率.329を記録した。

2017年は自己最多となる135試合に出場して打率.267、13本塁打、63打点、出塁率.317を記録した。

ヤンキース時代

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2018年2月20日にタンパベイ・レイズを含んだ三角トレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[6]。ヤンキースでは18試合の出場で打率.176、1本塁打、7打点、出塁率.263を記録した。

ブルージェイズ時代

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トロント・ブルージェイズ時代
(2020年7月27日)

2018年7月26日にJ.A.ハップとのトレードで、ビリー・マッキニーと共にトロント・ブルージェイズへ移籍した[7]。8月7日に左手の骨折により故障者リストに入った。故障の為、ブルージェイズでの試合への出場は僅か8試合となり、打率.154、3打点、出塁率.241に留まった[8]。シーズン全体では26試合に出場し、打率.169、1本塁打、10打点、出塁率.256を記録した。

2019年は前年を大きく上回る120試合に出場し、打率.218、15本塁打、41打点、出塁率.262を記録した。

2020年8月31日にDFAとなり、9月4日にマイナー契約となった[9]。このシーズンは21試合の出場で打率.152、1打点、出塁率.184と全ての項目で自己ワーストを記録した。オフの10月6日にFAとなった[10]

メッツ時代

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ニューヨーク・メッツ時代
(2021年7月29日)

2021年1月9日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することとなった[11]。メジャー昇格した際には給与として155万ドルが支払われた[12]。5月21日にメジャー契約を結び、故障者リスト入りしたピート・アロンソと入れ替わりにアクティブ・ロースター入りした[13]。5月24日のロッキーズ戦に代打で出場すると、オースティン・ゴンバーから2年ぶりとなる本塁打を放った[14]。オフの10月2日にDFAとなり、10月14日にFAとなった[10]

レッズ時代

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2022年3月21日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]。4月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[10]

パドレス時代

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2022年8月2日にビクター・アコスタとのトレードで、サンディエゴ・パドレスへ移籍した[15]。この年は2球団合計でキャリアハイとなる28本塁打、87打点を記録し、シルバースラッガー賞を初受賞した[16]。オフの11月6日にFAとなった[17]

エンゼルス時代

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2022年12月12日にロサンゼルス・エンゼルスと2年1700万ドルで契約を結んだ[18]

選手としての特徴

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内外野を守ることができるユーティリティ・プレイヤートロント・ブルージェイズ時代の2019年には捕手中堅手投手以外のポジションで出場した[19]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2015 ARI 20 59 56 3 12 3 0 2 21 8 0 0 0 0 2 0 1 8 5 .214 .254 .375 .629
2016 134 499 461 59 130 31 1 16 211 53 1 1 0 4 31 2 3 100 14 .282 .329 .458 .786
2017 135 480 445 41 119 37 2 13 199 63 1 1 0 2 28 1 5 103 9 .267 .317 .447 .764
2018 NYY 18 57 51 2 9 2 0 1 14 7 0 0 0 0 5 0 1 12 4 .176 .263 .275 .538
TOR 8 29 26 3 4 2 0 0 6 3 0 0 0 0 2 0 1 8 1 .154 .241 .231 .472
'18計 26 86 77 5 13 4 0 1 20 10 0 0 0 0 7 0 2 20 5 .169 .256 .260 .516
2019 120 447 418 43 91 21 1 15 159 41 0 1 0 3 25 0 1 113 6 .218 .262 .380 .642
2020 21 49 46 3 7 1 0 0 8 1 0 0 0 1 2 0 1 9 0 .152 .184 .174 .358
2021 NYM 51 88 84 7 23 5 0 4 40 14 0 0 0 0 3 0 1 22 3 .274 .307 .476 .783
2022 CIN 92 385 350 62 96 22 2 20 182 59 2 2 0 2 29 0 4 84 6 .274 .335 .520 .855
SD 46 183 168 25 40 9 0 8 73 28 0 1 0 2 9 0 4 42 2 .238 .290 .435 .725
'22計 138 568 518 87 136 31 2 28 255 87 2 3 0 4 38 0 8 126 8 .263 .320 .492 .812
2023 LAA 125 523 485 61 127 30 3 26 241 83 0 2 0 5 25 0 8 136 14 .262 .306 .497 .803
MLB:9年 770 2799 2590 309 658 163 9 105 1154 360 4 8 0 19 161 3 29 637 64 .254 .303 .446 .749
  • 2023年度シーズン終了時

ポストシーズン打撃成績

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O
P
S
2017 ARI NLWC 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
NLDS 2 5 5 1 1 0 0 1 4 3 0 0 0 0 0 0 0 2 2 .200 .200 .800 1.000
2022 SD NLWC 1 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
NLDS 3 11 11 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0 .091 .091 .091 .182
NLCS 4 16 15 2 6 1 0 1 10 5 0 0 0 0 1 0 0 5 0 .400 .438 .667 1.105
出場:2回 11 37 36 3 8 1 0 2 15 8 0 0 0 0 1 0 0 13 2 .222 .243 .417 .660
  • 2023年度シーズン終了時

年度別投手成績

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W
H
I
P
2021 NYM 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 7 0.2 3 1 1 0 1 0 0 0 2 2 27.00 6.00
MLB:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 7 0.2 3 1 1 0 1 0 0 0 2 2 27.00 6.00

年度別守備成績

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投手守備


投手(P)












2021 NYM 1 0 0 0 0 ----
MLB 1 0 0 0 0 ----
内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)
















































2015 ARI - 6 11 9 1 3 .952 11 2 14 0 1 1.000 1 1 2 0 0 1.000
2016 1 1 0 0 0 1.000 16 15 25 1 6 .976 29 17 42 3 4 .952 -
2017 - 114 154 276 10 61 .977 1 1 3 1 0 .800 -
2018 NYY 2 8 1 0 0 1.000 5 4 7 0 1 1.000 9 5 11 3 2 .842 -
TOR - 2 1 1 0 0 1.000 6 2 10 1 4 .923 1 1 2 0 1 1.000
'18計 2 8 1 0 0 1.000 7 5 8 0 1 1.000 15 7 21 4 6 .875 1 1 2 0 1 1.000
2019 12 95 6 0 6 1.000 16 22 30 1 10 .981 65 52 104 4 9 .975 5 6 11 0 0 1.000
2020 - 4 4 5 0 0 1.000 16 5 17 0 3 1.000 2 1 2 0 1 1.000
2021 NYM 3 9 0 0 0 1.000 2 2 2 0 0 1.000 7 4 11 1 2 .938 -
2022 CIN 9 46 5 0 8 1.000 20 13 30 0 5 1.000 62 33 71 4 10 .963 2 2 1 0 0 1.000
SD 21 139 11 0 8 1.000 7 15 17 0 4 1.000 5 6 6 1 1 .923 -
'22計 30 185 16 0 16 1.000 27 28 47 0 9 1.000 67 39 77 5 11 .959 2 2 1 0 0 1.000
2023 LAA 47 198 21 0 19 1.000 92 137 195 2 49 .994 - -
MLB 95 496 44 0 41 1.000 284 378 597 15 139 .985 211 127 289 18 36 .959 11 11 18 0 2 1.000
外野守備


左翼(LF) 右翼(RF)
























2016 ARI 62 90 0 1 0 .989 32 50 0 1 0 .980
2019 TOR 8 15 0 0 0 1.000 18 29 0 0 0 1.000
2021 NYM 6 5 0 0 0 1.000 6 7 0 0 0 1.000
2022 CIN - 1 0 0 0 0 ----
MLB 76 110 0 1 0 .991 57 86 0 1 0 .989
  • 2023年度シーズン終了時

表彰

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MLB

背番号

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  • 62(2015年)
  • 27(2016年 - 2017年)
  • 29(2018年 - 同年途中)
  • 10(2018年途中 - 同年終了)
  • 3(2019年 - 2020年)
  • 35(2021年)
  • 22(2022年 - 同年途中)
  • 17(2022年途中 - 同年終了)

脚注

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  1. ^ Brandon Drury Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2024年8月19日閲覧。
  2. ^ D-backs Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月20日閲覧
  3. ^ Three Oregon high school stars get first-year call in MLB draft
  4. ^ D-backs acquire Prado, Delgado, Ahmed, Spruill and Drury from Braves”. MLB.com D-backs Press Release (January 24, 2013). June 4, 2016閲覧。
  5. ^ 「MLB30球団レポート アリゾナ・ダイヤモンドバックス デュルーリーの一人ポジション争い」『隔月刊スラッガー』2016年7月号 日本スポーツ企画出版社 79頁
  6. ^ Steve Adams (2018年2月20日). “Yankees Acquire Brandon Drury, D-Backs Acquire Steven Souza In Three-Team Trade With Rays” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年2月21日閲覧。
  7. ^ Mandy Bell (2018年7月26日). “Yankees add Happ in deal with Blue Jays” (英語). MLB.com. 2018年7月29日閲覧。
  8. ^ Aaron Rose (2018年8月7日). “Drury placed on DL with broken left hand” (英語). MLB.com. 2018年8月15日閲覧。
  9. ^ Blue Jays Release Sam Gaviglio, Outright Brandon Drury” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月4日閲覧。
  10. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2022年6月15日閲覧。
  11. ^ Mets ink Drury to Minors deal, claim Tarpley” (英語). MLB.com. 2021年5月25日閲覧。
  12. ^ McShane, Chris (2021年1月8日). “Mets sign Brandon Drury to minor league deal” (英語). Amazin' Avenue. 2021年5月25日閲覧。
  13. ^ McShane, Chris (2021年5月21日). “Mets place Pete Alonso and Tommy Hunter on injured list, call up Yennsy Diaz and Brandon Drury” (英語). Amazin' Avenue. 2021年5月25日閲覧。
  14. ^ “Gomber pitches Rockies past Mets 3-2 for team's 3rd road win” (英語). Washington Post. (2021年5月24日). https://www.washingtonpost.com/sports/mlb/gomber-pitches-colorado-over-mets-3-2-rockies-3rd-road-win/2021/05/24/667d3b10-bcfe-11eb-922a-c40c9774bc48_story.html 2021年5月25日閲覧。 
  15. ^ Padres Acquire INF/OF Brandon Drury from Reds” (英語). MLB.com. 2022年8月4日閲覧。
  16. ^ Paul Casella (2022年11月11日). “Here are the 2022 Silver Slugger winners”. MLB.com. 2023年1月10日閲覧。
  17. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 6, 2022). December 7, 2022閲覧。
  18. ^ Rhett Bollinger (2022年12月22日). “Drury, Angels finalize 2-year deal”. MLB.com. 2023年1月10日閲覧。
  19. ^ Brandon Drury - Game Logs - Batting - 2019 | FanGraphs Baseball”. www.fangraphs.com. 2021年5月25日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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