ブテナフィン
ブテナフィン塩酸塩(butenafine hydrochloride)は、ベンジルアミン系抗真菌薬である。商品名メンタックス(Mentax)がある。アリルアミン系抗真菌薬のテルビナフィンの類縁体である。
IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | Mentax |
Drugs.com | monograph |
薬物動態データ | |
半減期 | 35-100 時間 |
データベースID | |
CAS番号 | 101828-21-1[1] |
ATCコード | D01AE23 (WHO) |
PubChem | CID: 2484 |
DrugBank | APRD00833 |
ChemSpider | 2390 |
UNII | 91Y494NL0X |
KEGG | D07596 |
ChEBI | CHEBI:3238 |
ChEMBL | CHEMBL990 |
化学的データ | |
化学式 | C23H27N |
分子量 | 317.47 g/mol |
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性質、薬効
編集ブテナフィン塩酸塩は無臭の白色結晶で、メタノール、エタノールおよびクロロホルムによく溶け、水には僅かに溶ける。
アリルアミン系抗真菌薬のテルビナフィンと同様に、スクアレンエポキシダーゼを阻害することによりエルゴステロールの合成を阻害する。スクアレンエポキシダーゼは真菌の細胞膜に必要なステロールの合成に関与している酵素である。エルゴステロールの欠乏により細胞膜の浸透性が増大し、細胞含有物が漏出する。
M. furfur菌が原因の癜風、T. rubrum菌や T. tonsurans菌が原因の足白癬(水虫)・白癬(体部白癬)および頑癬(いんきん)の治療に使われる。ブテナフィンはテルビナフィン、ナフチフィン、クロトリマゾールおよびトルナフテートよりも優れた抗菌活性を有する。
1%クリームまたは液として使用される。
出典
編集- ^ “ブテナフィン·塩酸塩”. chemicalbook. 2012年3月3日閲覧。