フーヴィアン
フーヴィアン(Whovian)は、イギリスのSFドラマ『ドクター・フー』の愛好家を指す名称[1]。イギリスに限らず世界中に存在する。
団体
編集代表的なフーヴィアンの団体であるイギリスの Doctor Who Appreciation Society (en) は1976年に発足して以来、年12回のファン雑誌の刊行やそのアーカイブの作成、イベントの開催などを行っている[2]。同様の団体はカナダにも存在し、5代目ドクター役のピーター・ディヴィソンやジャック・ハークネス役のジョン・バロウマンを招待したイベントの開催に成功している[3]。ニュージーランドのファンクラブは『ドクター・フー』のクラシックシリーズが終了して新シリーズが始まるまでの期間に最盛期を迎え、現在では活動は行われていないが、オンライン上のフォーラムは開かれている[4]。
日本では2016年7月9日にブリスター・コミックスにて公式ファンイベント「ドクター・フー・コミックス・デイ」が初開催され、イラストレーターによるトーク・セッションやサイン会が開かれた。参加者は50人を超えた[5]。2017年8月20日には「あつまれ!フーヴィアン」というイベント名で『ドクター・フー』のトークライブが開催された[6]。
著名なフーヴィアン
編集- ウィル・ウィトン(俳優)[7]
- ウーピー・ゴールドバーグ(女優)[8]
- エドガー・ライト(監督)[9]
- エリック・マコーマック(俳優)[10]
- エリザベス2世(女王)[11]
- クリス・チブナル(脚本家)[12]
- グレアム・フライ(元駐日英国大使)[13]
- ゲイブ・ニューウェル(ビジネスマン)[14]
- コリィ・テイラー(歌手)[15]
- ジョアンナ・ラムレイ(女優)[16]
- ジム・ブロードベント(俳優)[16]
- ジョージ・ルーカス(監督)[11]
- スティーヴン・フライ(俳優) [17]
- スティーヴン・ホーキング(宇宙物理学者)[18]
- ダグラス・アダムズ(作家)[19]
- ダレン・ナイシュ(古生物学者)[20]
- チャールズ3世(国王)[21]
- デイヴィッド・テナント(俳優)[22]
- デイヴィッド・ドゥカヴニー(俳優)[23]
- ティム・ウェラード(ミュージシャン)[24]
- デヴィッド・ウォリアムス(コメディアン)[25]
- デヴィッド・ヒューレット(俳優)[26]
- デビッド・ベッカム(元サッカー選手)[11]
- トム・ハンクス(俳優)[27]
- ノア・ワイリー(俳優)[28]
- パトリック・スチュワート(俳優)[11]
- ピーター・カパルディ(俳優)[29]
- ピーター・ジャクソン(監督)[30]
- ヒュー・グラント(俳優)[16]
- ベネディクト・カンバーバッチ(俳優)[31]
- ポール・ドレイパー(ミュージシャン)[32]
- マーク・ゲイティス(脚本家)[33]
- マイケル・シェイボン(作家)[34]
- マイケル・マーシャル(サイエンスライター)[35]
- マット・グレイニング(漫画家)[11]
- ミートローフ(歌手)[36]
- ラッセル・T・デイヴィス(脚本家)[37]
- リチャード・E・グラント(俳優)[16]
- リック・ライアダン(作家)[38]
- ローワン・アトキンソン(俳優)[16]
- ロバート・ダウニー・Jr(俳優)[11]
- QUESTION No.6(イラストレーター)[6]
- 市川紗椰(モデル)[39]
- 大迫純一(脚本家)[40][41]
- 北村紗衣(イギリス文学者)[42]
- ハリー杉山(タレント)[43]
フーヴィアンのうち、デイヴィッド・テナントとピーター・カパルディはそれぞれ10代目ドクター役と12代目ドクター役を演じた。デヴィッド・ウォリアムスは第6シリーズ「閉ざされたホテル」[44]、コリィ・テイラーは第9シリーズ「洪水の前」[15]、スティーヴン・フライは第12シリーズ「スパイフォール」に出演した[45][46]。ローワン・アトキンソン、ヒュー・グラント、ジム・ブロードベント、リチャード・E・グラント、ジョアンナ・ラムレイはBBCが製作した1999年のパロディ番組でドクター役を演じた[16]。
また、マーク・ゲイティス[33]とラッセル・T・デイヴィスおよびクリス・チブナルは『ドクター・フー』新シリーズの脚本を多く手掛けている。デイヴィスは2005年から2010年まで番組製作総責任者を務め、チブナルは2017年からスティーヴン・モファットの後を継いで総責任者となった[47]。
出典
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