フロンティア (たばこ)
フロンティア(Frontier)は、日本たばこ産業(JT)から製造・販売されていたたばこの銘柄の一つ。1988年に発売された。
概要
編集JT製品の中では早期に登場した低タールブランドであり、世界的にも低タール1mg/低ニコチン0.1mgの草分けブランドである。発売当初のCMには所ジョージが起用され、「俺より軽いフロンティア」のキャッチコピーが使われた。また俳優の小林薫も出演していたことがある。
最終発売銘柄は、ノンメンソールのタール1mg/ニコチン0.1mgの1種類のみで、その後はキャスターのサブブランドになっていた。過去にはノンメンソールのタール3mg/ニコチン0.3mgや、メンソール製品、D-spec製品等も存在した。フレーバーには、チョコレート香料を使用している。
発売当初から2003年まで、フロンティア・ライト(1992年まではソフト/1993年以降はボックス)がタール1mg製品の売り上げ1位だった[1]が、他の銘柄の1mg製品の出揃ったこともあり、相対的に目立たなくなり始め、2011年7月の11位(通算46位)[2]を最後に、全体の売り上げ50位圏内から姿を消した。
2004年に大幅なパッケージ変更がなされ、メタリック調のパッケージに変更された。
2012年8月には、最後のフロンティアブランド製品であった「フロンティア・ライト・ボックス」が「キャスター・フロンティア・ワン・ボックス」と名称変更し、フロンティアブランドの単独展開を終了。2015年8月より「ウィンストン・XS・キャスター・エフアール・ワン・ボックス(エフアールは"FRontier"の略)」へ変更したため、フロンティアブランドは完全に消滅した。
製品一覧
編集販売終了製品
編集※データは販売終了時点のもの
製品名 | 価格 | 本数 | 発売年月日 | 廃止年月 | タール | ニコチン | 販売地域 | 備考 |
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フロンティア | 240円 | 20本 | 1988年7月1日 | 1994年2月 | 3mg | 0.3mg | 全国 | |
フロンティア・ボックス | 240円 | 20本 | 1993年12月1日 | 1996年11月 | 3mg | 0.3mg | 全国 | |
フロンティア・ライト | 240円 | 20本 | 1988年7月1日 | 2001年5月 | 1mg | 0.1mg | 全国 | 世界的にも低タール1mg/低ニコチン0.1mg銘柄の草分け[3] |
フロンティア・ライト・ボックス | 410円 | 20本 | 1993年2月1日 | 2012年8月 | 1mg | 0.1mg | 全国 | 2012年8月に、キャスターブランドのキャスター・フロンティア・ワン・ボックスへ移行[4]。
ただしJANコードは継続(4940 1660) |
フロンティア・ライト・100's・ボックス | 440円 | 20本 | 1994年4月15日 | 2011年1月 | 1mg | 0.1mg | 全国 | |
フロンティア・メンソール | 240円 | 20本 | 1988年7月1日 | 1992年12月 | 3mg | 0.3mg | 全国 | |
フロンティア・メンソール・ボックス | 410円 | 20本 | 1993年2月1日 | 2011年5月 | 3mg | 0.2mg | 全国 | |
フロンティア・スリム・メンソール | 290円 | 20本 | 1995年7月3日 | 2003年5月 | 3mg | 0.3mg | 全国 | ただし2001年からタール1mg、ニコチン0.1mgに変更 |
フロンティア・ピュア・ボックス | 250円 | 20本 | 1997年6月2日 | 2004年8月 | 1mg | 0.1mg | 全国 | |
フロンティア・ネオ・ボックス | 320円 | 20本 | 2005年2月1日 | 2007年3月 | 1mg | 0.1mg | 岐阜県限定 | D-spec製品 |
脚注
編集- ^ “年度別上位20銘柄推移”. 日本たばこ協会. 2023年10月20日閲覧。通算での最高順位は1994年度 - 1998年度の7位。
- ^ たばこ銘柄順位 2011年7月実績[リンク切れ]
- ^ PHILIP MORRIS: THE 'NEXT' STRATEGY,Tobacco Control Archivesカリフォルニア大学サンフランシスコ校: 英文サイト
- ^ “2012年8月上旬、キャスター6銘柄のデザインをリニューアル | JT ウェブサイト”. 日本たばこ産業 (2012年6月25日). 2012年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月12日閲覧。