フレンチ・ポップス

音楽ジャンル
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フレンチ・ポップス(French Pop Music)またはフレンチ・ポップは、フランス語によって歌われるポピュラーソングのことを指す。フランス人が歌う曲に限定されてはおらず、フランス語圏であるフランスベルギーカナダケベック州出身歌手の歌うポップスもフレンチ・ポップスに含まれる場合がある。

歴史

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フランス

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シルヴィ・ヴァルタン、アダモ、クロード・フランソワらはフレンチ・ポップの先駆者だった。フレンチ・ロックの先駆者、エディ・ミッチェルとジョニー・アリデイ[1]は、リズム&ブルース、ソウル、ポップなども取り入れる方向へ音楽性を進化させた。(彼らは後にロックに戻っている)。ミッチェルは1965年に、ロックンロールやリズム&ブルースのアルバムをリリースした。そして翌年、彼はポップ・ロック・アルバム『Seul』をリリースしている。アリデイは、1965年にアルバム(ロックとリズム&ブルース)『ジョニー・アリディ』をリリースし、1966年にポップ・ロック・アルバムをリリース。1966年以降、新世代の歌手、ジャック・デュトロン、ミシェル・ポルナレフとアルバム『Love Me, Please Love Me』、ジュリアン・クレール、フランソワ・ベランジェ、カトリーヌ・リベイロ、ジル・セルヴァットらのソロ歌手が登場した。グループのトライアングル、Les Variations、マグマ[2]、ズー、Martin Circus、Au Bonheur des damesらは、オリジナル曲を作曲・自演し、コンサートやフェスティバル会場で演奏した。

他の国々

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フレンチ・ポップスの作品(使用例を参照)では、1960年代後半から1970年代前半にかけて流行した、いわゆる「イエイエフランス語版英語版」 (: yéyé) と称される音楽が中心となって構成されている。1960年代半ばからのシルヴィ・ヴァルタン[3]フランス・ギャルミッシェル・ポルナレフフランソワーズ・アルディ[4]マージョリー・ノエルピエール・バシュレアダモ[5]、アラン・シャンフォー[6]ジェーン・バーキン[7]らの音楽がフレンチ・ポップスとして紹介されている。

主な楽曲

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主なアルバム

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アルバム名 主な収録作品(歌手)
ボン・ボン・フレンチ オー・シャンゼリゼダニエル・ビダル) / 夢見るシャンソン人形フランス・ギャル) / あなたのとりこ(シルヴィ・ヴァルタン) / シェリーに口づけミッシェル・ポルナレフ) / ジェレミー(クレモンティーヌ) / 愛の歴史(ミシェル・フュガン) / アイドルを探せ(シルヴィ・ヴァルタン) / 男と女(クロディーヌ・ロンジェ & ホセ・ソアレ
フレンチ・ファイン あなたのとりこ(シルヴィ・ヴァルタン) / アイドルを探せ(シルヴィ・ヴァルタン) / そして、たとえ…(フランソワーズ・アルディ) / 男と女(クレモンティーヌ) / 白髪になった少年たち(ジルベール・ベコー) / 哀しみのアダージョ(彼と彼女のソネット)(エルザ) ほか
フレンチ・ポップスのすべて オー・シャンゼリゼ(ダニエル・ビダル) / カトリーヌ(ダニエル・ビダル) / ふたりの天使(ダニエル・リカーリ) / シェルブールの雨傘(ダニエル・リカーリ) / 男と女(フランシス・レイとニコール・クロワジール) / シバの女王(レイモン・ルフェーヴル・グランド・オーケストラ) / 雪が降る(サルバトーレ・アダモ) / サン・トワ・マミー(サルバトーレ・アダモ)

主なミュージシャン

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コンテンポラリー ポップス

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洋書

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  • Collectif (Auteur) Un Siècle de chansons françaises 1979-1989 (Partition de musique), Csdem, 2009 (ISBN 979-0231313734)

脚注

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  1. ^ シルヴィ・バルタンと結婚、のちに離婚している
  2. ^ フランスのプログレ・バンド
  3. ^ シルヴィ・ヴァルタン 2022年10月29日閲覧
  4. ^ Françoise Hardy - Biography”. 2020年4月6日閲覧。
  5. ^ アダモ 2022年11月2日閲覧
  6. ^ 「初恋にボンジュール」などのヒット曲がある
  7. ^ 実はイギリス生まれのイギリス人である

関連項目

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外部リンク

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