フレデリック10世 (デンマーク王)

デンマークの国王

フレデリック10世デンマーク語: Frederik Ⅹ1968年5月26日 - )は、デンマーク国王(在位 : 2024年1月14日 - )。全名は、フレデリック・アンドレ・ヘンリック・クリスチャンFrederik André Henrik Christian)。 デンマーク女王マルグレーテ2世とフランス出身のヘンリック王配長子(2男のうち長男)。弟にヨアキム王子がいる。

フレデリック10世
Frederik Ⅹ
デンマーク国王
フレデリック10世
(2018年)
在位 2024年1月14日
即位宣言式 2024年1月14日
首相

全名 Frederik André Henrik Christian
フレデリック・アンドレ・ヘンリック・クリスチャン
出生 (1968-05-26) 1968年5月26日(56歳)
 デンマークコペンハーゲン
皇太子 クリスチャン
配偶者 メアリー・ドナルドソン
子女 クリスチャン
イサベラ
ヴィンセント
ヨセフィーネ
父親 ヘンリック(アンリ・ド・ラボルド・ド・モンペザ)
母親 マルグレーテ2世
テンプレートを表示
デンマーク王室


王妃オーストラリア出身のメアリー。2男2女の4人の王子女がいる。

略歴

編集
 
母マルグレーテ王女の腕に抱かれるフレデリク王子

1992年から2年間アメリカ合衆国に留学、ハーバード大学政治学を専攻。その後3ヶ月間ニューヨーク国際連合本部で、デンマーク国連大使のもとで勤務する。オーフス大学に1年在籍して修学したのち、1998年から1999年まで、パリの駐仏デンマーク大使館で一等書記官として勤務した。2009年から国際オリンピック委員会(IOC)委員を務める。同時に1986年よりデンマーク軍に所属。

2011年6月14日東日本大震災東北地方太平洋沖地震)で甚大な被害を受けた宮城県東松島市を慰問し、企業からの義援金を贈った。「子どもの健全育成に役立ててほしい」とのデンマーク政府・王室側の意向を受け、市は同日、「東松島市デンマーク友好子ども基金」を設立した[1]

2019年10月に妻のメアリー王太子妃と訪日し、今上天皇即位礼正殿の儀に参列した[2]

2023年12月31日にマルグレーテ2世がテレビ演説にて在位52年となる2024年1月14日に退位する意向を表明。

2024年1月14日クリスチャンスボー城で行われた王位継承式にて母、マルグレーテ2世が退位宣言書に署名したのち、フレデリックが即位文書に署名したことでフレデリック10世Kong Frederik 10.[3])として国王に即位した[4][5][6]。その後クリスチャンボー城のバルコニーで即位宣言式に臨み、首相メッテ・フレデリクセンにより即位が宣言された[7]。続いて行われた即位演説では、母である女王マルグレーテ2世を傑出した統治者だったと称え、その跡を継ぐ自分は王妃メアリーや家族、そして国民の支えを必要とする国王であると述べた。このあと王妃ら家族が姿を現し、同城前の広場に集まった国民から歓呼をうけた。

結婚と子女

編集

2000年のシドニーオリンピックの観覧のためオーストラリアを訪問した際、従兄弟で旧ギリシャ王室のニコラオス王子と訪れていたバーでタスマニア州出身の豪州人女性メアリー・ドナルドソンと出会う。その時、彼は「フレッド」と名乗りメアリーには「自分が(デンマークの)王子である」とは言わなかった。1時間ほど談笑した頃に他の人に言われるまで、メアリーは「相手がデンマーク王太子だとは知らなかった」という。

2004年5月14日、メアリー・ドナルドソンと結婚した。

彼女はオーストラリア出身の人物としては初のヨーロッパ王室入りをした女性となった。

メアリー王太子妃との間に以下の2男2女をもうけた。

脚注

編集

関連項目

編集

外部リンク

編集


爵位・家督
先代
マルグレーテ2世
デンマーク国王
2024年 -
次代
クリスチャン
(予定)
上位
マルグレーテ2世
デンマーク女王
イギリス王位継承順位
他の英連邦王国の王位継承権も同様
下位
クリスチャン
デンマーク皇太子