フェニルピペラジン
1-フェニルピペラジン(Phenylpiperazine)は、ピペラジン環にフェニル基が結合した構造の、単純な化合物である。「-ピプラゾール」という接尾辞は、薬剤がこの分類に含まれることを示すために、しばしば命名に用いられる[1]。
フェニルピペラジン | |
---|---|
1-phenylpiperazine | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 92-54-6 |
PubChem | 7096 |
ChemSpider | 6829 |
ChEMBL | CHEMBL9434 |
| |
| |
特性 | |
化学式 | C10H14N2 |
モル質量 | 162.23 g/mol |
外観 | clear colourless to yellow liquid |
密度 | 1.028g/cm3 |
融点 |
18.8 °C |
沸点 |
287.2°C @ 760mmHg |
水への溶解度 | insoluble |
危険性 | |
引火点 | 138.3 °C (280.9 °F; 411.4 K) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
以下のように、多数のフェニルピペラジン誘導体が薬剤として用いられている。
- 医薬品
- アントラフェニン - 抗炎症薬
- アリピプラゾール - 抗精神病薬
- ビフェプルノックス - 抗精神病薬
- ブレクスピプラゾール - 抗精神病薬
- カリプラジン - 抗精神病薬
- シプロフロキサシン - 抗生物質
- ダピプラゾール - αブロッカー
- ドロプロピジン - 鎮咳薬
- エロピプラゾール - 抗精神病薬
- エトペリドン - 抗うつ薬
- イトラコナゾール - 抗菌薬
- ケトコナゾール - 抗菌薬
- レボドロプロピジン - 鎮咳薬
- メピプラゾール - 抗不安薬
- ミアンセリン - 抗うつ薬
- ナフトピジル - 高血圧治療薬
- ネファゾドン - 抗うつ薬
- ニアプラジン - 媚薬
- オキシペルチン - 抗精神病薬
- ポサコナゾール - 抗菌薬
- トラゾドン - 抗うつ薬
- ウメスピロン - 抗精神病薬
- ウラピジル - 高血圧治療薬
- ベスナリノン - 強心薬
- 研究用薬品
- アカプラジン - 抗不安薬
- バトプラジン - セレニック(抗攻撃薬)
- ビフェプルノックス - 抗精神病薬
- BRL-15,572 - セロトニン作動薬
- CSP-2503 - 抗不安薬
- ジメチルフェニルピペラジニウム(DMPP) - ニコチン作動薬
- EGIS-12,233 - セロトニン作動薬
- エロピプラゾール - 抗精神病薬
- エルトプラジン - セレニック
- エンピプラゾール - 抗不安薬
- エンサクリン - 向知性薬
- フリバンセリン - 催淫薬
- フルプラジン - セレニック
- フレシノキサン - 抗うつ薬
- ロルピプラゾール - 抗不安薬
- ナルゾタン - セロトニン作動薬
- ナフチルピペラジン - パーキンソン病治療薬
- S-14,506 - セロトニン作動薬
- S-14,671 - セロトニン作動薬
- S-15,535 - セロトニン作動薬
- SB-258,585 - セロトニン作動薬
- SB-271,046 - セロトニン作動薬
- SB-357,134 - セロトニン作動薬
- SB-399,885 - セロトニン作動薬
- ソネピプラゾール - ドーパミン作動薬
- トルピプラゾール - 抗不安薬
- ビラゾドン - 抗うつ薬
- ボルチオクセチン - 抗うつ薬
- WAY-100,135 - セロトニン作動薬
- WAY-100,635 - セロトニン作動薬
- デザイナードラッグ
- 2,3-ジクロロフェニルピペラジン(DCPP) - セロトニン作動薬
- メタクロロフェニルピペラジン(mCPP) - セロトニン作動薬
- パラメトキシフェニルピペラジン(MeOPP) - セロトニン作動薬
- パラクロロフェニルピペラジン(pCPP) - セロトニン作動薬
- パラフルオロフェニルピペラジン(pFPP) - セロトニン作動薬
- トリフルオロメチルフェニルピペラジン(TFMPP) - セロトニン作動薬
関連項目
編集出典
編集- ^ World Health Organization (WHO) (2006年). “The use of stems in the selection of International Nonproprietary Names (INN) for pharmaceutical substances” (PDF). April 2010閲覧。