フィフティーワナー
フィフティーワナー (Fifty Oner) [1]は日本の競走馬。主な勝ち鞍に2006年のアンタレスステークス。馬名は管理していた安田隆行の命名によるもので、「イチローの背番号「51」にちなんで、日本でも海外でも活躍できるように」の意味[4]
フィフティーワナー | ||||||
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トパーズステークス出走時 (2008年11月24日) | ||||||
欧字表記 | Fifty Oner[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 騸[1] | |||||
毛色 | 黒鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2002年5月1日[1] | |||||
抹消日 | 2008年12月25日[2] | |||||
父 | Fusaichi Pegasus[1] | |||||
母 | Heraklia[1] | |||||
母の父 | Irish River[1] | |||||
生国 | アメリカ合衆国[1] | |||||
生産者 | Mr. & Mrs.George S Hofmeister[1] | |||||
馬主 | (有)キャロットファーム[1] | |||||
調教師 | 安田隆行(栗東)[1] | |||||
調教助手 | 安田翔伍[3] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 13戦6勝[1] | |||||
獲得賞金 | 1億4415万1000円[1] | |||||
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戦績
編集- 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[5]
2005年7月23日、函館競馬場での3歳未勝利戦でデビューし、3着[6]。2戦目で初勝利を挙げると、秋に500万下、1000万下の両条件戦をそれぞれ勝って準オープンクラスに上がり、12月阪神競馬場での摩耶ステークスを勝って4連勝とし[6]、オープンクラスに上がる。休養を挟んだのち、2006年初戦となるアンタレスステークスでヒシアトラスに2馬身2分の1差つけて逃げ切り、重賞初制覇を遂げた[6]。この勝利は父フサイチペガサスにとっても、産駒の中央競馬重賞初勝利となった[6]。その後1年以上長期休養に入り、復帰戦となった2008年の白藤ステークスこそ14着に終わったが、続く仁川ステークスで約2年ぶりの勝利を挙げた[7]。その後はマーチステークスと東海ステークスでともに3着、ダートグレード競走のマーキュリーカップで2着に入ったが、11月のトパーズステークス6着後に右前浅屈腱炎を発症し、12月25日付で登録を抹消された[2]。
競走馬引退後は北海道苫小牧市のノーザンホースパークで乗馬となって競技馬として活動ののち[8]、熊本県立阿蘇中央高等学校に移動した[9]。
のちに調教師となった安田翔伍が、父である安田隆行の厩舎で調教助手となった翌年に出会った馬であり[3]、素質はあったがゲートの中ではうるさい資質も持っており、そのことと自身の経験が浅かったためにG1競走とはついに無縁であったと振り返っている[10]。のちにロードカナロアを担当した際には、ロードカナロアを出世させられなかったら素質が開花せず、同じ結末になるとも思っていたという[10]。
競走成績
編集以下の内容は、JBISサーチ[5]、netkeiba.com[11]に基づく。
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤量 (kg) |
距離(馬場) | タイム (上り3F) |
タイム差 | 勝ち馬/(2着馬) | |||
2005 | 7. | 23 | 函館 | 3歳未勝利 | 13 | 3 | 3 | 6.1 | (2人) | 3着 | 柴山雄一 | 56 | ダ1700m(良) | 1:47.5 (37.8) | -0.4 | ニチリンタカラ | |
8. | 6 | 函館 | 3歳未勝利 | 13 | 8 | 13 | 1.8 | (1人) | 1着 | 柴山雄一 | 56 | ダ1700m(良) | 1:47.4 (39.4) | 0.8 | (エイシンユニコーン) | ||
10. | 29 | 京都 | 3歳以上500万下 | 9 | 1 | 1 | 1.8 | (1人) | 1着 | 岩田康誠 | 55 | ダ1800m(不) | 1:51.0 (36.7) | 1.7 | (レディキラー) | ||
11. | 20 | 京都 | 3歳以上1000万下 | 16 | 6 | 12 | 1.2 | (1人) | 1着 | 武豊 | 55 | ダ1800m(良) | 1:51.4 (36.4) | 0.8 | (ストロングドン) | ||
12. | 11 | 阪神 | 摩耶S | 1600 | 16 | 5 | 9 | 2.0 | (1人) | 1着 | 柴山雄一 | 56 | ダ1800m(良) | 1:52.9 (37.9) | 0.6 | (トラストジュゲム) | |
2006 | 4. | 23 | 京都 | アンタレスS | JpnIII | 16 | 7 | 13 | 3.6 | (2人) | 1着 | 武豊 | 56 | ダ1800m(良) | 1:49.0 (36.1) | 0.4 | (ヒシアトラス) |
2008 | 2. | 9 | 東京 | 白富士S | OP | 14 | 6 | 10 | 9.1 | (6人) | 14着 | 岩田康誠 | 55 | 芝2000m(良) | 2:02.6 (36.5) | -2.0 | ヨイチサウス |
3. | 9 | 阪神 | 仁川S | OP | 16 | 5 | 9 | 3.0 | (1人) | 1着 | 吉田隼人 | 57.5 | ダ2000m(良) | 2:05.1 (36.5) | 0.2 | (ドンクール) | |
3. | 30 | 中山 | マーチS | JpnIII | 16 | 5 | 10 | 1.7 | (1人) | 3着 | 柴田善臣 | 58 | ダ1800m(良) | 1:52.2 (38.4) | -0.6 | ナナヨーヒマワリ | |
4. | 27 | 京都 | アンタレスS | JpnIII | 16 | 3 | 5 | 2.6 | (1人) | 4着 | 岩田康誠 | 56 | ダ1800m(良) | 1:50.9 (36.8) | -0.4 | ワンダースピード | |
5. | 25 | 中京 | 東海S | JpnII | 16 | 3 | 5 | 4.4 | (2人) | 3着 | 岩田康誠 | 57 | ダ2300m(重) | 2:24.1 (36.3) | -0.1 | ヤマトマリオン | |
7. | 21 | 盛岡 | マーキュリーC | JpnIII | 14 | 7 | 12 | 1.3 | (1人) | 2着 | 岩田康誠 | 57 | ダ2000m(良) | 2:05.3 | -0.2 | サカラート | |
11. | 24 | 京都 | トパーズS | OP | 16 | 7 | 13 | 7.8 | (3人) | 6着 | 四位洋文 | 58 | ダ1800m(稍) | 1:51.5 (38.3) | -0.7 | エスポワールシチー |
血統表
編集フィフティーワナーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
[§ 2] | ||
父 Fusaichi Pegasus 1997 鹿毛 |
父の父 Mr. Prospector1970 鹿毛 |
Raise a Native | Native Dancer | |
Raise You | ||||
Gold Digger | Nashua | |||
Sequence | ||||
父の母 Angel Fever1990 鹿毛 |
Danzig | Northern Dancer | ||
Pas de Nom | ||||
Rowdy Angel | Halo | |||
Ramhyde | ||||
母 Heraklia 1994 黒鹿毛 |
Irish River 1976 栗毛 |
Riverman | Never Bend | |
River Lady | ||||
Irish Star | Klairon | |||
Botany Bay | ||||
母の母 *ハイドロカリドHydro Calido 1989 青毛 |
Nureyev | Northern Dancer | ||
Special | ||||
Coup de Folie | Halo | |||
Raise the Standard | ||||
母系(F-No.) | ハイドロカリド(USA)系(FN:2-d) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 4 × 4 = 12.50%、Halo 4 × 4 = 12.50%、Nasrullah 5 × 5 × 5 = 9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “フィフティーワナー(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年4月29日閲覧。
- ^ a b “フィフティーワナーが引退、乗馬に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年12月24日). 2021年4月29日閲覧。
- ^ a b “平松さとし「新人調教師がいきなり挑むクラシック。ケイティクレバーと安田翔伍の“縁”。」(1)”. Number web. 文藝春秋社 (2018年4月4日). 2021年4月30日閲覧。
- ^ “フィフティーワナー”. キャロットクラブ. 2021年4月30日閲覧。
- ^ a b “フィフティーワナー(USA) 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年4月29日閲覧。
- ^ a b c d “アンタレスS、フィフティーワナーが逃げ切る”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年4月23日). 2021年4月29日閲覧。
- ^ “仁川S、フィフティーワナーが復活の勝利”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年3月9日). 2021年4月29日閲覧。
- ^ “ツルマルボーイを訪ねて~ノーザンホースパーク”. 競走馬のふるさと案内所 馬産地コラム. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年4月29日閲覧。
- ^ “フィフティーワナー”. 乗馬詳細. 公益社団法人日本馬術連盟. 2021年4月29日閲覧。
- ^ a b “平松さとし「新人調教師がいきなり挑むクラシック。ケイティクレバーと安田翔伍の“縁”。」(2)”. Number web. 文藝春秋社 (2018年4月4日). 2021年4月30日閲覧。
- ^ “フィフティーワナーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年4月29日閲覧。
- ^ a b c “フィフティーワナー(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年4月29日閲覧。
- ^ a b c “フィフティーワナーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年4月29日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post