ファシャグナトゥスHuaxiagnathus)は中国の下部白亜系より知られる獣脚類恐竜の属である。コンプソグナトゥス科en)であるが、このグループでは大型で体長はコンプソグナトゥスより50 cm長く、シノサウロプテリクスの標本より大きく、最大の標本では1.8 mある。

ファシャグナトゥス
生息年代: 125 Ma
ファシャグナトゥス
香港科学博物館に展示されるHuaxiagnathus orientalis の化石
地質時代
白亜紀前期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
階級なし : コエルロサウルス類 Coelurosauria
: コンプソグナトゥス科 Compsognathidae
: ファシャグナトゥス属 Huaxiagnathus
学名
Huaxiagnathus
Hwang et al.2004

ファシャグナトゥスの名前は中国を表す伝統的な言葉である中国語の華夏(Hua Xia)とギリシャ語で”あご”を意味するgnathosをラテン語化した gnathusから派生している。

記述

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ヒトとファシャグナトゥスのスケール比較
 
復元図

ホロタイプ標本(CAGS-IG-02-301, Chinese Academy of Geological Sciences, Beijing)は遼寧省西部、北票市近郊の四合屯地区大板溝村の義県累層(en)(熱河層群、アプチアン(en))で発見された。ホロタイプは5つの大きな石版上に保存されており、基本的には完全な骨格であるが、尾の先端のみ欠いている。この他により大きな標本(NGMC 98-5-003, National Geological Museum of China, Beijing)が四合屯地区の義県累層で発見されているが、調製中にホロタイプとしては不適切な損傷と間違いが与えられてしまっている。

分岐学的な解析によればファシャグナトゥスは未分化な前肢を持ち、最も基盤的なコンプソグナトゥス科であると示唆される。

Hwang et al. (2004, pp. 14–15) では以下の特徴でこの属を識別している:前上顎骨en)に長い後突起を持ち前眼窩窓en)に重なる、マヌス(手首から先)の長さが上腕骨橈骨を合わせた長さに等しい、手の第一、第二の爪の長さがほぼ等しく第三の爪の167%である、第一中手骨は近位の横断面の幅が第二中手骨のものより狭い、そして尺骨の肘頭(en)突起の減少がある、以上において既知の他のコンプソグナトゥス科と異なる[1]

参照

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  1. ^ Hwang, S. H., Norell, M. A., Ji, Q., and Gao, K. (2004). "A large compsognathid from the Early Cretaceous Yixian Formation of China." Journal of Systematic Palaeontology, 2(1): 13-30.